goo

2024.4.30 「馬追丘陵」  ネギを胸張って持ち帰ってはみたものの・・・

 4月も最終日の朝、

「今日はギョウジャニンニクを採ったて来て、

晩飯はジンギスカンにするから!」。

勇気を出して言ってみた。

すると、意外なほどあっさり、

「わかったぁ」

と言って冷凍庫にしまってあるジンギスカンを出した。

「やったぜ!」。

うちの女房はギョウジャニンニクが大嫌い!

昔は一緒に少しは食べたんだよ。

ところがある日突然体に合わなくなってしまったようで、

1本食べただけでもトイレから出られなくなってしまった。

それからは臭いをかぐのも毛嫌いし、

とにかく「臭い」、「臭い!」、「臭い!!」、「臭い!!!」、

と言い続けるものだから、

とうとう持ち帰るのをあきらめた。

もう十数年前の話しだけどねえ。

その後今から数年前に、

一度だけ持ち帰ったことがあったが、

それ以来となったこの日・・・

 この日は朝からいつ雨が降り出すかわからない空模様。

それで極力近くでギョウジャニンニクの収穫に当たるべく、

馬追丘陵へと出かけた。

そして旧マオイゴルフ場そばを駐車地として、

もう閉鎖されて5年にはなるゴルフ場の中を歩いて行く。

広い池のあるなかなか良い風景だ。

この池には大きな鯉がいるようで、

時折その魚影を目にする。

 ゴルフ場をセンターハウス方向に向かい、

それに近付いたころ、

少々の藪を漕いで「馬追林道」に上がった。

この新しい林道を歩いて行くと、

今まさに伐採されたばかり、

という場面に出くわす。

周囲に目をやれば、

いつ伐採されてもおかしくない大木が林立している。

そしてこの伐採地から、

尾根筋に刻まれた刈りわけ道を上がって行く。

どなたかがきれいに笹刈りをして下さった後だ。

誠にありがたい。



 おおよそトドマツの林の中に刻まれた刈りわけ道を登り、

「文学台」(250m)へ。

重苦しい空の下で、

石狩平野の広い風景を眺めて下山開始。

一旦林道に下りて沢に入った。

そこでギョウジャニンニク採りを始めたが、

ここは全般的に茎が細い。

こんな近場で苦労もせず手に入るのだから、

そう贅沢も言ってはいられないが。

もうかなり成長してしまっていたが、

とりあえずレジ袋(大)をいっぱいにして下山。

また広いゴルフ場の中を歩いて駐車地へ。

 自宅に着いて、

とりあえずこの夜食べる分だけを玄関に置いて、

残りは物置に入れた。

波風が立たないようにするのもゆるくない。

そして玄関から台所に持って行って洗った。

夕食までざるに入れて放置することにしたが、

女房がやってきて、

ざるごと換気扇の真下に置き、

換気扇を回し始めた。

なんともいや~な空気が流れる。

それでパッと済ませようと、

自分でフライパンに入れて、

ジンギスカンと一緒に煮た。

それから夕食だったが、

女房はジンギスカンから少しでも離れようと、

食卓テーブルのいつもの席とは違う席へ移動。

そうなるともう、

喉通らないんだよねえ!

肉だけ急いで食べて、

ギョウジャニンニクは大半を捨てた。

それも女房が出してきた、

「臭い消し袋」に入れて!

やっぱりもう持ち帰れないな、

と確信した瞬間だった。

物置にまだ大量にあったものを全て捨てようと思ったが、

茎を醤油漬けにして保存した。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )