コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

杣添尾根 ~ 稜線まで

2025-01-22 18:11:10 | 日記
なかなか天候が読めない気圧配置でしたが、寒気は抜けて
風も弱いようでしたので、冬の八ヶ岳へ行ってきました。

権現岳か杣添尾根から横岳にするか迷いましたが、体力的に少し楽で
雪もたっぷりある横岳にしました。
杣添尾根ルートは以前はマイナーなルートで、ツクモグサが咲く季節以外は
登山者は少なく、冬はトレースがないこともありましたが、最近の週末は
車でアプローチしやすいこともあり、ここから赤岳ピストンする登山者も
増えたようです。
駐車場は7~8台くらいなので、週末は路上駐車するほどになったようです。
・・・・・・別荘地内の路上駐車は禁止されています・・・・

さすがに平日は止められないことはないと思いますが、
少し心配しながら到着したら・・・・・・








一台もいなくて、私の車だけ・・・AM6時30分。
週末に多くの登山者が入り、降雪もないのでトレースがなく
ラッセル三昧の心配はないけど、Ⅰ~2台の車が止まっていて
先行者が2~3名いると、冬山の場合は少し安心感があります。

気温は-7度、寒気は抜けて八ヶ岳では暖かい朝です。
別荘地を抜けて登山口へ。







横岳が良く見えます。
思っていたより良い天気で嬉しい・・・・
行くぞ~という登行欲みたいなものが出てきました。
東屋でアイゼンを装着。チェーンスパイクですと最初の凍結した坂で
滑りやすくグリップ感がほしいのでアイゼンで行きます。










森の中の尾根道をひたすら登ります。

よく踏まれて締まったトレースがずっと続いていて
アイゼンが小気味よく効いて登りやすいです。
これならマイペースでユルユルと登り、森林限界を超えたら
景色を眺めながら山頂まで楽しく行けそうです。
景色が広がるのは2600mの展望台からなので、それまでは
森の中の様子を眺めたり、針葉樹を同定してみたり、ボケーと
考え事したり・・・・・・







青空の面積が増えてきて、樹も疎らになってくると展望テラスに到着です。











薄暗い森を抜けて太陽が眩しい!

台の端っこの雪を払い、敷物敷いて大休止・・・・





















ここから見る赤岳の北東側は壁と言ってもいい絶壁に見えます。

後から誰か追いついてくるのかな~と思いきや、結局今日は誰も来なくて
杣添尾根を贅沢な独り占め。

雪面を見ると、太陽光を反射してキラキラ・・・・
風もなくポカポカ陽気なので30分以上も長居してしまいました。






もうひと頑張りなので、重い腰を上げてリスタート。










杣添尾根の後半は開けた尾根が稜線まで続きます。

岩場や危険なリッジもないので景色を眺めながら・・・・・・

少し雲が増えて、視界が悪くなってきました。









 


振り返ると後方は雲の中に・・・






ただ天候が荒れてきた訳ではなく
稜線の上空が雲に掛かっているだけだと思います。
ガスってきた景色を眺めながら最後の登りに。






しかし、視界が急速に悪くなり、小雪が舞い始めてきました。






トレースは見えなくなりましたが、よく締まった雪面ですので一歩一歩上へ。
岩の先が稜線です。






どうやら稜線の縦走路に着いたようですが何も見えず・・・・・
どうやら厚い雲の帯の中にいるようです。
どうもしばらくは回復する見込みはないと判断しました。

今回はここまで・・・・

そう決めたら、さっさと帰ります。






右側は雪庇があるので要注意。







小雪舞う尾根を下り、駐車場に到着すると、また陽射しがもどってきました。

今季初の冬山で稜線での景色は見られませんでしたが
静かな雪山を淡々と歩いただけでも十分に・・・という感じです。

・・・・また来よう。

清里周辺からは八ヶ岳が再びよく見えて、車を止めて眺めていました。
エコーラインからとは違い、清里周辺から眺める赤岳はキレットの岩場が良く見えて
そびえ立つという険しい山容で、清里高原大橋からは、すそ野が開けて美しく
一番好きな展望ポイントとです。

・・・・・・八ヶ岳高原大橋より   1月21日





コメント (2)
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久しぶりの房総探索

2025-01-15 14:48:14 | 登山
気圧配置を見ると冬山日和の予報でしたので
北ヤツ周辺でも・・・・と思い準備はしていましたが
仕事疲れで気力が消滅(- -;) ・・・近場の登山に変更しました。
さすがに裏高尾や奥多摩は少々飽きてきたので、久しぶりに房総探索へ。
以前によく探索した場所を中心に、少し範囲を広げて歩いてみました。







冬枯れした奥多摩などが多かったので、緑に囲まれた照葉の森は新鮮です。

巨木も多い原始の森です。
張り出した根っこを踏みながら痩せ尾根を行きます。












今日は青空と山々が広がる景色ではなく
植物観察しながら歩くのがメインです。
ヤマビルもいないし、ツツガムシ病のリスクも少ない
Ⅰ~2月が房総の山を楽しむベストシーズンかと・・・・

樹皮が目立つカゴノキは多いです。高尾山でも少し見かけますが房総では普通に見られます。






タイミンタチバナ、花芽が付いています。









バリバリの樹






緑の中で紅一点、ヤブ椿の花。






さすがに暖かい房総丘陵、シャツ1枚でも汗をかいてきました。
イイギリ、センリョウなどの赤い果実がまだ見られました。









・・・地衣類






低い山々ですが山深さを感じます。
今日は樹々の隙間から富士山も良く見えていました。






苔むした古木は双眼鏡を出して、着生ランがいないか見渡していきます。
以前、マメヅタランがいた古木の半数は朽ち果てて寿命を終えていて
見られる株は少なくなりました。






