きままな雑記帳

ごく普通のあんちゃんのきままに記す日常日誌

『将軍たちの金庫番』

2019-03-03 14:15:11 | 本と雑誌
いつ頃だったでしょうか、やはり10年ちょっと前頃になるのでしょうかねぇ。

当時住んでた相模原のいつも立ち寄る本屋で歴史好きの私が興味をひく題名の本との出会いは。

それがこちら。



『将軍たちの金庫番』

江戸幕府の将軍たちと幕府の財務関連の担当の武士のお金のやりくりなどを書いた本。

あくまでも私の記憶なので、間違ってたらごめんなさい・・・なんですが、経済から読む江戸時代って切り口が興味深いと思い購入いたしました。

3代将軍の家光さんの時に土木工事やら神社仏閣の建築工事で好景気に、その後は江戸の大火で江戸の再建で幕府の財政は悪化へ。

5代目の綱吉さんは最初は節約なり頑張って、あとは荻原重秀さんが貨幣改鋳を行い、貨幣量を増大させ幕府の財政は好転、景気も好景気となり、それをインフレがひどいからと貨幣の量を抑えてデフレへ。

デフレから再びインフレにするために貨幣改鋳をしてインフレへの繰り返し。

ちなみに長崎貿易でも、貿易の実務は長崎の町役人が取り仕切り、長崎奉行は元々将軍の買い物担当だったとか。

幕末の貿易開始時に金の交換レートを間違えて日本側に不利になっていたやら、日本の銅開発をオランダはずっと幕府に要望していたとか・・・。

教科書では教えないことが内容として書かれておりました。

いやはやなかなか面白い。

こういうの、中学や高校では時間がないから難しいかもしれませんが、大学とかもっと教えてもいいと思うんですけどね。

やってること、現代とさほど変わらないんだなと読んでて感じました。

なかなか面白い歴史単行本でした。









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コンビニエンス物語

2019-02-27 22:01:06 | 本と雑誌
『コンビニエンス物語』というドラマをご記憶ありますか?

コンビニエンス物語


まだ若手だったウッチャンナンチャンが主演でゲスト出演でこれまた若手だったダウンタウンも出演したテレビ東京のドラマです。

調べたら1990年なんですねぇ。

舞台はファミマ。

現在のファミマになる前の懐かしいファミマ時代です。

私はこの番組が好きでよく視聴しておりましたが、もう一つ面白いものをその後に見つけました。

それが泉麻人といとうせいこうの共著『コンビニエンス物語』



日記のような感じで二人が交互に連載してるパターンの作品です。

元はテレビ雑誌の連載もののようです。

ちなみにこの本、私はたまたまやってきた友人に貸したまま未だに返却はありません(笑)

元々、古本で見つけたものなのでたいして元手もかかっていませんし、何年も読み返していたので記憶していますが、それでも寂しいもんです。

貸して13年ほど経過するでしょうかねぇ、どうしているのやら・・・。

ファミマに立ち寄ると、ふと思い出す二つの作品です。

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『電影少女(ビデオガール)』ってマンガ、知ってます?

2019-01-20 18:23:00 | 本と雑誌
『電影少女』と書いて『ビデオガール』と読みます。



はい、懐かしいですねぇ。

1990年代初頭の作品で、ちょうど私が中学・高校時代のまさに多感な青春時代真っ盛りの頃ですよ。

レンタルビデオショップから借りたビデオから女の子が実体化して出てくるって、『貞子』かよってこの時はツッコミは入れてませんよ(笑)

山村貞子 リング 0, 1, 2


アニメの動画がありましたので添付しますね。

電影少女Vol1


ビデオガールなんてタイトルだと多感な青春期を迎えた男の子なんてのはついつい興味をそそられてしまいますよね?

えーえー、私もその一人でございますよ(笑)

でも、ストーリー的には切ない恋愛になったりするので、今読み返してみると面白いかもしれません。

ビデオテープやデッキからDVDやネットからのダウンロードが主流になってる現代、もし作るとしたら「DVD(ブルーレイでも可)ガール」とかにタイトルを付けるのでしょうかねぇ?

そう考えると、レンタルビデオなどが繁盛してたあの頃にマッチした作品だったんだと思います。

懐かしいなぁ、古本屋で作品を探してみるかな。





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10年ちょっとの愛読書『学校では習わない江戸時代』山本博文著

2019-01-19 12:11:25 | 本と雑誌
もう10年ちょっと前くらいになるんでしょうかねぇ。

こちらの本を購入したのは・・・。



『学校では習わない江戸時代』山本博文著

たしか以前に住んでた相模原のとある駅にある本屋で購入した本なんですよ。

今じゃカバーも剥がれてしまい裸のままの本として私がヒマな時の愛読書の一冊として活躍してくれております。

あれはまだ私が大学の関連会社に勤める前の不動産の仕事をしていた頃だったんですが、いつも立ち寄る地元の本屋の文庫本コーナーに並べられていたんですよ。

本屋ではいつも2時間は冷やかしで本を眺めてるのですが、どうにもこの本が気になりましてね。

元々歴史好きではあるのですが、さほど脚色がなく何よりも『学校では習わない』ってタイトルが私の心の琴線に響いたんですよ。

へぇ、学校では教えない(もちろん時代劇などでも登場しない)江戸時代って面白そうじゃないのよ・・・と(笑)

