汝の眼の梁を取れ!
現代人は「偽物」と言う名のアヘンの常用者。そのアヘンのおかげで、1人ぼっちで、バラバラである自分自身の痛みを和らげてもらってる。 p94の第2パラグラフ。...
暴露療法は、恐怖や不安などの単純な感情を収める時には効果的ですが、「自分はダメだぁ」と言った、価値判断が入る気持ちには、効果が限定的です。しかも、いま、発達トラウマ障害(DTD)だらけのニッポンで、問題なのは、恐怖や不安よりも、「自分はダメだぁ」というような価値判断を伴う気持ちなんですね。ですから、そのセラピーは暴露療法では、全く足りない、ということです。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.223の、第3パラグラフから。
「蜘蛛が怖い」、みたいな、理屈に合わない、いろんな恐怖に対しては、効果があるんだけれども、CBTは、トラウマを負わされている人に対しては、それほど効果がありませんね。特に子どもの頃の虐待されている人に、効果が出ません。大体、調査研究を終えたPTSDのクライアントの3分の1くらいの人に、CBTは、限定的に効く、という程度です。CBT治療を終えた人は、PTSDの症状は、ほとんどなくなるのが普通ですけれども、完全にPTSDから快復する人って、ほとんどいませんよ。CBT治療が終わり、症状がなくなったPTSTのクライアントは、健康や仕事やメンタル・ヘルスの面で、相変わらず、しつこい課題が残りますね。
CBTって、あんまり効かないみたいですね。東大で盛んにCBTを宣伝している下山晴彦さんも、これじゃあ、困りますね。なんせ、今は発達トラウマ障害(DTD)だらけのニッポンなんですから、その治療の効果があんまりないんじゃぁ、CBTは、やんない方が良いですね。