気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

10月11月の舞台 銀座くらま会100周年・大正琴の発表会など

2024-11-29 18:49:17 | 芝居
舞台の前に、の東京三多摩の紅葉の紹介です。

 11月27日 ちょうど見ごろの紅葉

国立天文台三鷹キャンパス。初めて敷地内に入りました。
 大正10年に建てられた第一赤道義室。 
三鷹の中で一番古い建物。

 もちろん天体望遠鏡も建物も今は使われておらず、内部の見学もできる。
周囲の木々とマッチして趣がありますね。
ここが日本の最先端の観測所の時代がありました。


50センチ公開望遠鏡

 イチョウが見事。
広大な敷地に今は使われていない観測所や天体望遠鏡などが展示され、
いくつもの研究棟は現役で使われている。
 見学者もほとんどおらず、静かな秋を楽しんだ。

 敷地内には古墳も残っており、古代から人が住んでいたらしい。
森の恵みが豊かな土地だったのですね。

🍂🍂🍂 10月11月の舞台

 演劇の価格が高くなりました。
先日帝国劇場建て替え前の最後の公演「レ・ミゼラブル」を申し込んだら、
手数料込みで20000円を超えており、驚きました。 
でも他は倹約してもいかなくちゃ。
 先行抽選、当日一般発売に挑戦したのですが、全滅!!好きな方が多いのです。

私は「レミゼ」を3回見ました。 でも最後の帝国劇場での公演は絶対見たい!!でもダメそうです。


10月6日「コルセット」劇団朋友 福生市民会館 三多摩演劇を見る会主催




 1980年代、バブル時代を女子大生として過ごした二人が会社を興し、その後離れ、時が過ぎる。わだかまりを抱えた二人が会社の創立30周年に再び出会う。

 大きなうねりがある舞台ではないけれど、
年月が経つうちに会社経営者と主婦という立場に変化し、微妙なすれ違いが起こる感情がよく出ていたと思う。
 全く眠くならならず面白かった。

10月28日 銀座くらま会 第100回記念公演 新橋演舞場
 粋でいなせな銀座の旦那衆の年に一度の発表会

 常日頃銀座でお買い物を楽しむ身分でもないのになぜこの会の切符が手に入ったのか不思議でしょ?
 銀河さんそうは見えないけどお金持ち?

 もちろん違います
 友人が江戸の芸「かっぽれ」を教えており、この会の「にぎやかし」のとし出演する関係で急に「行きますか?」とお誘いがあったのです。

いきたいと思っても簡単に行ける会ではなく、もちろん2つ返事でOK。

会場は新橋演舞場



内容は、小唄、長唄、清元、常磐津、など旦那衆の芸を披露。

 さすがに銀座の旦那衆の発表会すごい!と思ったのは、地方(じかた・音楽を受け持つ人)の三味線、笛、太鼓、などを一流の方が受け持っていたこと。
人間国宝の方の三味線や笛を聴くことができた。
そして旦那衆は年季の入った喉や三味線を披露。第一部終了。

 第2部は新橋芸者衆や歌舞伎役者の踊りをバックに、芸を披露する。
鳥居のセットを組むという大掛かりな旦那もいた。
服飾デザイナーのコシノヒロコさんは、歌舞伎役者の壱太郎の踊りで長唄を披露。

どれほど趣味にお金をかけるのか、庶民には到底及ばぬ世界です。
 遊びの極みを見る感じ。
でもこういう旦那たちがいることで今に残る江戸の文化を継承してきたのでしょうね。

客席も華やか。着飾ったお客様たち。
そして芸者さんのあでやかで粋な着物姿もたくさん見ることができました。
二度とない経験しました。

ランチは

会場で買った「銀座スイス」のビーフカツサンド。
出来立てで熱々で、お肉が柔らかく、今まで食べた事のない美味しさだった。




11月3日 中之島流大正琴演奏会 八王子クリエイトホール

最近急にお誘いが来ることが多くて驚いてます。
ラッシーママさんから「大正琴」のお誘いです。

子供のころ、大正琴が押し入れにあり、ポツンポツンと弦をはじいて遊んでいた。
あの哀愁を帯びた音色が結構好きで一度ちゃんとした曲を聞いてみたいと思っていました。

 話には聞いていたけれど交響曲の「運命」には驚いた。あの力強い演奏を大正琴です表現するなんて!!
これがこの流派の方たちの最大の目玉の曲であり、演奏できるという誇りと自信に満ち溢れていました。

 もちろん編曲の力がすごいのでしょうが大正琴パワー恐るべし。
いったいどれだけ練習したのでしょうか?

