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2021.4.10 『喜文沢』(きもんざわ・726m)  沢筋から尾根の急登へ

 国道452号線を三笠市桂沢から、

芦別方面に走り、

「キムン芦別川」を渡る「キムン橋」を越えると、

左手に山並みが見えてくる。

以前からその辺りに足を踏み入れてみたい、

と思ってきた。

それで改めて地形図を眺めてみると、

「喜文沢」という三等三角点があることがわかったので、

これに登ってみることにした。

アプローチは「キムンダム」の、

1kmほど芦別寄りにある、

「喜文沢林道」入口とした。

水量が多くて渡渉困難な「キムン芦別川」を渡るための、

唯一の橋がこの林道に架けられている。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

現地に向かって車を走らせた。

林道入口は広く除雪されていた。

何かの工事が行われ、

その関係車両の駐車地としていたようだ。

 8時ちょうど、林道入口をスタート。

足下の雪は固く締まっていたので、

ツボ足で歩けるが、

帰路で雪が緩んで腐ることを想定し、

ザックにスノーシューを固定した。

「喜文沢林道」は広くて明るい。

気持ちよく歩を進めていく。

ほぼ「キムン芦別川」に沿うように伸びる林道だが、

ふと気付くと「キムン芦別川」から随分離れていた。

そこでチェックすると、

地形図にはない作業道に入ってしまっていた。

標高も既に400mに達している。

引き返そうと思ったが、

ルートミスした地点から、

既に1kmほど進んでいたので、

ルートを変えることにした。

とりあえずは誤って入り込んだ作業道を、

進めるところまで進み、

その後は尾根を選んで『喜文沢』を目指す。

作業道はCo.430で消失した。

そこでアイゼンを装着し、

一旦沢形に下って対岸の尾根に取り付いた。

これが急できつかった。

途中で狭い作業道跡が現れたが、

これも斜度がきつく辛い辛い。

そのうちHiromiがザックに固定したはずの、

ストック片方を紛失したことに気付いた。

「下山はルートを変えて下ろう」、

などとのたまっていたHiromiだが、

この件で登路のルートを、

そのまま下らざるを得なくなった。

 きつい登りに耐えて、

10時35分、地形図上の「676m標高点」。

なかなか素晴らしい眺めだ。

先日登った『奔別岳』や『美唄炭山』が、

ごく間近に見えている。

そして『喜文沢』を目指して先に進むのだが、

ここからがなかなか大変だった。

まずは雪が少なくなった細尾根だ。

それを越えていくと、

尾根から雪が消えて、

笹が露出していた。

藪漕ぎが始まり、

頭に浮かぶことは、

去年のこの辺りの日のことだ。

三笠の山で藪漕ぎをして、

ダニに噛まれてしまった。

まだ4月の初旬だったというのに。

 少々苦労はしたものの、

11時15分、三等三角点「喜文沢」

狭いピークから少し位置をずらすと、

東側の風景を遮るものがなく、

夕張山地の核心部が見渡せた。

また素晴らしい山に出会えたことに感謝!

実にいい山行が続いている。

 下山は登路のルートを忠実に下り、

Hiromiのストックを探す。

そしてそれは標高500m付近の斜面に落ちていた。

Hiromiは数年前、

この日と同じく登路でザックから、

ピッケルを落としたことがあった。

その時も下山時に回収。

いつまでたっても、

素人臭さが抜けないやつだ。

 一旦沢床まで下って、

作業道に登り返すと、

午後の日差しに雪が緩み、

予想通りズボズボ状態。

ようやくスノーシューの出番となったが、

体重が軽いHiromiは、

スノーシューを出すことなく、

スタスタとツボ足で歩き通した。

14時ちょうど、林道入口。

いい山だったなあ!

Hiromiと豊かな気持ちで、

三笠の「湯元温泉」に向かった。

 

 

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