足尾松木沢・黒沢 アイスクライミング
二月のとある休日。
GRさんが平日に休みの日があるらしい。
どこか行きませんか?とウレシイ報せ。
さて、どうしたものかと熟考することしばし。
冬の日帰りバリエ-ションといえば八ヶ岳といいたいところだったが、手ごろなル-トがないものかと躊躇しているとGRさんよりメ-ルが入る。
「黒沢でアイスはいかがですか?」
黒沢アイス。
もちろん、黒沢牧場のアイスクリ-ムではない。
松木沢は銅親水公園から林道歩きが始まる。
しかし、いったいこの工事というのは何時からやっているのだろうか?
退屈な歩きではあるものの、道すがら荒涼とした草地に跳ねるニホンシカや雄大な採石場など意外な見どころは満載だ。
奥のゲ-トを越えると穏やかであった林道は一転。
次から次に落石、崩落、落盤のオンパレ-ド。こりゃ、ひどい有様だ。
ときに自然落石が踏み跡に落ちる。
これは気分が良くない。はっきり言って危険地帯だ。
対岸の松木沢ジャンダルムは植生の絶えた乾いた岩壁が続く。
岩登りの課題というものあるのだろうが、針峰の折り重なった影は濃く重い。
まるで焼け焦げた卒塔婆の林立した墓場である。
次第と切れ込んだルンゼに氷瀑を見るようになってきたころ、大きな堰堤が現れる。
その下流に黒沢はある。
見たところ、氷の発達は弱い。
他の氷の状態を見ようということで、ウメコバ沢まで行ってみるが、どれも登ろうという気にならない傾斜だ。
結局は黒沢まで戻って、行ける所まで行ってみることとした。
F1は時期によっては埋まってしまうらしいが、今日はちょうどいい傾斜のアイス。
GRさんリ-ドでサックリ登る。
F2はとても登れる状態ではなく滝に薄氷が乗っている程度。
これでは話にならないと左岸のルンゼから巻きル-ト。
今日はアイスがGRさんなら、これはsakの領域だ。
ルンゼから小リッジ、一旦切ってから薮とスラブのコンタクトラインを行く。
スラブはベルグラ状でなかなか緊張させられる。
ふと左のF3方向を見ると、すでにF3半ばまで高度を上げてしまったようだ。
数歩トラバ-スしF3の観察。
上部はシッカリ氷結しているものの、下部は所により黒い岩肌が透けて見えて、その薄さが見て取れる。
アイス担当のGRさんのジャッジでF3は諦め、ここから懸垂下降。
F1で何本か練習することにした。
F1は要所にバンドもあって、レストしながら楽に行ける。
トップロ-プで3本ずつ登り本日の終了とした。
山には様々なカテゴリ-があって、それぞれのコツみたいなものがある。
いくら雪稜や雪壁をやっていてもアイスクライミングはアイゼンの使い方からして異質である。
sakにとって、アイスというカテゴリ-は触れることが少なかった領域。
新しい遊びを手に入れた喜びは大きい。
そのキッカケを作っていただいたGRさんに感謝なのである。
アイスクライミング。もっと行きましょう。
って、その前にもっと練習が必要か。
sak
二月のとある休日。
GRさんが平日に休みの日があるらしい。
どこか行きませんか?とウレシイ報せ。
さて、どうしたものかと熟考することしばし。
冬の日帰りバリエ-ションといえば八ヶ岳といいたいところだったが、手ごろなル-トがないものかと躊躇しているとGRさんよりメ-ルが入る。
「黒沢でアイスはいかがですか?」
黒沢アイス。
もちろん、黒沢牧場のアイスクリ-ムではない。
松木沢は銅親水公園から林道歩きが始まる。
しかし、いったいこの工事というのは何時からやっているのだろうか?
退屈な歩きではあるものの、道すがら荒涼とした草地に跳ねるニホンシカや雄大な採石場など意外な見どころは満載だ。
奥のゲ-トを越えると穏やかであった林道は一転。
次から次に落石、崩落、落盤のオンパレ-ド。こりゃ、ひどい有様だ。
ときに自然落石が踏み跡に落ちる。
これは気分が良くない。はっきり言って危険地帯だ。
対岸の松木沢ジャンダルムは植生の絶えた乾いた岩壁が続く。
岩登りの課題というものあるのだろうが、針峰の折り重なった影は濃く重い。
まるで焼け焦げた卒塔婆の林立した墓場である。
次第と切れ込んだルンゼに氷瀑を見るようになってきたころ、大きな堰堤が現れる。
その下流に黒沢はある。
見たところ、氷の発達は弱い。
他の氷の状態を見ようということで、ウメコバ沢まで行ってみるが、どれも登ろうという気にならない傾斜だ。
結局は黒沢まで戻って、行ける所まで行ってみることとした。
F1は時期によっては埋まってしまうらしいが、今日はちょうどいい傾斜のアイス。
GRさんリ-ドでサックリ登る。
F2はとても登れる状態ではなく滝に薄氷が乗っている程度。
これでは話にならないと左岸のルンゼから巻きル-ト。
今日はアイスがGRさんなら、これはsakの領域だ。
ルンゼから小リッジ、一旦切ってから薮とスラブのコンタクトラインを行く。
スラブはベルグラ状でなかなか緊張させられる。
ふと左のF3方向を見ると、すでにF3半ばまで高度を上げてしまったようだ。
数歩トラバ-スしF3の観察。
上部はシッカリ氷結しているものの、下部は所により黒い岩肌が透けて見えて、その薄さが見て取れる。
アイス担当のGRさんのジャッジでF3は諦め、ここから懸垂下降。
F1で何本か練習することにした。
F1は要所にバンドもあって、レストしながら楽に行ける。
トップロ-プで3本ずつ登り本日の終了とした。
山には様々なカテゴリ-があって、それぞれのコツみたいなものがある。
いくら雪稜や雪壁をやっていてもアイスクライミングはアイゼンの使い方からして異質である。
sakにとって、アイスというカテゴリ-は触れることが少なかった領域。
新しい遊びを手に入れた喜びは大きい。
そのキッカケを作っていただいたGRさんに感謝なのである。
アイスクライミング。もっと行きましょう。
って、その前にもっと練習が必要か。
sak