桜前線を追いかけて東北道をひたすら北へ・・・・
でも、いつの間にか前線を追い抜いてしまっていたわ。
20日から23日までの3泊4日の旅行です。
1泊目は会津東山温泉、2泊目は母畑温泉でいとこ会、3泊目は日光。
一日目、まず着いたのは会津若松、まずは飯森山で白虎隊のお墓参り。
奥に山に登る急な階段があるけれど、私達夫婦は横のエレベーターで一気に登る。
老夫婦の観光旅行ね。
それにしても、参道は閑散として、わびしい限り。
ここに来たのは3度目だけれど今までこんなに人が少ないのは見たことがない。
団体客は、中学生が一校来ていただけだ。
戊辰戦争で敗れた会津藩の白虎隊19名は飯盛山で自決した。
ほとんどが17歳のまだ少年だったことを思うと、痛ましく、また敬虔な気持ちにさせられる場所だ。
この少年が見ている方角が鶴ヶ城。
燃えさかる城を見て 「もはやこれまで」 と 覚悟を決めた少年たちの一途な思いは、
現代の私達にも静かに伝わるものがある。
重要文化財のサザエ堂。
入り口から上に登って行くと、あら不思議!いつの間にか下って入口に戻るという、摩訶不思議な建物。
この不思議感、たまらなく好き。でも、 登っているのは私達だけだった。
受付のおばさんもヒマそう。
白虎隊のような若い藩士を育てたのが、会津藩校日新館。
江戸時代、300余の藩校の中で規模内容ともに随一と言われていた。
戊辰戦争で焼け落ちたが、昭和62年に当時の精神文化を伝えるために完全復元したそうだ。
10歳になった武士の子供は素読所に入り、成長とともに武術、医学、天文などを学んだ。
この掟、今の時代にはそぐわないけど うなずく部分も多い。
なるほど、この精神が会津武士を育てたのね。
「ならぬことは ならぬものです」 という部分が潔くて気持ちいい。
向こうに見えるのは磐梯山。桜はまだ固い蕾。
咲き誇ったらさぞかし美しい事でしょう。
この後鶴ヶ城へ。桜は一輪も咲いていなかった。
20日夜に泊まった東山温泉「滝の湯」
会津は山奥なのに、地震の被害は大きかったようだ。
建物の川沿いに足場がかかり、室内側からの景観が少々損なわれている。
この旅館も震災の後は300人の被災者が泊まっていたと、給仕の方が話してくれた。
とても高級な旅館で、料理も美味しく、サービスも満点。
でも修理中なので、料金の方が、かなりお安くなっていた。
普段なら泊まれないわ。 渓流と滝が見えるお風呂は最高!!
接客が温かい。
2日目
やっと酒造宮泉の脇で、桜を見る事ができた~~~
酒造のご主人によると、この桜は会津で2番目に早く咲く桜だそうだ。
夫はここでとてもいいお酒を2本も買っていた。
コンクールで金賞をもらったのですって!!
これは……そう、あの有名な樹齢1000年の三春の滝桜。
観光バスが続々と詰めかけているのにこの有様。
今日(21日)夜はNHKで滝桜の中継をするそうですが、いったいどんな中継だったのやら。
大変ですね。
蕾はこんな感じ。まだまだ固い。
でも3輪だけ咲いていて、観光客は皆さんこの花を写真に収めていた。
どうもスッキリしないので、地蔵桜という樹齢400年くらいの桜を見に行ったが、ここも駄目。
近くでシートを敷いて、田園風景を眺めながら、お茶した。
さて、夜。 ここからがこの旅行のメインベント。 福島出身の父親の系列のいとこ会です。
ひょんなことから去年6月、私が 「いとこ会やりましょ」と言って幹事になってしまった。
東京近辺のいとこたちが集まって、楽しくお食事会・・・・楽勝よ。
と、思っていたら、違うのですね~。
この一族、とても真面目な人が多く、 「いとこ会を名乗るなら、声かけられるいとこは呼んだ方がいい」
と誰かが言いだし、90歳の叔母は(当時は89歳)は 「生きているうちに早く早く」 と私に電話攻撃。
仕方ないので名簿作りを始め、叩き台を作って2カ所に送り完成させた。
泊まるのは勿論福島!!皆が避けている福島に行くのが大事と思った。
福島の父の実家の△子さんと、東京の〇子さんが強力な助っ人になってくれたので、
話はとんとん拍子に進み、出欠の返事では、ほとんど全員が楽しみにしていると返事をくれた。
更に司会者もいとこに頼み、お任せした。
何回もの手紙や電話やメールがいきかい、ようやくこの日となった。
場所は福島県石川郡の母畑温泉八幡館。 立派な旅館。
この辺ではこの旅館に泊まるのがステイタスらしく、
この日もクラス会、結婚式などいろいろ行われていて賑やかだった。
△子さんがすべて手配して下さった。感謝です。
彼女がいなかったら、こんなにスムーズに話が運ばなかったと思う。
27名、出席者全員で記念写真。 叔父、叔母の3人も参加している。
北は北海道、南は大阪から出席。
27人もいとこ(と配偶者) が集まるなんてなかなかありませんね。
言いだしっぺなのに、自分でもビックリ。
盛会でした~
大正琴の演奏あり、ウクレレで歌の披露、そして 全員で 「ふるさと」 の合唱と盛りだくさん。
更に一家族2個持参のプレゼントの交換。 全員写真を持参して見せ合いっこ。
まあまあ、楽しく、忙しく、お料理食べる暇がなかったほど。
更に部屋に帰ってからも宴会の続きがあり、
花ちゃん、順子ちゃん、銀河ちゃん、文雄君、やすおちゃんと、と全てちゃん付けの関係は居心地の良い事 (この部分仮名)
いとこ会は 大盛会、大成功でした。
(ネックレスをしているのは90歳の叔母。ここと思えばまたあちらと、忍者のように動き回っていた。元気!)
次の日は父の実家にお呼ばれした。
築160年。
私は小学校4年の時にしか行ったことがないけれど、間取りや、畑の位置を覚えていて懐かしかった。
こたつは炭。 炭火は体が芯からあったまるのですね。
畑で取れた野菜の煮物や煮豆、サラダなど頂いたけど、どれも新鮮で飛び切り美味しかった。
囲炉裏を囲んで記念撮影。この囲炉裏、近所にはもうここだけしかないそうで、
近所の人達が沢山寄って、おしゃべりしていくらしい。
道路脇に水芭蕉が咲いていた。普通の場所にも水芭蕉が咲くのが新鮮だった。
穏やかな山里の風景は日本の原点のようだ。住んだことはなくても懐かしさを感じる風景だった。
古殿町の道の駅では、桜がほころびかけていた。
この後日光へ。
3日目の日光は省略。
こんなに頂いてしまいました!!
プレゼント交換で頂いたもの、父の故郷でお土産をいただいたもの、
一人一人に用意して下さったもの、手作り品を作ってくださったもの、桜貝も。
全てがすんなり運び、皆さんに喜んでいただき、とても幸せな時を過ごしました。
皆さんの盛り上げようという気持ちが有難かったです。
これ一回きりと思っていたけれど、また数年後にいとこ会を開くことになりそうです。
追伸 福島の観光地は 三春の滝桜以外はどこも閑散としていて、
外人観光客は一人も見かけなかった。
父の実家は山間部に近い所なのに、まだ屋根にブルーシートがかかっている家を見かけた。
一年以上たった今も工事が間に合わないそうだ。