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発達トラウマ障害の子どものセラピーは、個人や組織を超えるもの
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子どもの日に 子どもにとって「楽しい」時間を是非 子どもの日です。 子どもの日に、子ども1人1人が、いただいた命を感謝するようになってもらいたい......
以前撮りためた,国谷裕子さんの「クローズアップ現代」を見直しています。その中に一つに,自殺に走る女性たちをクローズアップする番組がありました。第三次救急,すなわち,一番重い救急患者をケアする救急病院,救命救急センターに運び込まれる患者は,女性が多いと言います。
なぜでしょうか?
どんな女性が担ぎ込まれるのでしょうか?
女性には2つの特色があるそうです。
1つは貧困。
もう1つは虐待・暴力の被害者ということです。
この2つが重なると,その顛末は自殺です。20代~40代の女性が,助けを周りに,社会に,求めることができず,自殺している訳です。若い女性が,灯油をかぶって焼身自殺,若い女性が,薬を大量に飲むオーバー・ドース。
ここに,病院,特に,救急病院では対応しきれない,社会的な課題が現われている,と言います。
非正規雇用が労働者の4割を超えたといいます。でも,女性の非正規の割合,若年女性の非正規率は,6割にせまります。そのうち半分が,年収100万未満の収入しかありません(http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/index1.pdfなど)。
その上,その女性たちは,子どもの頃の虐待され,あるいは,パートナーから暴力(DV)を受けている女性たちです。
憲法13条は,
「第十三条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」
自殺の走らざるを得ない若い女性たちは,個人として尊重されているのでしょうか?
自殺の走らざるを得ない若い女性たちは,個人として蔑ろにされていますよね。
私の印象では,自殺に走る多くの女性は,幼いころから虐待されていますから,発達トラウマ障害(DTD)だと考えられます。
でも,このブログの読者はすでにご存知でしょうけれども,精神科医さえ,発達トラウマ障害(DTD)のことを知りませんから,治療ができません。彼らがするのは,眠剤を出すか,安定剤を出すのが関の山。治療ができません。クローズアップ現代に出演した,東京女子医大教授の加茂登志子(かも・としこ)さんも,精神科医がトラウマ治療を教えられていないので,標準化されていない,すなわち,精神科医さえ,トラウマ治療を知らないから,できない場合が多いことを,告白しています。
発達トラウマ障害(DTD)の女性たちは,非正規の仕事で貧困にあえぎ,大人になっても,虐待や暴力の被害者となって,苦しみ続け,自殺に走っていることが解かりますね。
発達トラウマ障害(DTD)治療の基本は,安心と安全です。発達トラウマ障害(DTD)の治療を日本でも確立することが喫緊の課題であることが,若い女性が自殺に走っているニュースからも,教えられますね。