フロイトは、無意識は、魔女みたいに怖いもの、と考えました。
Young Man Luther 『青年ルター』p.246の、8行目途中より。
「私は昔ながらの悪魔教を夢見ています」とは、フロイトが言ったことです。実際に、悪魔学には、精神医学においてと同様、ケツのことを極めて深刻に考える、あらゆる理由があります。われわれの啓蒙の時代にあっては、ケツは、エッチなジョークのレベルでしか、意識出来ないかもしれません。エッチなジョークを言ってる限りは、笑っていられますよね。しかしながら、この宗教改革者ルターは、自分自身のことを、うつ病の深みから、世界の腸から今にも飛び出しそうなウンコと呼びましたし、無意識裡に出てくる言葉を話しましたから、精神病の心理に近い、詩心のほとんどない気持ちだったはずです。
ルターは、宗教改革をやるほどの人なのに、重たいうつ病に苦しんでたんですね。重たいうつ病になるほどの心があったからこそ、宗教改革が「できたぁ」と言う方が正確なのかもしれません。
渡辺和子さんも、うつ病に悩んだ時期が、人生の後半にありましたでしょ。「創造の病」の点で、ルターと共通してますね。