ケニア山その3
12月29日、昨日の夜、この山行を請け負っている年配ガイドに、バティアン峰に登攀するケニア人クライミングガイド4人を紹介された。とても体の大きい人達だ。レスキュー隊員でもあるらしく、マッキンダース小屋の近くに常駐しているようだった。
今日は4750mのオーストリアンハットまで、標高差550mを登るだけなので急ぐ必要はない。高度順応しながらゆっくり登る。左手に見えるネリオンは益々切り立ち、この山の困難さがうかがえる。壁の中間部にアルミ製避難シェルターが白く見える。それにしてもデカイ壁である。インターネットで読んだ「アフリカ大陸で一番高い山はキリマンジャロだが、アフリカ大陸で一番困難な山はケニア山である」という文が納得できる。標高が上がってくると眺めも良くなり、いくつかの氷河湖も確認できた。

ネリオンに近づけば近づくほど壁はバーチカルになっていく

見上げる壁は益々立ってくる 覆いかぶさってくるようだ

壁に取り付くには小屋からこの氷河をトラバースする
キリマン組は既に高度順応がされており、私も含めて苦しさは感じなかった。3時間くらいでオーストリアンハットに着いた。この小屋は、キリマンも含めて今まで利用してきた小屋の中では一番小さい小屋である。

オーストリアンハット
高度順応も兼ねてレナナ峰まで登ることにする。これには年配ガイドなど3人が案内してくれた。難しいところは無く、1時間くらいでピークに着く。普通、ケニア山登山というと、このレナナ峰へ登ることである。レナナ峰に登ればケニア峰登山に成功したと認められているらしい。おそらくケニア山登山の99,9%の人はレナナ峰登山であろう。標高はバティアン峰(5199m)、ネリオン峰(5188m)、レナナ峰(4985m)である。

ケニア山レナナ峰にて
昨日、マッキンダースキャンプに一人の日本人が降りてきた。高山病でマイッてしまい、降りてきたと言っていた。仲間が2人、オーストリアンハットにいるとも言っていた。その日本人2人(Aクラブだそうだ)とガイドが、今、ネリオンに取り付いているようであるが、姿が全く確認できない。夕方になっても声も聞こえなかった。

壁には雪が付いて寒そう

ルートは、正面の壁を登り、頂上から左下に伸びる岩稜の中間部のアルミシェルター(白く見える)のところから稜に出て、その後は岩稜沿いにネリオン頂上に至る。
夕方、Kガイドからパーティ編成や登る順番などが知らされる。5パーティに分け、N氏と私は、ケニア人ガイドと共にトップで取りつく。他の4パーティもメンバーが決められた。暗いうちに出発するのでヘッドランプ、氷河を横断するのでピッケルとアイゼンを準備し、早々にシュラフに入る。が、しかし、高山病予防のため水をたくさん飲んだせいか、トイレに5回も起き熟睡できなかった。
ケニア山その4に続く ガストンガニマタ
12月29日、昨日の夜、この山行を請け負っている年配ガイドに、バティアン峰に登攀するケニア人クライミングガイド4人を紹介された。とても体の大きい人達だ。レスキュー隊員でもあるらしく、マッキンダース小屋の近くに常駐しているようだった。
今日は4750mのオーストリアンハットまで、標高差550mを登るだけなので急ぐ必要はない。高度順応しながらゆっくり登る。左手に見えるネリオンは益々切り立ち、この山の困難さがうかがえる。壁の中間部にアルミ製避難シェルターが白く見える。それにしてもデカイ壁である。インターネットで読んだ「アフリカ大陸で一番高い山はキリマンジャロだが、アフリカ大陸で一番困難な山はケニア山である」という文が納得できる。標高が上がってくると眺めも良くなり、いくつかの氷河湖も確認できた。

ネリオンに近づけば近づくほど壁はバーチカルになっていく

見上げる壁は益々立ってくる 覆いかぶさってくるようだ

壁に取り付くには小屋からこの氷河をトラバースする
キリマン組は既に高度順応がされており、私も含めて苦しさは感じなかった。3時間くらいでオーストリアンハットに着いた。この小屋は、キリマンも含めて今まで利用してきた小屋の中では一番小さい小屋である。

オーストリアンハット
高度順応も兼ねてレナナ峰まで登ることにする。これには年配ガイドなど3人が案内してくれた。難しいところは無く、1時間くらいでピークに着く。普通、ケニア山登山というと、このレナナ峰へ登ることである。レナナ峰に登ればケニア峰登山に成功したと認められているらしい。おそらくケニア山登山の99,9%の人はレナナ峰登山であろう。標高はバティアン峰(5199m)、ネリオン峰(5188m)、レナナ峰(4985m)である。

ケニア山レナナ峰にて
昨日、マッキンダースキャンプに一人の日本人が降りてきた。高山病でマイッてしまい、降りてきたと言っていた。仲間が2人、オーストリアンハットにいるとも言っていた。その日本人2人(Aクラブだそうだ)とガイドが、今、ネリオンに取り付いているようであるが、姿が全く確認できない。夕方になっても声も聞こえなかった。

壁には雪が付いて寒そう

ルートは、正面の壁を登り、頂上から左下に伸びる岩稜の中間部のアルミシェルター(白く見える)のところから稜に出て、その後は岩稜沿いにネリオン頂上に至る。
夕方、Kガイドからパーティ編成や登る順番などが知らされる。5パーティに分け、N氏と私は、ケニア人ガイドと共にトップで取りつく。他の4パーティもメンバーが決められた。暗いうちに出発するのでヘッドランプ、氷河を横断するのでピッケルとアイゼンを準備し、早々にシュラフに入る。が、しかし、高山病予防のため水をたくさん飲んだせいか、トイレに5回も起き熟睡できなかった。
ケニア山その4に続く ガストンガニマタ