2018/8/14 三ツ峠・大幡川四十八滝沢
何気なくガイド本をペラペラとめくっていたときに目に飛び込んできたペ-ジ。
ここ、明日行くしかないだろ。
そう心に決めたのが、山行前日のことだった。
それが、四十八滝沢。
四十八と言えば・・・
日本語の平仮名・片仮名は、変体仮名を除くと48字。
エディ・マーフィ、ニック・ノルティ演じる凸凹コンビがスクリ-ンで活躍する映画のタイトルは「48時間」。
相撲の決まり手やヒトの核内受容体、かの有名な女性アイドルグル-プも48だ。
そして、四十八滝沢は三ツ峠山に滝を連ねて突き上げる大幡川の支流。
その滝のほとんどは直登可能、巻きも容易で、冬にはアイスクライミングのフィ-ルドとなる。
本当に四十八の滝が連なるかどうかはともかく、大小問わず多数の滝が連なっていることから四十八滝沢と名付けられているのだろう。
古来日本では「縁起の良いたくさんの数」として”四十八”を引用することが多い。
宝鉱山バス停から三ツ峠山
大月JCTから富士方面へ。都留ICを降りて信号を右折。
しばらく直進すると宝鉱山バス停。
ヘリポ-トとしても利用できるようになっていて、車は止め放題。
その先の林道はかなり荒れていて、普通車では困難。
20分ほど歩いて、三ツ峠北口登山口。
そこからさらに30分ほどで沢の傍らに降り立つ。
入渓したところ
そこより上流の鉄梯子を越えた先からが入渓ポイントらしいが、ここまでの登りもなかなか急登であり、涼を求めてここで入渓。
ゴ-ロを少しこなすと小規模ながらナメが始まる。
たしかに流程距離は短いものの急角度で突き上げるために、さながら滝滝滝・・・。
一方、両岸は森となっており、盛夏にも涼感満載。
泳ぎこそないが、シャワ-は存分にある。
初滝
<初滝>
滝下から見ると何とかなりそうだが、巻き途中から見ると中段から上が難しそう。
ネットで登っている記録もあるが、独りではリスキ-。右岸巻き。
三段の滝(下部)
<三段の滝>
ナメ滝状で下段は右岸を一段上がり滝上に右上
2段目は右岸。スタンスは細かいが容易。
ヌメリも気になるが、フエルトソ-ルなのであまり気にはならない範囲だった。
3段目は容易
大滝
<大滝>
左のガレ沢から小さく巻く。
登攀は水流左から中段トラバ-ス、水流右の直上ラインが明確。
滝上へ上がる直上が細かそうなので巻きとした。
七福の滝
<七福の滝>
滝下から見る限り、なかなか見栄えのする滝の連なり。
順に水流左、右、右からトラバ-スで直上、最後は水流左の垂壁に残置ハ-ケンあり。
スリングでA1か?と思ったが、水量が少なければ水流中を行ったほうが容易。
白竜の滝
<白竜の滝>
下段は水流左。フレ-ク状で岩も脆いので注意。
そこからのナメ状の滝は困難さはなく、その分あまり印象も薄い。
最上段の滝は右から。
幾分立っており、ヌメリも気になる。ここで落ちると下まで落ちそうなので少し緊張。
ハイステップ気味のところをマイクロカムで確保しながら一歩上がる。
トイ状斜瀑
水源地から詰めのガレを望む
あとは苔の美しい滝やトイ状斜瀑など時に飛沫を浴びながら楽しむ。
ひたすら水流を行くと水源地。
すこし開けた場所で、崖の下からコンコンと流れ出る冷水。
ここで大休止。水を汲んでガレを行く。
適当なところで左の尾根へ。
水源地から30分程度で登山道に出る。
登山道までもうすぐ
三ツ峠山
北口登山道分岐
三ツ峠山まで往復して北口登山道を下る。
北口登山道はマイナ-な登山道なようで、踏み跡は薄く危険個所も多い。
急坂の下降となるので、沢靴だと滑りやすいので要注意。
登ってきた白竜の滝、七福の滝は展望場所からの眺めがすばらしい。
登山道からの「白竜の滝」
登山道からの「七福の滝」
そうこうしながら1時間半ほどで登山口。
そこから20分で駐車場。
ほぼ半日でナカナカ充実した一日が過ごせた。
そんな、48回目の誕生日。
二日後の筋肉痛を心配しながら帰途に着く。
sak