エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

エンジェル・シェアリング 歴史の不思議

2017-05-18 06:27:48 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
発達トラウマ障害の子どもは、いろんな合併症がある
   心、ないしは、魂が生まれるところ  朝三本足、昼間二本足、夕方三本足、さて、なあに? The life cycle cpmpleted 『人生の巡......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.181, 第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 トラウマを負わされてた人たちは,少ししか覚えていない,と同時に,たくさん覚えていすぎてもいるものです。ところが,イリーネは,母親が死んだことを全く覚えていなかったのです。イリーネは何があったのか全く話ができませんでしたから。たほう,イリーネは母親が死んだ出来事を身体で示すように強いられてもいました。ジャネの言葉でいう「自動症」とは,イリーネが,自分の意思とは関係なく,無意識裡に行動することを意味します。

 

 

 

 

 私は20年近くサイコセラピーをしてきましたが,ここまで極端な人に出逢ったことがありません。私もまだまだだ,ということでしょう。

 でも,ジャネは最初からイリーネのような極端なケースにぶつかったんですね,意識の記憶は全くなく,すべてを無意識裡に行動で示すイリーネに出逢ったのです。そして,精神医学,心理臨床で記念碑的な『心理的自動症』と言う本を書くことになったわけです。

 私が言う,エンジャル・シェアリング,歴史の不思議ですね。

 

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エリクソンの叡智:「新しい人」と赤ちゃん

2017-05-18 01:32:05 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
インターメッツォ : 音楽の力 佐渡裕さんの場合 被災でご苦労された人々とやり取りする中で
   ルターのマインドフルネス   ルターは、関根正雄先生のように、該博な知識を持っていながら、常に謙虚で、人の話を聴くような人だったみたい。どこかの大......
 

 今宵のエリクソンも,Toys and reasons. から,P.124

 

 

 

 

 

 赤ちゃんは,この世に対する新たな眼を貰い,値打ちを認められる新たな顔をして,新たな「私」の印となる新たな名前も貰って,恵みに満ち満ちた「新しい人」なる訳です。そして,その「新しい人」になった赤ちゃんは,「人間的な条件」によって裏切られることはありませんからね。 

 

 

 

 

 

 こうして,赤ちゃんは,心豊かな「根源的信頼」の人のなるのです。

 濁った眼ではなく,新たな眼を持ち,

 死んだ顔ではく,新たな顔をして,

 ケダモノの名ではなく,新たな名も貰って,

 赤ちゃんは,「新しい人」になります

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現世考 : 法の支配と 忖度

2017-05-18 00:38:54 | 間奏曲

 

 

 

 
集めちゃダメだ!
   安倍晋三首相のマゾとサド 対話ができないマザコン宰相 お病気が重たいようですね   今の日本人は、たいていマゾかサド!  馴れ合いの受身形は、奴隷......
 

 日本は一応,教科書では「民主主義」の国だと教えられます。憲法の三本柱は,主権在民,基本的人権の尊重,平和主義とされます。この三本柱は,民主主義の根幹をなす大原則だと言っていいでしょう。

 たとえば,主権在民と言う言葉の意味は,「一般庶民,市民が一番偉い,一番上だ」という意味です。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達は,市民の下に位置するにすぎません。私ども市民の言うことを,「ハイ分かりました」と聴くのが,ミニスター(「大臣」,これも誤訳ですね,「市民代理人」くらいが適当でしょう)の仕事です。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達はその原則を随分誤解しているようです。頭が悪いからでしょうね。

 民主主義の大事なルールの一つが,今日のタイトルになった「法の支配」(ルール・オブ・ロー)ですね。それは,王様(絶対君主)が,政治も行政も裁判も独り占めして,好き勝手を働いて,市民を苦しめた反省に立ってできた仕組みです。人が支配するとロクなことにはならないことを反省したんです。ですから,人を超えた「法」(ルール)によって,国を治めようとしたわけですね。法」(ルール)の代表が憲法になります。

 忖度というのは,ヨーロッパの歴史では,王様の時代の話,人が支配する,ということです。王様の胸先三寸で,何でも決められる。人が支配するとロクなことにはならないのに,です。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達は,民主主義の大切なルール,「法の支配」を破壊していますね。その最たるものが「憲法の破壊」NHKでは「憲法改正」と間違って放送しています)です。

 私ども市民は,あくまでも「法の支配」を求め続け,守り続けなくっちゃね

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聖書の言葉: ワンダーフォーゲル

2017-05-18 00:01:17 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
人生が始まる時
   心、ないしは、魂が生まれるところ  朝三本足、昼間二本足、夕方三本足、さて、なあに? The life cycle cpmpleted 『人生の巡......
 

 今宵の聖書の言葉は,ワンダーフォーゲル,です。

 自由でしょ。なんかうれしいですね。

 

 私は,早稲田大学の時,ワンダーフォーゲル部でした。最初の部員総会の時の自己紹介で,「道なき道を進む,そんな逞しさに憧れて入部しました」と申し上げたことを,四半世紀前のことながら,昨日のことに様に思い出しますね。実際のワンダーフォーゲル部は,割と道のあるところを行く部でしたから,私の当初の思いとは必ずしも一致しませんでしたが,まあ,その初心は,大事にしたいと今でも思います。このワンダーフォーゲルは,英語のようなドイツ語でして,もともとは「渡り鳥」を意味するそうです。私のその後の人生は,まさに渡り鳥なのかもしれません。

 順風満帆な時はいざ知らず,逆境の中にあって人は,「もう道はないなぁ」と言う場面に出くわすことがあるかもしれませんね。皆さんはどうでしょうか? 迷子の話ではありませんよ。迷子は道があるけれども,どっちに行けばいいのか分からないことでしょ。もう道はない」と言うのは,「行き止まり」「どんづまり」ということでしょ。人はそういう時にはたいてい浮かない顔をしているものですよね。「死んだ顔」になるのは,そんな時かもしれません。そこからが,本物のワンダーフォーゲルなのにね。

 聖書にも,そんなワンダーフォーゲルのことが,実はチャァーンと書いてあんですね。

 『新約聖書』のパウロさんの手紙の1つ「コリント人への第二の手紙」の第4章8節~10節です。

8われらはあらゆることに苦しめられながら押しつぶされず、途方に暮れながら行きづまらず9迫害されながら見捨てられず、倒されながら滅びません。10たえずわれらはイエスの死を体に帯びていますが、それはイエスのいのちもわれらの体に現われるためです。

 前田護郎先生が「途方にくれながら」と訳しておられる言葉ἀπορούμενοι,アポル―メノイἀπορῶ,アポロ―の中動相,現在分詞でして, 否定+πόρος  ,ということですから,文字どおり,「道がない」ことを意味しています。ですから,辞書には,「手段がない,困る,途方に暮れる,どうしたらよいか分からない,疑い迷っている」とあります。一方,「行き詰らない」と訳してある言葉は,同じἀπορῶの受動相の現在分詞です。ですから,直訳では「どん詰まりにされない」,「道は開かれる」,「道はこんなところにあったと気付かされる」という意味になります。

 聖書の神様が教えてくださる生きる道は,まさに,「道なき道を生きる逞しい生き方」,すなわち,「人生のワンダーフォーゲル部」ということになりますね。

 私も,早稲田大学ワンダーフォーゲル部を卒業してからが,本物のワンダーフォーゲル部入部だったなぁ,とつくづく思う今日この頃ですね。なんかうれしい。

 

 

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