 ほかの曲は懐メロが多く、恋のバカンス、少年時代、異邦人、ロッキーのテーマなどなど。速い曲もお見事!
 いいなぁと思ったのは坂本冬美さんの「夜桜お七」。
哀愁のある旋律と華やかさが大正琴にマッチして素敵でした。

ラッシーママさん、珍しい演奏会をありがとうございます。

遅いランチは駅ビルで。




11月21日 府中市市制70周年記念コンサート 東京交響楽団弦楽四重奏

曲目はモーツァルト「アイネクライネナハトムジーク」
   シューベルト「魔王」
   ブラームス「ハンガリー舞曲」
   シューマン「弦楽四重奏」
 親しみやすい曲ばかりで、音楽に疎い私にもわかる曲ばかり。
でも第2部は30分演奏の大曲。 残念ながらプログラムの紙をなくし曲がわからない。

 演奏時間は休憩を入れて一時間半。気楽に会場に来たのに素晴らしい演奏会に出会えました。
 よくわからないのに弦楽四重奏は親しみやすくて。大好き。

 当日券を買ったのだけれど、手に入るかわからないので諦め半分で会場に行ったが大丈夫でした。でも開場まで40分も待ってしまったわ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月の舞台その2 劇団☆新感線 「バサラオ」

2024-09-09 18:23:16 | 芝居

 このメークきつめの二人、誰だと思いますか?



関心ある方は、文字を読まなくたって、生田斗真と中村倫也と即答でしょう。

行ってきました8月15日

娘と2人、時には夫も加えて、事前申し込みに次から次と申し込んだけれど全て抽選が外れてしまった!!

 当代人気者二人の出演。ここまで当選しなかったのは珍しい。

 最後の手段はチケット発売日に「せ~の!」で買うしかない。
明治座のチケット発売日にパソコンの前に陣取り、やっと買えました。

ああ~大変だった!!

8月15日 劇団☆新感線「バサラオ」 明治座にて




しばらく待ったけれど、幟はずっと裏返し。


出演 生田斗真、中村倫也、りょう、古田新太、西野七瀬、粟根まこと 他

 幕府と朝廷、権力争いに揺れる戦乱の世。幕府密偵をやめ、逃亡していたカイリ(中村倫也)は狂い桜の下で女たちを従え、バサラの宴に興じるヒュウガ(生田斗真)に出くわす。
 幕府に同じ敵がいる事を知り、二人は手を結ぶが、ヒュウガの真の目的は美貌を武器に天下を取る事だった・・・・・。(紹介文より)

 舞台一面ピンクの花咲く巨大な狂い桜のセットが美しくも大迫力。
その下で繰り広げられる宴。
そして舞台中央上からスーッと一本のワイヤーで降りてくるヒュウガ(生田斗真)
 ドキッとして目が離せない!!

 この世のものとは思えない派手な美貌に豪華な衣装。
そして恵まれた身体能力の限りを尽くした立ち廻り。

 生田斗真の舞台は新感線で5回見ているが、中でも今回は特に動きが大きく、引込む時に歌舞伎の六法(ろっぽうを取り入れた場面もあり、驚いた。
六方は手足の動きを強調して力強さと荒々しさを強調する。
 これを美しく堂々と演じるには相当な力技が必要。

イヤハヤ、生田斗真の美しさと舞台映えする演技と立ち廻りに酔う世界でした。
 中村倫也も生田斗真より線が細いが、二人のコンビは絶妙。
りょうの舞台姿も大好き。
時間があればもう一度見に行きたい舞台でした。


 明日から11日間旅行に行きます。
しばらくブログはお休みの為コメント欄は閉じます。
またの再会を楽しみにしております!!





