今回も懐かしい思い出話をいたします。
高校時代のお話なんですが、私の通った高校は一応小さな商店街はありますが、ちょっと離れれば田んぼが広がる非常に長閑な田舎町にある高校でした。
一応、駅からも近く、高校そばには国道も走ってますので人通りはそこそこあります。
あれは生物の時間でしたね。
たまたま窓から自転車置き場の屋根に視線を移しましたら、人影があったんですね。
でも、小柄で背中を丸めて屋根で日向ぼっこをしています。
なんだろうな?と思って凝視すると、なんとそれはニホンザル。
そう、あのおサルさんです。
さすがに驚きまして、近くのクラスメイトに小声で「サルいるぞ」と教えてやりますと、「まさか~、マジ!?いるぞ」とちょっとした騒ぎになってしまいました。
さすがに生物の先生も気づき、「何を騒いでるんだ?」と聞いてきます。
この先生、教員以外の仕事も経験されてまして(私の通った高校の先生は異業種から転職する先生が多かったのです)、生徒にも話のわかる先生でした。
私が「先生、サルがいます」と答えますと「いくらなんでもサルが校舎にはいないだろ?」と返答。
そこで駐輪場の屋根を指さしますと「本当だ・・・」と一瞬絶句。
しかしすぐに立ち直った先生。「はい、サルくらいで驚かない。居て当たり前なんだから」と授業を再開。
そりゃサルは存在はしますが、ごく普通の高校の自転車置き場の屋根にニホンザルはいないだろう・・・。
いくら生物の先生だからって割り切りすぎるだろ・・・と皆心の中で先生にツッコミを入れてました。
その後、サルはどこかへ行ってしまいました。
どっかで飼われていたサルなのかは結局不明で、街の警察署にもとくに届出はありませんでした。
あれから20年近く経った現在なんですが、私の田舎では畑などでサルが集団で荒らしに来るようになりました。
もしかしたら、あの出来事はその前兆だったのかもしれませんね。