文庫本でさほど厚くもありませんし、持ち歩くにも便利なサイズとあって購入いたしました。

内容は元禄時代の武士の忠義、いわゆる忠臣蔵などで見られる忠義や参勤交代の実情、『鎖国』と言われる外国との折衝制限政策の過程、朝鮮通信使、幕末の外国との交渉などを著者が当時の文献などをひも解いた内容などを読ませてくれる内容です。

元禄時代、将軍の徳川綱吉がなぜ朝の内匠頭に切腹を命じたのか、その裏にある意図とは?ってことなどが新鮮で良かったんですよ。

江戸時代、武士だけでなく町人も二本差しでなくとも護身用に刃物は所持してますし、何しろ戦国時代から元禄の時代はまだ100年経過するかどうかの頃。

まだまだ荒れた気風が残ってる時代でもあるんですよ。

そんな気風を少しでも落ち着かせたいと試行錯誤していったのが「生類憐みの令」や「学問奨励」だったりするわけで、何も思い付きだけで幕府もやっていたわけではないんですよね。

それまでの大名改易などで失業してしまった武士が仕事を求めて大都市に流れ込んでくると、それを悪用する人もいるわけで、治安を守る立場としての幕府は改易を縮小させたり政策変更をしつつも根本から変更しないと変わらないと気づくわけです。

意識改革ってやつなんですが、意識を変えるってのはインパクトが大きいと案外と受け入れられる場合もあり、それが「生類憐みの令」だったりする。

忠臣蔵でも、当時の武士の慣例なら「喧嘩両成敗」でやったほうもやられたほうも成敗されるのが当然って意識なんですが、それを「先に手を出し、しかもやられたほうは無抵抗」なら無罪と判決したわけです。

現代なら当たり前のお裁きですが、当時としては理不尽な裁きとなるわけですよ。この意識を変えないと本当の治安の良い泰平の世はできないと綱吉さんは考えていたのでしょうね。

その他にも、参勤交代では現代の電車のダイヤ表のような予定表が各大名家で作られて、トラブルのないように気を配っていたとか、老中に出した予定表は基本的にはどんなことがあっても予定変更を認められなかったとか。

江戸留守居役が会合と称してどんちゃん騒ぎをやって、はめを外し過ぎたせいか老中からお叱りを受けたことがあるとか(笑)

しかも上司である大名からも「少しは経費を切り詰めろ」と言われてたり、留守居側も「経費をケチったらいい仕事できません」と反論したり・・・、江戸時代の武士は基本的にサラリーマンですからねぇ。現代にも通じる人間臭さを感じます。

外交や貿易でも、江戸時代の日本は金銀銅が豊富な(徐々に枯渇していきますが)資源大国ですが、徐々に金銀銅の量が減少すると代わりに工芸品やら俵物(海産物など)を輸出したりして構造転換を図ったりと、いつの時代も工夫してるんですね。

当時の東アジアは日本以外でも「海禁」政策を採用していて、渡航制限をしつつもお互いの交易が無いと困ってしまうという奇妙な環境にあったなどの視点は目から鱗です。

幕末もペリー以前からロシアなどが日本に近づいていて、幕府と接触したりしていて、本当はペリーが来てもじつはさほど驚いてはいなかったとか。

こういうの、テストに出さなくてもいいから学校で教えてあげてほしいもんです。

幕末 日本外交は弱腰にあらず (2011年)


簡単に感想を書きましたが、何度読んでも私には面白いので10年ちょっとヒマさえあれば何度も読み返してます。

いいヒマつぶしになりますよ(笑)

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たまにはこんなジャンルの本もいいかも・・・『鉄道リドル~いすみ鉄道で妖精の森に迷い込む~』著者:佐藤青南

2018-12-17 21:04:18 | 本と雑誌
先月だったか、ぶらっと地元の本屋さんへと足を運びまして、何気なく本を眺めていたんですよ。

普段は地図やら歴史、雑学などのコーナーをはしごするのですが、この日は珍しく小説コーナーへ。

柄にもないな・・・と自分でも思いながら本棚を眺めていると、その本はまるで私を待っていたかのように鎮座しておりました。

それがこちら。



『鉄道リドル~いすみ鉄道で妖精の森に迷い込む~』佐藤青南著 小学館文庫

おいおい、いすみ鉄道って・・・。

たしかにカバーに描かれてる鉄道車両のカラーリングはどこかで見たようなカラーリングです。

思わず手に取り、しばし眺めてみますと、カバーの著者紹介に「このミステリーがすごい!」大賞 優秀賞受賞作家さんらしい。

そういえばここ数年、ミステリー本なんて読んでないなぁ・・・と思いまして、これも何かの縁と考えて購入いたしました。

物語はいすみ鉄道と小湊鉄道を利用して房総横断する計画で乘りにやってきた男性三人が巻き込まれるちょっとした事件(?)を推理小説よろしく三人各々の視点から物語を進めるパターン。

文庫本なので、ページ数は厚くはありますが、案外に読みやすいので一晩で読了いたしました。

推理などの内容は正直たいしたことはない(個人的な感想です)と感じましたが、それでも舞台がほぼ大多喜の街。

大多喜城に大多喜高校、東総元駅周辺と、これは小説を書くにあたり現場を観に来たなと思える雰囲気が小説から感じて推理よりも紀行文として読んでましたね。

夜が長いこの季節、たまにはこういう本を読んでみるのもいいものです。




コメント (4)
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