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日光街道幸手宿  6月の芝居

2024-07-19 00:30:30 | 芝居
 7月18日梅雨明け。いよいよ連日の酷暑が始まります。
昨年より暑いという予想。
熱中症で倒れない様気を付けなくては行けませんね。
冷蔵庫の中にはポカリスエットとOS-1が必需品です。

 一昨日、日光街道の多摩動物公園駅から幸手駅まで大落古利根川ぞいに歩いた。
宿場町で言うと杉戸宿から幸手宿へ。

黄色いカンナがそこかしこに見られた。

 前回杉戸宿は歩いたので、駅から近道して米穀店であった角穀屋
跡に出た。
蔵と商家が残っている。

何もない国道を歩くと
ポツンと石碑があった。

歩き始めて30分も経たないのに雨が降ってきた。
丁度不二家があったので雨宿り。



少しかじってしまったけれど、コーンが大きくて、カリカリしていて、
底深くアイスが詰っていて食べても食べても減らない。
無限にアイス。美味しかった。



厳島神社。小さな天満宮や分1822年建立の庚申塚がある。


見にくいが、下の方に三猿が彫られている(見ざる、聞かざる、言わざる)

 上高野と言う場所で左に折れるべき道をまっすぐに歩いてしまった。
どうりで歴史を感じさせるものが無かった。


神明神社 眼病に効くと言う霊験あらたかな神社。参道口に高札場があったそうだ。

古民家を改築した上庄カフェで遅いランチ。前回もここに来てとても美味しかったのでまた来てしまった。



35度以上の猛暑の後、この日はなぜか最高気温が25度だった。
天気予報で気温が低いのがわかってからの街道歩きだった。
皆都合が悪く2人だけだったが、それほど疲れもせず、
久しぶりに歩けたのが嬉しかった。
めぼしいものが無いのはわかっていたけれど、歩くだけで楽しかった。


6月6日 「六月大歌舞伎」歌舞伎座 昼の部
中村萬壽と中村時蔵の襲名公演。
三笠山御殿の演目の途中で、仁左衛門が襲名祝いを述べていた。
襲名披露と言うと派手なものを想像するが、静かに、演目の内容をじっくり見せると言う趣向だった。
新しい時蔵が若々しくて細やかで、とても良い。

6月8日 「銀色のライセンス」 昭島市民会館 三多摩演劇を見る会





コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和記念公園の桜など 2月の芝居など

2024-04-11 00:11:40 | 芝居
 長雨が続き、寒くて、3月末に計画したお花見は失敗続き。

 三島で終了した東海道歩きを、6年ぶりに3月26日に計画。でも大雨で中止。
 「三島大社の枝垂れ桜が見頃ね~」と楽しみでしたが、
上手くいかず、残念!!

4月7日 ほんとうに久々の晴天、嬉しくなって夫と昭和記念公園へ。

 お花見の人出で大賑わい。
写真で雰囲気をどうぞ

子どもたちはボールを蹴ったり、走りまわったり。
つかの間の晴天が嬉しそう。





途中駅ビルでお弁当を買い、スワンボートを見ながらノンビリ。
2時間程で帰りましたが、久しぶりに日光に当たっったせいか、
家に帰るとバタンキューでそのまま昼寝💤💤

9日は谷保駅から国立駅へ 散歩



天気は悪かったけれど満開!!

そして今日10日 晴天 多摩川散歩
時々花吹雪♪




昨日の雨と風に散ってしまったかと思いましたが、
まだまだお花見が出来そう♪♪

 今年は2月からヒマになり、家にいる時間が増えました。
コロナでこの数年大した買い物もしていなかったのですが、
真っ赤なメガネと赤の綿麻のコートと黒の日傘屋が作った帽子を一気に買ってしまいました!!危ない、危ない!!


☆☆☆ 芝居 ☆☆☆

2月22日  「籠鶴瓶花街酔醒」(かごつるべさとのえいざめ) 歌舞伎座にて

 出演:勘九郎、七之助、仁左衛門

下野国佐野の絹商人が 吉原の花魁八つ橋に惚れてしまった事による悲劇。
故勘三郎、故吉右衛門で見ている。今回勘九郎が初役で挑んだ。

 余りに評判が良いので今月になってチケットを取ろうとしたがダメ。
一幕見(今は並ぶのではなく、前日に予約する)で見に行った。
真面目一方の田舎商人が花魁に惚れるのは変りないが、勘九郎だと一途な思いが際立ち、若々しい芝居となっていた。
ただ、後半の妖刀に操られる部分が弱く、ただ花魁に裏切られて仕返しする話になっていたのが残念。

2月24日 「中村仲蔵」 Briria Hallにて
 脚本:源孝志
 演出:蓬莱竜太
 出演:藤原竜也、市原隼人、池田成志、高島政宏

梨園の出身ではない歌舞伎役者「中村仲蔵」が下積みの苦労の末、市川團十郎に見いだされ、異例の出世をしていく話。

去年テレビで、勘九郎主演でドラマ化されている。私の好きな話。
源孝志の脚本、蓬莱竜太演出なんて絶対に外せない。
けれど迷ったのは主演の藤原竜也が歌舞伎メイクが似合わない事!!
藤原竜也はデビュー作から10本以上見ているが、この作品は違うのではないか?
彼の歌舞伎シーンだけは上手くなかったが(私だけかも)、
なかなか面白い構成の芝居で、味も情緒もあり楽しかった。
仲蔵を助ける武士、市川隼人が際立って格好良かった。
(書き出すときりがないので簡単に)

4月6日 「五十四の瞳」 文学座公演 昭島市民会館にて 三多摩演劇を見る会

 舞台は戦後間もない頃の。瀬戸内海に浮かぶ小さな島。
ここには学校は一つしかなく、そこは朝鮮人も日本人も朝鮮人も分け隔てなく学んでいた。
パワフルな人間のエネルギーをぶつけ合いながら生きていく、
激しくも温かい人間達を描くチャン・ウィシンの作品。
この方は日本に生まれ、映画、演劇の世界で数多くの作品がある。

民族問題を押し付けるわけでもなく、丁寧に人の心を描いていて引き込まれた。パワーある舞台だった。








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月の舞台・リヤ王 その他

2024-03-19 22:14:55 | 芝居
 2月の舞台は後回しにして・・・・

3月15日 段田安則主演 「リヤ王」東京芸術芸術劇場 
 演出・ショーン・ホームズ



 出演・段田安則、小池徹平、上白石萌歌、江口のりこ・田畑智子・玉置玲央
高橋克実、浅野和之、

もうこの配役なら期待しかない!! 

 段田さんの芝居は大好き。
20年ほど前に中井貴一、りょう、段田安則の3人芝居(題名は忘れた)を見て、
彼の哀愁、ユーモアに魅了された。
その後三谷幸喜作演出の「国民の映画」で、ナチスの高官、冷酷で、周囲に恐怖を振りまくゲッペルスを演じ、印象を深くした。(2回見た)

 今回のシェイクスピアリヤ王」の段田さんは予想にたがわず素晴らしく、感動した。
自信に満ちた王が娘二人の裏切りに遭い、絶望し、狂って行く様子が迫力ある演技で表現される。
 老いさらばえた王となっても臣下・高橋克実と浅野和之は忠誠を誓い付き従う。
きっとリヤ王は全盛期には賢い王として臣下に崇拝されていたのだろう。
彼のそんな背景までも彷彿とさせる演技だった。

 三女のコーデリア、上白石萌歌の天使の様な歌声も良かった。
憎々し気な長女、次女の江口のりこ、田畑智子もピッタリな配役。
玉置玲央の冷酷非情な役も良かった。よく通る声に驚いた。
小池徹平の気弱でお人よし、運命に逆らえず狂って行く演技も良かった。
勿論、ベテラン高橋克実、浅野和之も素晴らしい。

 配役は誰もが素晴らしかった!!!

 けれど残念ながら、違う、違うという物足りなさを抱え劇場を出た。
原因は3つ。

〇演出家の解釈がよくわからない。

  現代に置き換えてのリヤ王というにもかかわらず、
変わっているのは、スーツやワンピース、トレーナーと言う衣装だけ。
そして白い舞台にコピー機や給水機、OHPなど事務機器があるだけ。
「リヤ王」の内容は基本変わらないので、どこが現代的解釈?と言う疑問が湧く。

〇もう一つは舞台美術が汚い。

 最初真っ白な舞台だったが、壁にマジックで✖をつけたり、下手な絵をかいて場面や、天気を表したり、美しくない。

〇衣装はまとまりがない。

 スーツなど現代的衣装がメインなのに、なぜか兵士や従者は昔風。
色も変。娘3人はピンクのワンピース。なぜピンク?血の色も目立たない。
小池徹平の衣装?には疑問だらけ。

 あくまでも私見です。これから見に行かれる方ごめんなさい。
でも役者達は素晴らしく、一見の価値があります。

 私としてはこの贅沢な配役で、故・蜷川幸雄演出の緊張感漂う美しい舞台が見たいなぁと思いました。
無理だけど・・・・

大河ドラマからの花もありました。


3月10日 スーパーキッズオーケストラ

わが市では毎年平和コンサートが開かれる。

 スーパーキッズオーケストラは、指揮者の佐渡裕が芸術監督を務める、
兵庫県立芸術文化センターの事業。
全国から選抜された小学生から高校生までの弦楽器によるオーケストラ。

 知る人ぞ知るオーケストラで切符もなかなか売れなかったらしい。
友人がこのオーケストラの素晴らしさを熱を込めて語っていたので、
熱にほだされ、良い天気の日曜日、40分バスに揺られ行ってきた。

 行って良かった。
音楽が好きで好きでたまらないという子供達の演奏は初々しくて、楽しかった。
音楽に詳しくないので演奏技術はよくわからないが、流れるような旋律が耳に心地よい。
2人ずつ前に出てきて簡単な自己紹介をするのが可愛かった。

庭の花(3月19日)
モッコウバラの最初の3輪。これから次々咲きます。

クリスマスローズ

今年は4種類の水仙が咲きました。水仙て種類が多いのですね。

ゆすら梅。赤い小さな実がなります。 摘むのが大変なので、鳥の餌に。



コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1月の舞台 新春浅草歌舞伎・オデッサなど

2024-02-23 17:55:20 | 芝居
 舞台鑑賞の後、すぐにブログアップすればよいのだけれどついサボってしまう。

 2004年1月の4本の舞台報告ですが、これは自分の記録でもあるので、適当に読み飛ばしてくださいネ。

 1月は友人と浅草公会堂、夫と菊五郎劇団の歌舞伎を見に行くのがここ十数年の定番。今年も行ってきました。

1月11日「新春浅草歌舞伎」浅草公会堂にて

 友人と、ランチ後浅草寺でお参り。


友人が雷門の提灯の下には龍が彫ってあると教えてくれた。知らなかった!!
わかりますか?

この提灯の下。

さていよいよ3年ぶりの新春浅草歌舞伎。(2022年、2023年はコロナのため中止)
待ちわびてました!!

 新春浅草歌舞伎は次世代の歌舞伎を担う若手の登竜門。
大役を若手が演じる事により、実力を身につけていく。
初々しく、エネルギー溢れる芝居を見られるので毎年楽しみ♪

 このチームでほぼ10年続けてきたが、来年からはメンバーが一新する。

 卒業するのは松也、歌昇、巳之助、新悟、種之介、米吉、隼人の7人。
橋之助はリーダーとして残るのかしら?
話題の団子(中車の息子)、染五郎(幸四郎の息子)が入るのかしら?

 この歌舞伎にはまだ無名の役者が次第に上手くなっていく醍醐味がある。

第2部の「熊谷陣屋」と「魚屋宗五郎」を見た。
直実の歌昇は品よく、立派。
種之介は踊りが上手。安心して見ていられる。
松也の魚屋宗五郎、豪快な酒の飲みっぷり。

 来年が楽しみです。


1月13日「オデッサ」東京芸術劇場プレイハウスにて
 演出:三谷幸喜  配役:柿沢勇人・宮澤エマ・迫田孝也



プレイハウスはこの2階。

舞台模型? かなり雑。

 アメリカ、テキサス州オデッサ。
登場人物は3人。一人の日本人が殺人事件の容疑者として捕まった。
でも彼は英語が話せない。取り調べの警察官は日本語が離せない。
そして通訳として日本人留学生が雇われた。
 この容疑者は犯人なのか?
3人の会話バトルが始まる。

宮澤エマの警察官は英語しか話さない。容疑者(迫田孝也)は日本語しか話さない。
更に通訳(柿沢勇人)は自分の主観を交えて通訳する。
容疑者を弁護したい通訳のウソはウソを呼び、のっぴきならない状態になるが、
果たしてその状態から真実が見えてくるのか?
そこが見どころの会話劇。
宮澤エマの英語部分は後の壁に刺激的な文字で日本語訳がでる。

宮澤エマがセリフの英語監修も引き受けたそうだ。

目が離せず、一瞬の聞き逃しもできず、緊張が心地よくて
あっと言う間に終わってしまった。楽しかった~~
柿沢勇人、同じ三谷幸喜の芝居「愛と哀しみのシャーロック」の時より
ずっと滑らかに感情表現豊かに芝居をしていた。


1月24日「初春歌舞伎公演」新国立劇場・中劇場にて

    国立劇場建て替えのため、初めて国立新劇場にて上演。

国立劇場とは勝手が違う。
花道が無いのが寂しい。
代わりに舞台左手の白い柵の部分が花道がわりとなっている。

国立劇場の施工業者がまだ決まってないらしいが、
早く新しい国立劇場が完成して欲しいと思う。
私達が、まだ歩けるうちにネ。


中村梅枝の2番目の演目「葛の葉」が良かった。
この演目は最後に障子に和歌を書くのだが、字が見事だった。(右手、左手、口に筆を加えての3通りで書く)

梅枝は「梶原平蔵」でも親を思う娘心を切々と表現していて、
改めてこの方を見直した。
これから注目していきたい。


オペラ「森は生きている」 
 三多摩演劇を見会  立川市民会館RISURUホールにて



 こんにゃく座は名前を知ってはいたが、見たことが無かった。
芸大声楽家の出身者たちで結成されたそうだ。
台本・作曲は林光。

 ロシアの森を舞台に1月から12月までの(月の精)達と
人間達が織りなす物語を12人の歌い手とピアニストで上演。

昔々、小学生高学年の時に読んで心に残っていた物語。
でも殆どストーリーは忘れていた。
どんな劇がなのか楽しみだった。

オペラと知らなくて皆さん歌が上手で驚き、次第に引き込まれていった。
衣装も舞台装置も雰囲気にあっていて素晴らしかった。
知らない劇団、でも上質な作品を上演する劇団が沢山あるのですね。


1月の着物



着物もだいぶ減らしたけれど・・・・・
まだ物欲があるみたいで 手放せないものが多いです。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新作歌舞伎「流白波燦星」ルパン三世 & 劇団青年座「シェアの法則」

2023-12-29 23:23:00 | 芝居
12月22日 夫と娘、3人で新橋演舞場へ。

 新橋演舞場は「劇団☆新感線」でよく通った劇場。
今回3人なので1等席は無理。5000円の3等席をゲット。
良く知らなかったけれど、3等席は花道が見えないのですね。
見え方は値段相当なので仕方ない。
その分、両脇前方にモニターがあり、花道が見えるようになっていました。。




劇場前の看板。 満員御礼ですって♪
コロナ時期の歌舞伎の閑散とした様子を良く知っているので、まずはめでたしめでたし!!

 内容は時を安土桃山時代に設定、歌舞伎ならではの演出や技法でルパンたちの活躍を描く。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の北条時政パパの子孫・真柴久吉が天下を納める時代(久吉は坂東弥十郎)のお話。
ストーリーは卑弥呼の金印を狙って、ルパン、五右衛門、峰不二子、銭形警部久吉たちが入り乱れ争う物語。

 「絶景かな~、絶景かな~」と豪華な「楼門五山桐」のセットの上での石川五右衛門のセリフあり、
銭形警部を加えた5人で「白波五人男」のいでたちとセリフありで、歌舞伎の演目のパロディ満載。
パロディと言えども本物の歌舞伎役者が演じるので、ピシャリと決まっており、それでいておかしみがある。
 
 この日は俳優の堺雅人と菅野美穂夫妻が観客にいたようで、VIVANTの話題と「日本は公安が守る!」という弥十郎のアドリブが受けていた。
自由で明るくて派手な舞台で観客大喜びの舞台だった。

 帰りは東銀座から日比谷まで散歩。
ソニービル

アルマーニのショーウィンドー



並木通りのシャボン玉イルミネーション。



日比谷シャンテのイルミネーション


12月9日 劇団青年座「シェアの法則」 昭島市民会館
 三多摩演劇を見る会の公演

 東京のシェアハウスの物語。
家主のおばあさんが倒れ、引き継いだ息子がシェアハウスを閉じたい様子。
間借り人たちはそれぞれの事情でハウスを出たくない。さてどうなるか・・・

 割とぶっ飛んだお話と想像力を刺激するお話が好きなので、
こういう普通の舞台は久し振り。
この舞台は趣味ではなかったけれど、
三多摩の会は、時々とても良い芝居に巡り合う事もあるのでなかなか会をやめることが出来ない。



