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2018.10.28 『ペケレベツ岳』(1,532m)  登山道が蘇った!

 昨日の日曜日は日勝峠頂上を清水側に少し下った地点にある、

除雪ステーション横の登山口から入山して『ペケレベツ岳』に登った。

以前きちんと整備されていたこの山の登山道が、

年々笹に覆われて行き、

昨秋登った時には廃道になるだろうと確信した。

それはもうひどいもので・・・

その登山道が草刈りされたとの情報を、

今年の初夏、ウッチャンのブログから得た。

それでどの程度まで草刈りがなされたのかを検証したく、

機会を伺っていた。

そしてこの日の天気予報は、

十勝以東に出かけなければ雨から逃れられないというもの。

それなら迷わず『ペケレベツ岳』へ、

ということにした。

 

 土曜日の午後、Hiromiを拾って日勝峠に向かった。

今はもう日帰りで日勝峠を往復することなぞ考えられない。

車の運転がおっくうでたまらない。

その夜日勝峠のとある車中泊地で、

ラジオから流れるソフトバンク対広島の日本シリーズを聴いていたが、

延長に入って長くなったので、

起きてはおられず途中で就寝した。

 

 今朝目覚めると素晴らしい晴天で、

『ペケレベツ岳』が青空の下、

美しくそびえていた。

天気予報に従って行動して良かったと思える瞬間だ。

ラジオから流れる当日の予報は、

やはりどこもここも雨で、東側だけ晴れとのこと。

 

 6時50分、登山口をスタート。

スタート時に二台車が止められており、

先行者は既にスタートしたあとだった。

登山口から入るともう草刈りがなされて快適だ。

昨年まではこの地点から背丈以上の笹に覆われていた。

登山道は稜線まで西にまっすぐ登りゆく尾根上に付けられている。

従ってしばらくは尾根の北側を走る国道を見渡せる。

国道の更に北側には日勝峠頂上から『熊見山』までの稜線が美しい。

そして登山道はCO.900付近で昨年笹がひどく、

Hiromiがスッポリと笹の中に埋没してしまっていたのだが、

今回はその笹が幅広く綺麗に刈られていた。

おかげで気持ち良く歩を進められる。

快適、快調に歩を進め、

7時55分、「1,343mP」。

ここが日勝峠から南の山々へ続く稜線上だ。

この明瞭なピークに至る前に、

先行者の男性一人を追い越した。

そしてこの稜線を先に進むのが、

今回最も期待を込めて楽しみにしていたところ。

昨年はもう登山道の判別がつかなくなっていた部分だからだ。

この登山道を何度も登った人間でなければ、

それを見出すことは不可能な状況だった。

それで私は「廃道になる」と結論付けた。

しかし今回はその稜線上の笹も刈り払われ、

笹に隠れていたハイマツが露出している。

重ね重ねありがたい。

登山道は一旦「1,343mP」と『ペケレベツ岳』のコルに下り、

約210mを登り返して頂上に至る。

この登り返しの急登は、地面の枯れた笹が凍ってツルツル滑る。

しかし天候はあくまでも素晴らしく、

登るほどに背後に広がる北の山々や、

十勝平野の広大な風景が美しい。

登山道は笹が刈られただけではなく、

頂上付近では東斜面に突き出ていた登山道が、

ハイマツを切り開いて内側に登山道が付け替えられていた。

いやあ、ここまでの作業に要した時間と労力は如何ばかりか?

頭が下がる思いだ。

 9時35分、『ペケレベツ岳』。

頂上にもうひとりの先行者がいた。

清々しく爽やかなその女性は、名をYukiと言い、

Hiromiよりちょっと年下の「藪屋」さんだった。

 

この日はたまたま登山道のある山を選んだらしい。

そのYukiがまたHiromiと話が合い、しばし歓談。

ただこのYukiは写真に写るのが嫌だといい、

常にオープンな我々と一緒の記念撮影を拒否。

Yukiぃ、もっとおおらかになれ~っ!

 

カステラ系の甘い菓子を頬ばり、

「そんなに食べるのかよ!?」と思わざるを得ないYukiを残して下山開始。

下山もまた綺麗になった登山道を快適に下る。

そして9時20分、再び「1,343mP」。

その後も楽々、淡々と下り、

10時05分、登山口。

 

 この度登山道の整備をして下さった関係方面の方々に、

心より深く感謝申し上げます。

登山道が復活して本当に良かった。

 

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