コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

咲きはじめたマメヅタラン ~ 房総丘陵

2019-05-29 17:57:10 | 登山



そろそろマメヅタランが咲きはじめたと思い今日は房総丘陵へ。

もし前日、前々日に雨が降ったら諦めて、富士周辺へでも行こうと思っていました。
なにせヤマビルが多く、しかも長く歩くバリルートですので、終始足元に気を使いながら歩くのは
楽しくないし、とにかく疲れるのです。

幸い1週間ほど降雨がなく、ここ数日は猛暑で林床は乾燥していて落葉はカサカサに乾いていると思います。

今日もさわやかな明方から歩きはじめました。5月の猛暑も一段落して風もあり涼しい朝です。
常緑樹も新しい葉を付けて房総らしい濃い緑の樹々に覆われた照葉の森になってきました。
















思っていたとうり森の中は乾燥していてカサカサと積った落葉の上を歩いて行きます。
以前に見つけた岩場に着生していたマメヅタランの自生地、これなら安心して行けそうです。
何度も探し歩いて、ようやく見つけた目線の位置で観察できる場所ですが
条件が折り合わず、まだ一度も花を見に行っていませんでした。
巨木も多い痩せ尾根を目的地へ・・・・









この時期に咲いている花はトベラ、アリドオシくらいです。
















オオバノトンボソウの葉は乾燥した森の中でも点々といますが、この時期に見かける
ムヨウランは一株も見かけませんでした。












雨が少なく乾燥している影響でしょうか
ただヤマビルもまったく見かけませんので足元を気にする必要もなく
ノンビリと深い森の中を樹々を見上げながら気楽に歩いて行けます。

マメヅタが多い森にはヨウラクランが見られました。
冬には気が付きませんでしたが、長い花序のおかげて目につきます。
ここなどは葉だけでは見つけることが難しい場所です。











いつも最初に出会うマメヅタランが開花しているのか目安にしている樹に到着しました。












うん、咲きはじめていますね。色の変化で分ります。

樹の根を掴みながら、更に奥の自生地へと向かいます。

尾根の上に自生する大きなモミの樹にはマメヅタランが付いています。









この樹は良い感じに付いていますね。
裏側にも多く足元に張り出した樹の根に登ると脚立でもあれば届きそうです。

















花付きも良く咲きだしています




























この樹にも多く付いています。

上の方から咲きだしている感じです。






















ここに咲くマメヅタランは花の唇弁に赤い斑紋がないタイプですね。

他の樹にも着生していますが、先を急ぎます。
湿り気のある場所を通ると落葉の先にヤマビルがいるのが見えました。
やはり湿った林内にはいますね。足早に過ぎようとしたら目の前に樹に大きな青大将が絡んでいました。



















おとなしいヘビですので近寄ってもすぐに逃げていきません。

触ろうとしたら、ゆっくりと樹の隙間に入っていきました。
このあたりにはカシノキランもいる豊かな森です。














急傾斜なトラバースを過ぎて、ようやく岩場が現れてきました。














冬に来た時は切り立った岩場で下を見ると切れ落ちていましたが
この時期は樹々の葉が伸びてきていますので、下の方は覆い隠され高度感がありませんです。























いますね、

腹ばいになって腕を伸ばし、バリアングルの液晶を見ながらの撮影になります・・・・
しかし、どうも上手く撮影できません。短いザイルを後ろの岩場に掛けて
慎重に少しだけ下りて撮影しました。
















































花はとても小さいです。























岩場に咲く良い景色がとれました。




















奥久慈では何ヶ所もこんな自生地を見つけましたが、房総丘陵ではここだけです。
岩場を覆いつくすほどの景色ではないのですが貴重な自生地です。



・・・・・・ヨウラクランも見頃でしたので次にアップします・・・・・

つづく




コメント (2)
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