ここも枯れ木に着生しているので、やがて見られなくなります。








このモミの樹は元気ですので大丈夫です。








マメヅタラン、ムギランは探せばまだ見つけることができるだろうし
奥久慈へ行けば大群落が目線で見られますので心配ないですが
カシノキランにはなかなか出会いません。
探すのも葉に紛れてわかりづらいので苦労します。
きょうは、この山深い山域でカシノキランを探してみます。

一ヶ所だけ、数株着生している樹を数年前に見つけています。






行ってみると、変わりなく住んでいました。

ここはマーキングしていてもウロウロして、見つけて出会うのに苦労します。
見上げる位置が少しズレるだけで見失ってしまいます。

細い樹に着生している珍しいケースですが、きっと周辺の何処かに親元の大株が
いるのだと思っていますので、時間をかけて探してみることに・・・・






左の上に着生しているのはシルエットが違います。






右側にいる株も紛らわしいですがシダですね。
決めては着生根がアルかナイかです。
カシノキランは蜘蛛の巣のように着生根を広げて着生しています。








双眼鏡で一回通り過ぎたけど、やっと見つけた!

樹につかまり角度を変えて見てみると、いっぱいいます。












果実も多く付いています。
思っていたより近くで見つかりました。以前に何度も見上げて探していた所です。
古木の太い枝が落ちて、視界が広がったおかげだと思います。










比較的目線に近いのですが、夏の花が咲く時期には、枝が広がり周辺の葉が
勢いを増してくるので視界からは消えてしまうかもしれません。
まぁ~けど、久しぶりに見つけることができて良かった良かった・・・・

帰る途中、腰を下ろしてスダジイの巨木を何気なく見上げていたら
何だか妖しい気配がしたので、双眼鏡を出して見上げて見ると・・・







・・・・いっぱいいる












周辺を根気よく探せば、まだまだ居そうな雰囲気です。

カシノキランは、山深い場所に点在していましたが、この周辺には数多く自生していそうです。
根気よく探せば、けっこう多く見つかるような気がしてきました。
次の機会があれば、もう一度ゆっくり探してみようと思います。


1月14日








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七ツ石山まで ~ 春の陽気

2025-01-09 09:11:11 | 日記
明け方から本降りの雨の中を奥多摩小袖の駐車場へ。
到着前には雨は上がりました。さすがに駐車場は空いています。






年末年始から風邪気味で調子は今一つですが
しばらく山歩きから遠ざかっていたので、歩ける範囲で気楽に行こうと思います。
一応、雲取山までと登山届は提出しておきました。
毎度のコースですので簡単にアップします。






久しぶりの雨で落ち葉はたっぷりと水を含み
森の中はしっとりしていて寒さは感じません。
今日は薄着で大丈夫そうです。







七ツ石小屋までは展望もなく、植林帯が多い変化のない道ですけど
ペースが上がらないのでゆっくり歩いていると、雨の後で森全体が
生き生きしている感じがして、何だか心地よい気分です。

登山道はノボリ尾根を巻いていく感じですが(以前は七ツ石尾根だと思っていました)
尾根を歩くルートもヤマレコのみんなの足跡を見ると、しっかり赤線があるので
それなりに歩く登山者もいるようです。

堂所近くで尾根と合流するポイントがあって、以前にそこから少し尾根を
歩いたことがありました。
確かヒノキの樹の根本に小さな祠があったことを思い出したので
立ち寄ってみることに・・・・





もうほとんど朽ち果てていましたが
比較的新しいワンカップがそなえてありました。

七ツ石小屋へは3時間少々かかって到着。
この時点で今日は雲取山までは止めようと・・・・
とりあえず七ツ石山まで行ってみて決めます。

石尾根に出ると雪が見えてきました。
空は青空が広がり、すっかり天気は回復していて
風もないので寒さも感じません、春が近いような陽射しの暖かさを感じます。

七ツ石山に到着です。




昨日の雨は、降り始めは雪だったようで、途中からミゾレ~雨に変わり
早朝は冷えて残った雪が凍っている状態です。
雪に踏み後がないので、まだ誰も来ていないようです。

飛龍山方面は積雪が見られます。
澄んだ空に雪が積もったばかりの山々は、いくら眺めていても飽きない景色です。
今日は家でゆっくりしていようかと迷いましたが、やっぱり来てよかったかな・・・・・














雲取山方面の石尾根には積雪が見えませんが
ここ七ツ石からブナ平までの下りは、バリバリに凍った登山道になっていました。









きっとこの先、日陰は凍っていると思います。
チェーンスパイクは持参しているので問題ないですけど
やっぱり雲取山は止めました。気が乗らないときは止めた方がいいかなと・・・・
凍ったトラバース道も気を使うのでブナ平経由で帰るのもやめて
来た道を引き返して帰路につきました。


1月7日



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明けましておめでとうございます。

2025-01-01 15:24:02 | 日記



元日は墓参りに・・・・

墓地の脇にロゼットが沢山見られました。









スダジイ、マテバシイのドングリを拾ったり
するくらいでしたが、新たな楽しみが増えました。

今週も冬型の気圧配置が続くので、正月明けは南関東でも歩こうと思います。
チャンスがあれば冬山へも行ってみたいです。

2025年 元旦
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