 皆様今年も拙いブログをご覧いただき有難うございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

 来年は派手な明るい眼鏡を買おうッと!!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

舞台・ねじまき鳥クロニクル & 雑司が谷の二の酉

2023-11-26 15:57:45 | 芝居
11月23日 池袋芸術劇場にて「ねじまき鳥クロニクル」

 村上春樹原作、演出・振付・美術・脚本などは外国の方2人。
脚本・作詞は藤田貴大、音楽は大友良英。 2020年初演

 出演 成河(ソンハ)、渡辺大知、門脇麦、大貫勇輔、吹越満、銀粉蝶

 今回再演ですが、初演は見てないので非常に楽しみにしていた。
が、成河の女性蔑視の気持ち悪い発言があり、期待感がそがれてしまったのが残念。
それでも門脇麦ちゃんを見る楽しみがあり、そして娘に成河の人格と演技は別と言われ
気持を立て直し、劇場に向かった。
(成河は鎌倉殿の13人に頼朝の兄弟慈円を演じていた。)

東京芸術劇場ロビー


 芝居、コンテンポラリーダンス、音楽が融合し、既成のジャンルを超える空間が立ち現れた。
小説と演劇が融合し「ねじまき鳥クロニエル」という新しい芸術がここに生まれた。躍動する村上ワールドがここに。
 案内チラシより

 ストーリーはほぼ原作通りに進む。
原作を読んでいない方、忘れた方は置いてきぼりとなるが、
難しいことは言わずにその場その場の舞台の新鮮さを楽しむことも出来る。
それでも村上ワールドの摩訶不思議な世界を充分に堪能できる。
 妻を取り戻すための闘いを挑む主人公トオルは渡辺大知と成河の二人一役で演る。
壁を通り抜け、もう一つの世界に迷い込んだトオルが成河。

あ~~ここまで書いて感想をどう書いてよいのかわからなくなった。
とにかく見て良かった舞台で、村上ワールドを堪能できました。

 門脇麦ちゃんは舞台向きの女優さん。
肉体的にもガッシリしているし、よく通る声が素晴らしい。
純粋無垢にも小悪魔的にも取れる演技で、存在感が圧倒的。
銀粉蝶も吹越満も抽象的な場面が続く中で
経験に裏付けられたリアルな演技が、芝居を引き締めていた。


さて舞台の終了がなんと3時。いつもよりずっと早い。時間がある♪
娘と「これからどうしよう?」
池袋に一番近い二の酉に行く事に決定。
雑司が谷に向かう。
 JR大塚駅から都電荒川線(さくらトラム)に乗り換え、雑司が谷へ。
昔から都内散策が大好きなのだが、雑司が谷は未知の世界。

まずは鬼子母神へ


樹齢700年の大銀杏。


昔からあるっ境内の中の駄菓子屋。ここでススキで作られたフクロウミミズクが売られていた。


重要文化財の鬼子母神堂。安産と育児の神様鬼子母神を祀っている。

この後鬼子母神近くの 大鳥神社二の酉へ


下町のお酉さまは威勢が良く賑やか。次々と手締めの音が響く。

また都電に乗り高田の馬場「魚金」でお魚。
「まだ6時前ネ」という事で新宿花園神社二の酉へ向かったが、
コチラは人出が多すぎ、鳥居の前で入場を諦めた。

最後は

久しぶりに高野フルーツパーラーでワッフルや、プリンアラモードなど。

終わり良ければすべて良し!!最高!!
充実の一日でした。。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木下歌舞伎「勧進帳」 & 劇団文化座「旅立つ家族」 その他

2023-10-17 19:23:00 | 芝居
散歩途中の光景。
音符みたい。
小学生の時、父が瓢箪を植えたので、こんな風に乾した記憶がある。
懐かしい♪


さて、時間が空いてしまいましたが、お芝居の続き。

9月6日 木下歌舞伎「勧進帳」 東京芸術劇場シアターイースト
久しぶりの池袋。以前来たのはコロナ前。
感じの良いイタリアンを見つけ友人と軽く食事。
暑かったので、ついスパークリングワインを頼んでしまった。
眠くならないといいのだけれど・・・




 古典を現代の視点でリフレーミングする木の下歌舞伎はこの名作歌舞伎「勧進帳を(関=境界)の物語としてさらに大胆に深く読み直しました。
 支配と服従、更にジェンダーや格差など現代においても様々な〈境界〉が存在します。
 木の下歌舞伎「勧進帳」ではそうした〈境界〉による対立から共存への道を探るという大きな物語を描き出し、古典の普遍性を改めて現代に示した傑作。
(チラシより)

 つかこうへい、蜷川幸雄が亡くなったあと、刺激を受ける舞台が(私にとってはですが)、グンと少なくなってしまっていた。

 木の下歌舞伎を主宰する木下祐一は、今年38歳。
テレビの古典芸能の番組で、何か忘れたが古典の作品を解説しており、
その深い解釈に驚き、一度舞台を見てみたいと思った。
 
 ちょうど都民半額舞台鑑賞の募集があり、応募したら当選した。
ラッキー!!

