何だか、のんびり里山を歩きたくなりました。
アイゼン、ピッケルを置いて、小さなザックに水筒とオヤツを入れて
房総の里山をブラブラと歩いてこようと思います。
立春が過ぎたとはいえ、まだ2月半ば
今日の朝も随分と冷え込み、あいにくの曇りの天気
日だまりハイキングには、なりませんでした。
しかし、さすがは房総
土手や林道の法面には、すでに早春の花が咲き始めていました。
カンアオイの花も咲いていましたが
シュンランの花芽は硬く、まだこれからですね。
シュンランの花が咲く頃には
スハマソウも咲き始め、木の芽も、ほころび
春本番となるでしょうね。
もう、あと一ヶ月くらいでしょうか・・・
午後は、沢沿いを歩く予定です。
房総の山は、低い里山ですが、谷は深く、しかも複雑に入りくんで
いるので、とても低い里山とは思えないような奥深さを感じます。
昨年、そんな谷間で、はじめてナツエビネを見つけました。
今回も場所を変えて、ヤブコギしながら探検気分で行って見ることに
します。
尾根を越え、谷に入り、沢沿いを・・・・
思っていた以上に倒木、ヤブが酷い状態です。
沢沿いの両側が、深いU字形になり
高巻きが不可能な状態。
下をはっていくのも無理なので
乗り越えていく方法しかないか~ (- -~
ストックを仕舞い、コケや泥濘で滑り落ちないように
軽アイゼンを付けました。
昨年に来た所より、ヤブ、倒木のグレードが
ワンランク上ですね、ケガしないように、慎重に行きます。
真夏に来るのは無理かな・・・・・
10m進むのにも、一苦労
新雪ラッセルのほうが、どれだけ楽かな~
といっても、これらが人を拒むため、きっとこの奥には
手付かずの花園が、あるのでは・・・との思いで
必死で進みます。
蔓性の植物が、ヤブの中で、グチャグチャに絡み
バリケードのような状態になっています。
何度も、ザックや足に絡みつかれながらも、やっと酷い場所を
通過しました。
このあたりは、冬でも空中湿度が高く、しっとりとしています。
両側の斜面にも、何株もありますが
崩れて落ちてきた土砂や倒木で、かなり痛めつけられている
株が目立ちます。
沢に落ちて、腐食しコケが一面に生えている倒木には
天然のプランターのように何株も着生しています。
この大きな株には、咲き終わった花茎が、7~8本もあります。
よく見わたすと、この一角は、ナツエビネを栽培しているかと
思うくらい、多くの株があります。
きっと丁度良い環境なのでしょうね
斜面の傷んだ株も、花を咲かせた形跡があります。
傾斜の強い斜面の、この株は、土が流れて、根が出ています。
このイモ状の地下茎が、つながっている様子が海老の感じに似ている
ことが、エビネの名前の由来だそうです。