エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

神の冒涜 改善版

2015-12-18 17:10:53 | アイデンティティの根源

 

 

 
財政学者・神野直彦教授に聞く 社会連帯
  日本の財政赤字、いまや1,000兆を超えたと言います。国民一人に換算すると、あなたも私も1人800万円の借金をしていることになるそうです。財政赤字の累積を見る...
 

 人が「垂れ流し人生」になっちゃうのは、内省がないからです。あるのは、人類全体、社会全体よりも、組織内ルール、自己満足を優先する、そういう日常的態度、心の生活習慣病です。おしなべて、自尊感情、根源的信頼感が脆い証拠です。あの偽物の「ヘボなクリスチャン」と一緒です。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.246の、第2パラグラフより。

 

 

 

 

 

 ルターのこの側面は、冒涜を絵に描いたような人物像です。それは、祈りとは、ある意味では、真逆です。神様のお名前の無駄遣いです。この種の人の音色は、不機嫌で、素直さのかけらもなく、普段の態度が後ろ向きで、いつまでも反発するのが、止められません。

 

 

 

 

 全く見事な記述でしょ。偽物のクリスチャンの特色を簡明に記してありますからね。水の洗礼を受けても、クリスチャンとは限りません。火の洗礼を受けてない場合が少なくないからです。ミッション系の会社に勤めていても、神を冒涜する毎日を送っている人もいます。祈っていないからです。

 毎日自分の街歩きの顔写真を、フェイスブックに投稿して、お祈り、プレアウォークだといってた人がいましたね。いつも、何かに怯えて表情で、痛々しいのに…。ミッション系の会社にお勤めのその人は、ここでエリクソンが言っている通りの人であることは、まず間違いありません。教会に通っていても、真の意味では、クリスチャンではありません。会社が「クリスチャンなんとか」であっても、偽物です。

 根源的信頼感を豊かにされることを、お祈り申し上げます。アーメン、アーメン!

 

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京セラ・フィロソフィ

2015-12-18 08:30:55 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
光は微笑み
  やり取りがあって初めて、子どもは、はじめて、オートノミー自律と意思を育むことができます。 p232の20行目途中から。  ...
 

 先日、京セラの創業者の稲森和夫さんのインタヴュウを伺いました。インタヴュウアーは、井上あさひアナウンサーでした。

 京セラの、お部屋には(会長室?)には、西郷隆盛の書で、「敬天愛人」が掛かっていましたね。これが社是だそうです。これは、実は、バイブルの中国語訳からのことばなんですね。

 ウソとゴマカシだらけの、今のニッポン。学びたいですね。

 その方は、こちらをどうぞ。

 http://www.kyocera.co.jp/inamori/philosophy/

 

 

 

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子どものセラピー

2015-12-18 07:33:13 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
アリ地獄母さん:鬼子母神のなる以前
  情緒的に0才ですと、生涯、いろんな葛藤を抱え込み、何度も強い不安に襲われ、憂鬱な気分の繰り返し。 p89の第3パラグラフ。  ...
 

 エリクソンは、感情転移について、2~3のコメントをしてくれるようですよ。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p99の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 大人たちと面接する精神分析の場と、子どもたちと面接する精神分析の場の、古典的違いは、もちろん、子どもたちは、まだ人格が未熟なので、カウチに横になったり、筋道立てて内省することもできません。なんであれ、子どもたちやり取りしたがりますし、一緒に遊びたがりますし、一緒におしゃべりしたがります。ですから、子どもたちは、筋道立てて感情転移をすることもできないし、「転移神経症」と呼ばれるお手盛りを語ることもできないことが分かります。「転移神経症」は、大人の治療の目印としてとても役立つなるものです。

 

 

 

 

 

 子どもは、大人みたいに治療が出来ないらしい。治療が進んでいる目印として役立つ「転移神経症」も、子どもはない。 エリクソンは何と言うのでしょうね。

 でもね、子どもと毎日やり取りしてますとね、「転移神経症」など子どもはならなくたって、セラピストの予測を遥かに超えて、子どもの治療が進むことが、よくあんですよ。

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穏やかに、しかも、ハッキリと、NOと言えるまで

2015-12-18 01:29:31 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
光は微笑み
  やり取りがあって初めて、子どもは、はじめて、オートノミー自律と意思を育むことができます。 p232の20行目途中から。  ...
 

 発達トラウマは、脱感作すれば、怖れるに足りません。でも、ゆっくりね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.220の、下から3行目から。

 

 

 

 

 

 1人のクライアントは、大学生で、ひどい子ども虐待を経験してきた人でしたが、強盗プログラムのクラスを取りました。私が初めて彼女に会った時、打ちのめされ、落ち込み、人の言いなりになっていました。3ケ月後、クラスの修了式で、その女性は、攻撃してくる大男を上手にやっつけることが出来ました。その男は、床で泣き真似をするのを止めた(分厚い防具を身に着けることで、彼女の一撃から身を守ろうとした)のは、彼女がその男に会ったら、空手の恰好で身構えて、静かに、しかも、はっきりと、NOを言ったからでした。

 

 

 

 

 強盗プログラム3ケ月コースの効果は大きいですね。危機場面で緊張や不安を覚えな酸い時に、冷静に対処する練習が出来ました。

 

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