エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

うじ+α

2015-12-27 09:30:53 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
現代人の心は、酸欠
  現代人は、本当に人を大事にする、ということを体験してないんですね。今どきの日本だけの現象では必ずしもない。 p93の第3パラグラフ。 &...
 


 今年は国会の中と、一部国会周辺で、ウソとゴマカシの偽物を見せられ続けられましたから、この辺で爽やかに生きたい気分もあんですね。

 そんな時に、立ち帰る私のオアシスの1つが、マハトマ・まど・みちおさんであることは、このブログでも、何度か申し上げていることなんですね。バイブルや、加藤周一さん、丸山眞男教授も、私の中では同じ位置づけです。

 マハトマ・まど・みちおさんの詩にも、いろんなものがあります。リンゴ、ぞうさん、地球の用事、トンチンカン夫婦、れんしゅう、…。

 今日は2っつ。

1つ目

 

 

   うじ

 

  うねり くねり

  であい もぐり

 

  あわて まどい

  うかび すべり

 

  いさみ はやり

  つたい のぼり

 

  おちて すくみ

  ふるえ はじき

 

  よじれ ねじれ

  もつれ はしり

 

  おされ ころび

  ちぢみ とぼけ

 

  あせり もどり

  たわみ またぎ

 

  あえぎ もがき

  ふくれ ゆがみ

 

  こえが ない!

 

 

 

 

良いでしょ? ただし、下線は、引用者が付けました。

 

 

もう1つ

 

 

 

 

  小さなものほど

  大きな理由がある。

 

 

 

Peace!

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平安と安心(peace)を!

2015-12-27 08:21:27 | アイデンティティの根源

 

 

 
空気読めない で良いじゃんよ
  金森俊朗さんのNHKのコラムに「“空気がよめない”って、悪いこと?」があります。ここで金森さんは、いつもながら、大切なご指摘をしていた...
 

 神様を日々冒涜している人の、つづき。神様を日々冒涜している人は、今日も、強情でしたよね。毎日、神様を冒涜していても、それに気が付かない。いいえ、気付いているけれども、「ここでやめたら…」と、自分の引っ込みがつかないらしい。自分の引っ込みがつかない、と感じること自体が、神を冒涜していることになる…のにね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.248の、第2パラグラフより。

 

 

 

 

 

 私どもは、幼いマルティンが、どんなトイレット・トレーニングを受けたのか、全く分かりません。当時、マンスフィールドでは、極端に特殊ではなかったのではないですか。ドイツで中産階級が有力になる時代、中産階級には、清潔さ、入浴が大流行した時期です。マルティンが教育を受けたのも、清潔さと時間厳守と倹約こそが、商人、経営者、玄人筋の階級には、欠くことのできない人徳だと考えられていた時代ですし、父親のハンスが、ルターに望んだのも、まさにそのような階級になることでした。したがって、ルターのトイレット・トレーニングも、この時代にせいで、厳しかったかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 神様を日々冒涜している人も、マルティン同様、トイレット・トレーニングが厳しかったのかもしれませんね。強情と怯えの間を行ったり来たり…。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちも、人の話を聞かない強情と、すぐにお腹が痛くなる怯えが同居しているのと、同じです。

 神様を日々冒涜している人にも、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちにも、

 平安と安心(peace)が与えられることを、衷心より、お祈り申し上げます。

 Peace!

 

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本物は、1人では無理!

2015-12-27 07:26:45 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
男の世界と、女の世界は、別物
  女性が、女性らしく生きることができることが、実は、男たちにとっても、子どもたちにとっても、有益なことが分かりきます。 p235の10行目途中から。&n...
 

 人には3つの時間があるらしい。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p102の、6行目途中から。

 

 

 

 

 

私ども(ここでは、発達の舞台の最後の舞台に近づきだしているのですが)にとって特に面白いのは、パール・キングが、高齢者にも対抗感情転移があるって言ってることでしょう。パールはこういいます、「セラピストは、クライアントの過去の、5世代にまたがる時もある過去の、大事な人の『誰』かとして、感情転移をしてしまうときに経験されますから、その転移を起こす相手が誰であっても、役割の逆転が生じて、クライアントのセラピストに対するいろんな態度は、そのいろんな態度のおかげで、セラピスト自身が治療されている、とセラピストが感じるのですからね」(1980)と。

 

 

 

 

 パール・キングって、よく知らなかったんですが、今回翻訳するにあたって、インターネットで調べたら、エリクソンよりも16才若い、精神分析家でした。今年、96才で亡くなったことが、イギリスのガーディアン紙で取り上げるくらいの人ですね。今日、エリクソンが引用した件も、パール・キングの鋭さが光る所ですよね。

 世に中に、本物があるとしたら、それは、どっちがどっちか分からなくなる場合だと私は感じています。一番セラピーがうまくいくときには、ここでエリクソンが、パール・キングの言葉を引用して、教えてくれているみたいに、セラピストの方が、むしろ治療されている感じになりますもんね。教育が一番うまくいく場合でも、子どもの方が教える側になっている場合ではないですか?

 不思議でしょ。

 本物は、このように、役割の逆転が生じる状態にいる2人なんだと思います。1人では無理!

 

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暴露療法の限界

2015-12-27 01:22:09 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
現代人の心は、酸欠
  現代人は、本当に人を大事にする、ということを体験してないんですね。今どきの日本だけの現象では必ずしもない。 p93の第3パラグラフ。 &...
 

 

 恐怖に意識的に飛び込むのは、言葉に言うほど、実際は楽じゃぁありませんよね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.223の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 暴露が長すぎたり、「トラウマに繋がることに溢れたり」することは、PTSDの他の治療法よりもよく研究されてきました。クライアントは「トラウマになっていることに注目してください。他の思いや活動に気を散らしてはなりません」と言われます。研究によれば、100分間の「トラウマに繋がることに溢れる」経験にされされて、はじめて、不安が解消してくるといわれます。暴露療法は、恐怖や不安を治療するのに使われるけれども、「自分はダメだぁ」などという複雑な気持ちを治療することまでは証明されていません。

 

 

 

 

 

 暴露療法は良く効く面もあるらしい。しかし、複雑な気持ちの治療には向いていないらしい。

 

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