2023/11/24 足尾・松木沢ジャンダルム中央ルンゼ
砂利道を歩く
小石を踏む音に、この地の道程を思う
松木沢ジャンダルム
朝日に照らされたそれは、岩峰そのものが輝いているように見える
今日は中央壁・中央ルンゼを行く計画
skmさんと
ジャンダルムの基部を左に回り込んでいくと顕著なルンゼを見る
ここが中央ルンゼ
少し上の安定した場所で装備をつける
ジャンケンで勝ったskmさんはフォローをチョイス
sak先行で登り始める
1P(リード)
ルンゼを詰めるが、落葉がたまっており掃除をしながら行く
輝く岩峰にあってルンゼ内には陽が届かず手が悴む
次第にルンゼの両岸が狭まり、斜度も立ってくる
進路が岩で遮られるため、右の岩棚でピッチを切る
2P(フォロー)
岩棚から一段上がるところは右から岩がせり出していて窮屈
ここは左にスタンスを見い出すが、足下は切れ落ちているので少し緊張する
そこからは階段状
ルンゼの行き詰まりを左上する
3P(リード)
ほぼガレ場の歩き
3本クラック基部まで
4P(フォロー)
本来、中央ルンゼは右凹角を行くのだと思うがここは直上ルートに合流して真ん中のクラックを行く
NP経験はないというskmさんだったけどソツなくこなす
クライミングとしてはここが一番楽しかったのではないか
5P(リード)
左のルンゼを行く
両壁に足を突っ張ってジリジリと高度を稼ぐ
コブシ岩の肩まで
6P(フォロー)
コブシ岩の凹角を行く
ホールドスタンスともに豊富で楽しい登り
岩上で一休み
風は強いが、小春日和
今日の登りを振り返りながら、次の計画を語り合う
緊張から解放されたこういう何気ない時間に心満たされる
下降路の右ルンゼは、フィックス頼りでロープを出すことなく下ることができた
取付きまで戻ってデポした荷物をまとめたらあとは往路を戻る
きらめく水面に魚影を見る
それでも、あの頃には戻れない
人も自然も時に翻弄され変っていく
そして、ゆっくりと進む
松木村の今
水面に映る空は青かった
sak
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