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2018.5.4 『別狩岳』(726m) 北はまだ100%雪上歩行!

 

 私のゴールデンウィーク後半は、人並みに4連休。

その初日である3日、

それまで週一しか休みがないために、

諸々溜まっていた家庭内の仕事を女房と一緒にかたずけ、

昨日(4日)の朝Hiromiとともに二泊の予定で出かけた。

GW後半の天気予報は一貫して雨模様。

この日もいつ雨が降り出すかわからない予報だった。

しかし出発時は快晴!

いったいどうなっているのかと、

首をひねりながら車を走らせる。

当初は当別町の青山ダムから西の稜線に上がり、

稜線伝いで北の『別狩岳』を往復するつもりだった。

しかし現地に行って山肌を見ると、

予想より融雪が進んでおり、

藪こぎを強いられることを嫌って変更。

道々滝川~浜益線に回り、

五番川沿いに入山することにした。

 

 『別狩岳』は互いを南北に視認できる距離で二山存在する。

南の『別狩岳』(666m)は回を重ねて、

毎年のように登ってきた。

それに対し、北の『別狩岳』には昨年の同時期に、

初めて単独で登った。

昨年は雪がなくて苦労させられたが、

今年は100%雪上歩行で助かった。

この山になかなか登れなかった理由だが、

適当な駐車スペースを確保できないためだった。

五番川近くの道々は除雪車が跳ね上げた雪による壁が出来ていて、

とてもとてもそこに駐車する気にはなれない。

ただ、この時期になると1台分のスペースは確保できた。

 

 7時55分、駐車地をスタート。

しばらくは林道を進む。

雪が締まっておりツボ足だ。

林道を進んでいくと五番川に架かる橋が現れる。

この橋を渡ると左岸沿いに林道が伸びており、

ついついそれに従って進みたくなる。

しかし、決してこの橋を渡ってはいけない。

渡ってしまうと水量の多い川を渡渉しない限り、

もう右岸に戻れなくなってしまう。

右岸は崖状地形が直接川に落ち込む箇所が有り、

進行しにくいが、

辛抱しながらなんとか踏ん張って進む。

そして川が西から大きく北へ向きを変えるころになると、

正面の広い尾根の突端に至る。

ここで装備をピッケル、アイゼンに変えて急な尾根を登っていく。

雪面は腐りかけているところもあるが、

概ねよく締まっており、登りやすい。

急登に耐えながら辛抱強く登りつめて、

9時55分、「628mP」。

このピークは地形図にも表記がある。

そこでピッケル、アイゼンをデポし、

ストックに変えて広い尾根をのびのびと歩く。

そして間もなく前方左手に目指す『別狩岳』頂上部が姿を現す。

背後には『神居尻山』をはじめとする樺戸山地だが、

ガスに覆われてその姿は見えない。

また、前方右手は増毛山地なのだが、

これも真っ黒いガスの中だ。

『別狩岳』だけが頂上まですっきり見て取れる。

なんと絶妙なチョイス!

 周りをすっきり見通せる尾根を楽しく歩いて、

10時30分、『別狩岳』。

南の『別狩岳』がよく見える。

そして両山を結ぶ稜線も確認できる。

次は青山ダムから往復してみよう。

風のないところまで少し戻って早めの昼食。

その後ピッケル、アイゼンを回収して、

ツボ足で急斜面を滑りながら下った。

途中で雨に降られたものの、時期に上がり、

12時50分、駐車地。

天候を期待していなかった割にはいい思いができたことに大満足!

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2018.4.30 『野花南岳』(906m) 『中天狗』から直近の山へ

 

 30日(月)は前日の『中天狗』から近い『野花南岳』だ。

この山には2年前初めて頂上に立った。

しかし頂上付近で降雪に遭い、

何も見えないまま下山した。

それで晴れた日に頂上からの遠望と、

頂上周辺の風景を見てみたいと思ってきた。

今回は自らの体調を考えると、ベストセレクション。

前日の『中天狗』のあとの移動時間が、

ほとんどかからないのもいいい。

 

 30日(月)の朝はゆっくり起きて、

7時15分、野花南林道ゲートをスタート。

林道の雪は融けてしまっている。

私もHiromiも、駐車地の雪は融けないでくれと願っている。

下山して車に戻った時、

登山靴の汚れを気にしてのことだ。

雪が残っていると汚れない。

 一般に林道ゲートから入山すると、

おおよそ平坦な道歩きから始まる。

ところがこの野花南林道は、

ゲートを過ぎると勾配があり、

高度を上げて行く。

それが林道歩きゆえ、ゆっくり登って行くのだが、

なんだか面白いように高度が上がっていく。

視界が開けた辺りで気がつくと

スタートした林道入口付近が見え、

それがまたたいした高度感だ。

 

 林道の積雪はあったりなかったり。

残雪期の積雪とは残っていると多少歩きにくいし、

融けてしまっていると汚くて嫌なものだ。

特にここも他の林道が同様であるように、

エゾシカのフンでいっぱいだ。

それを踏まないように歩くのが容易ではない。

 

 ゆっくりではあるが黙々と歩いて

8時35分、

CO.740で林道が終点となる。

ここからは地形図によると、

一旦東に進路を取り、

末端まで進んで北向きの尾根にのる。

これがアップダウンを抑えた登行ルートだ。

それでそのルートを目指すつもりでいたのだが、

東進しているうちに、

どうにもショートカットしたくなる私だ。

東の端を待ちきれず、

進路を北寄りに変えた。

そして一旦深い沢地形の底まで下り、

870mPまで登り返す。

たいした登り返しではないのだが、

なるべくなら登り返しは避けたいというのが人間。

沢床に降りたあとは870mPに向かって、

針葉樹の疎林の中をただただ登っていく。

そして気がつけば背後に夕張山地の美しい山並みが広がる。

前日に登った『中天狗』の美しいこと!

 

 「870mP」に立ったあとは、また一旦下り、

『野花南岳』への最後の登りだ。

「今日は頂上から全てを確実に見られる」との期待を胸に、

一歩一歩歩を進めていく。

稜線状の尾根を詰めると広い地形に出る。

見晴らしのよいところだが、

頂上はこの先約200mのところにある。

しかし、眺望がいいのはこの地点であり、

私が期待した展望がそこにあった。

登ってきた背後には夕張山地の凝縮された風景が広がる。

『富良野西岳』~『布部岳』~『芦別岳』~『中天狗』~『中岳』の眺め。

この位置から目にする夕張山地の風景を目にしたのは初めてであり、

私として素晴らしい感動を得た。

そして9時40分、『野花南岳』。

やはり晴れているといいわぁ!

周辺の地形を見て取れる。

登路に利用する予定だった尾根もすっきり見える。

それで下山はその尾根を利用することにした。

この尾根は融雪が進んで笹をかき分ける場面もあるが、

おおむね思うように歩ける。

ただ、南進するこの尾根の詰めで誤った。

またもや南進の果までをこらえきれずに、

 

進路を西に変え、ショートカット。

結果、登路の沢型地形まで下って登り返した。

しかし、たいした登り返しではないし、

このショートカットルートでいいのかもしれない。

 10時45分、林道終点。

それからは点在するシカのフンを如何に踏まないようにするか、

という命題を頭に置き、

 

淡々と下る私のあとを20mの間隔で下るHiromiがいた。

 11時35分、林道ゲート。

おつかれさ~ん!

二日間晴天に恵まれ、

何も言うことのない結果に二人して大満足!

時間が早かったので、

江別まで戻り、「たまゆら」で汗を流して「サイゼリヤ」へGO!

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