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2019.6.30 『イルムケップ山』(864m)  思いがけない一座へ!

 土曜の午後赤平に移動して「エルムの湯」で汗を流した。

そして赤平市百戸から林道に入るのだが、雨が降り出した。

強くはないが止むことはなかった。

 

 北の深川市と南の赤平市の間には、

独自の山塊が形成されている。

その最高峰が『イルムケップ山』である。

標高こそ低山の域を出ないが、

特徴のあるその姿は遠く札幌方面からも確認することができる。

この山には積雪期にスキーやスノーシューで登ってきた。

しかし無積雪期には登ったことがなかった。

と言うのも、この頂上に立つためには、

深川市の音江連山、『無名山』の頂上より続く登山道を利用しなければならず、

いつ見てもすっぽりと笹が覆っているので、

とても足を踏み入れる気にはなれなかった。

ところが土曜の『神居尻山』登山道を歩いていてふと思い出した。

赤平側にも登山道があるじゃないか!

そのことが長い間頭から消えていた。

私は昭和52年、大学を卒業と同時に「札幌トヨタ自動車㈱」に入社し、

新車課のセールスとして滝川支店に配属された。

そこで2年間赤平市を担当したことがあった。

そのときに周辺の林道を車で走り回り、

『イルムケップ山』の登山口までも行ったことがあったのだ。

当時はまだ林道ゲートが普及しておらず、

どこでも好きに走り回ることができた。

もう40年も前の話しだ。

  登山口の約5km手前に鎖のゲートがあり、

「進入禁止」と書かれていた。

しかしその鎖は地面に落ち、出入りが自由な状態だ。

だがそれ以上奥に入ってしまうと、

歩行距離があまりにも短くなってしまうので、

ゲート近くで車中泊し、

翌日はゲートから徒歩でスタートすることにした。

 

 日曜の朝6時55分、地面に落ちた鎖のゲートをスタート。

空はどういうわけか青空だ。

前夜に二人で話していた、

翌朝になっても雨が降り続いていたなら、

馬追丘陵に戻ってトレーニングするべと。

天気予報も雨だと言っていたものだ。

相変わらず精度の低い予報だが、

晴れたのはラッキーだった。

 

 明るい林道を快適に歩いていく。

車が来る気配は全くない。

30分ほど歩くと伐採されたところに出た。

広く伐採されたあとに苗木が植林されていた。

広いところ大好きの私はこの伐採された風景が好きだ。

そして濃い緑が美しい!

伐採箇所はその先にもあり、

思いがけず素晴らしい風景を目にできた。

もしこの風景がなければ、

ただただ見通しのきかない樹林帯を黙々と歩くだけだった。

 

 8時05分、CO.802で登山口に着いた。

ここで林道を離れるのだが、

正直なところ廃道では、と心配していた。

ところが笹刈りされ、登山道としてきっちり維持されている。

平坦な林道を歩いて急に斜度が増すと、

なかなかきつい登行だ。

1kmちょっとをヒーヒー言いながら、

この日もHiromiの後に続く。

頂上目前で背後に空知平野の風景が広がり出す。

8時35分、『イルムケップ山』。

頂上からは北の風景だけが背の高い笹で遮られているが、

他方面は全て見渡せる。

やはり積雪期とは全く異なった風景を目にして満足!

いやあ、天気予報が外れてくれて良かったなあ!

 

 下山は同じ林道を戻ったが、

帰宅して地形図を確認すると、

別の林道をたどることもできたようだ。

次回は別のところから登ってみよう。

下山の途中でまた伐採地を目にするが、

広く伐採された中に、ポツンポツンと立木が残されている。

それを目にして私が、

「あれは景観を考えて残したのだろうか?」

と言うとHiromi、

(切るのが)かわいそうだったのかなあ?」

おいっ!

いいかげんにしてくれ!!

 10時05分、駐車地。

思いがけなく蘇った記憶と外れた天気予報のおかげで、

大変満足のゆく山行となった。

一旦帰宅し、ゆっくり後片付けをして、

夕方いつもより早めの「サイゼリヤ」!

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