acc-j茨城 山岳会日記

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清津川・釜川右俣~ヤド沢

2024年08月30日 18時01分06秒 | 山行速報(沢)

2024/8/19 清津川・釜川右俣~ヤド沢


泳ぎのある沢に行きたい

切り出したのはazmさん
そうして実現したのが、この山行だった

行先は清津川・釜川ヤド沢
かねてよりヤド沢に興味のあったというsztさんも加えて3人での計画

前夜、大場林道ゲート前を左折した広場まで入って仮眠
4時半起床
手早く身支度を整えて5時過ぎに出発
日帰りとしては長めの行程なので早出を意識する

雲が焼けるのを見ながら、目印のある踏み後へと分け入る
踏み後は明瞭で、取水堰
お手軽なアプローチ
ここから入渓する

巨石帯は岩を縫うように進む
岩に触れ体を動かす感覚が楽しい

二俣を右に入ると淵と小滝が断続してくる
最初の泳ぎはazmさん
ロープを引いて左岸から水流左へ泳ぎ渡ってひと登り

淵の先にCSが見えるところは左岸を巻いて10m弱の懸垂下降
その先の滝は右岸を小さく巻く
続く5m滝は右岸沿いに泳いで凹角をひと登り

長い瀞は左岸の壁を伝うように泳ぐ
その先で流れは狭まり、奔流となる
右に左に両足突っ張りなど思い思いにこの流れを遡る

そして現れるのが三ツ釜
手前の湾曲したスラブは水線あたりをへつれるのだが、azmさんは積極的に泳いでいる
「攻めるねぇ」と彼のスタイルを称える

三ツ釜最初の滝を左岸から巻き、ヤド沢に出てひと休み
azmさんは、この上の程よい高さの釜に滑りこんで泳いでいる
沢登は「楽しい」が一番だ

ここからナメの美しい流れを遡る
しばらく行くと、滝が連なるゾーン

15m3段は左岸を巻いて滝上まで
スダレ状の美瀑は水線右を行けるらしいが、シャワー覚悟
おとなしく左岸巻き
20mスダレ状は左の流水溝を行くが最後のスラブが緊張させられる

8m滝は右から巻いて懸垂下降
10m滝は水流右の乾いた岩壁を登る
その先の4mはいろいろ登られているみたいだけど、手前左岸垂壁を5mくらい登って巻く
この登りはなかなか登攀的でクライミングに秀でたsztさんにリードしてもらう

3人パーティーは、とてもバランスのとれた構成
スピードはやや劣るかもしれないが、対応力や危機管理の上ではバランスがいい
こういう時、それぞれの得意分野で対応ができる
志向性が同じ向きなら、いうことはない

巻き終えて沢床に戻ると、視界の先には50m大滝
このころから雲がかかり、ガスが垂れ込め幻想的な景観

ひと休みしていると、雨が落ちてきた
雨具を身に着けて左岸巻き

急な斜面を腕力頼りで灌木を繋ぐ
昼過ぎなのに薄暗い中、雨に打たれて藪を行く
一抹の不安が過ぎる

それでも未来を信じて歩き続ける
自分と向き合うのは、こういう時だ

傾斜が緩くなったらトラバース
ほどなく滝上へと至る

最後の4段滝を慎重に登るとヤド沢の主だった滝も終了
このころには雨も上がり、気分も晴れる

この沢旅のエピローグ
ゴーロ歩きは多くなるものの、時に現れるナメが美しい

奥の二俣を右へと進み、次に現れる二俣を左に入るとやがてコンクリート構造物が見える
踏み後をひと登りで林道に出る

あとは歩きやすい林道を横一列になって行く
おしゃべりしながら1時間半も歩けば、スタート地点へと帰り着く

山行後、旅先の温泉に浸かる
そして、食事を楽しむ
自分への労いとともに、微力ながら旅先への返礼


仲間と力を合わせる
自身と向き合い、自ら労う
そうして心が蘇る

三者三様
心の様相に違いはあったとしても、この喜びは変わらない
そう、私達には明日がある

それぞれの明日にエールを送りながら、こうも思うのだ
明日、有給にしておけばよかったな、と

心の様相にチョットした違いはあったとしても、これもまた真理だろう
だが、私には乗り越えねばならない”ヤマ”もある

進め!振り返るな!


sak

 


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