ウツに対する態度が、その生まれ育った人のお天気によって変わってくるんですね。人はいろんなものに影響されますね。でもね、その自覚があるだけで、影響のされ方そのものが変わってくる場合もありますよ。
Young Man Luther 『青年ルター』p215の ポエムから。
Der Sommer ist hart fuer der Tuer(夏が戸口まで来てる)
Der Winter ist vergangen(冬は過ぎ去った)
Die zarten Blumen gehn herfuer;(か弱い花も眼の前にある)
Der das hat angefangen(ひとたび始まったこと)
Der wird es auch vollenden.(それは、必ずや「出来た」と言える)
この詩が言っていることは、「冬は過ぎ去った 夏はもうすぐそこまで来てる」、「花も咲きだした 春が始まるようにことを始めたものは誰でも、必ず『出来た』と言える」
これは季節のことを言っていると思うでしょ。違うんですね。これは根源的信頼感のことを言ってるんですね。日本人でも同様な詩を書いてますのでご紹介しますね。ただし、再掲ですよ。
2月中旬
内村鑑三
雪は降りつつある。 然し春は来りつつある。 寒さは強くある。 然し春は来りつつある。
風はまだ寒くある。 土はまだ堅くある。 青きは未だ野を飾らない。
清きは未だ空に響かない。 冬は未だ我等を去らない。
彼の威力は今尚我等を圧する。
然れど日はやや長くなった。 温かき風は時に来る。
芹は泉のほとりに生えて、魚は時々巣を出て遊ぶ。
冬の威力はすでに挫けた。
春の到来は遠くない。