 シアターイーストの舞台は少し変わっていて、細長い舞台の両側から見る。
定員も300人、舞台がより身近に感じられる。

全員の黒一色の衣装。舞台装置は無し。
舞台が近いのと、照明が上手なため演者の表情がはっきり見える。

弁慶はリー5世(巨体の白人)、義経は高山のえみ(トランスジェンダー・元男性)、
富樫は坂口涼太郎(朝ドラ・らんまんで親戚のボンボン役)
異質の3人の組み合わせが、より3人の立場の違いを明確にしていく。
この3人以外の4人は富樫の家来になったり、義経の従者になったり変幻自在。

 いろいろチラシには難しい事が書いてありますが、
私の単純な解釈では、富樫は中間管理職として部下の不平不満を受け止めきれず、うっぷんを募らせていく。
そこに現れた義経一行。
義経を捕らえるという役目を自覚しながらも、
自分達にはない主従の一体感に憧れを募らせていく。
この辺の富樫の葛藤が鮮やかに表現され、見ごたえがあった。
最後には義経一行と知りながらも、応援する立場となる。
「オレの鬱屈を晴らしてくれ!!」
富樫には義経一行の旅立ちが爽やかに映る。(勿論人それぞれの解釈がありそう)

 富樫の苦悩と、義経の静けさ、弁慶の一本気な力強さ、
全員の一瞬の感情を切り取る鋭い演技。
 坂口涼太郎の舞台は初めて見たが、良かった。
高山のえみも。リー5世も。
個性のぶつかり合いの芝居であり、心に残る舞台だった。
木の下歌舞伎のファンになった。


8月28日 劇団文化座「旅立つ家族」埼玉会館にて
      三多摩演劇を見る会

まさか、三多摩演劇を見る会の公演で
スタンディングオベーションと鳴りやまぬ拍手を経験するとは!!

 韓国の国民的画家イソンジュプ
その鮮烈な生
時代と国境を越えた足と家族の物語。

日韓併合の時代、朝鮮北部に生まれ、日本に留学。
日本で知り合った方子と故郷で結婚。
幸せは続かず、戦後は朝鮮戦争が勃発、故郷を脱出。
釜山から済州島へ逃げるが、貧困の中、健康を害して方子と子供たちは日本へ帰る。
イソンジュプは画家として苦難の道を歩み生涯家族を愛したが、方子と再び暮す事無く若くして生涯を閉じる

 エネルギッシュな牛が舞台を踊りまわり、歌ありダンスありで、独創的な舞台に引き込まれた。
主役・藤原章寛さんのダイナミックな演技に感動。

 絵が認められそうになるも、当局の横やりで希望が潰される。
絶望に次ぐ絶望、最後は孤独に病死する。
朝鮮と日本、かなわぬ再会、それでも二人の愛は変らず、
最後に年老いた方子が、イソンジュブの絵を一枚一枚見ていく場面が涙を誘った。
韓国にこのような画家がいたのを初めて知った。実際に絵を見てみたい。
韓国の歴史的な苦悩も初めてこの演劇で身近に感じた。

9月30日 劇団俳優座公演「雉はじめて鳴く」立川RISURUホール
 ストーリーに工夫があり、笑いもあり、役者さんも上手だけれど、
敢えて感想はナシです。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇団☆新感線「「天號星」

2023-09-30 15:10:48 | 芝居
9月28日 府中郷土の森の彼岸花・今年は35万株が開花。
    友人達とベストな時期にGO~!!


 8月末から10月にかけて3本の芝居を見たが、どれも刺激的、かつ感動的だった。
 見るものがすべて「行って良かった」と思えるなんてめったにない事。
今回はいちばん最近に見た劇団☆新感線のお芝居を。

 その前に・・・初めての歌舞伎町タワーを楽しみにしていたが、ごみが散乱する周辺広場の汚さにビックリした。
ここが最先端のお洒落ビルの立地?
せめてゴミ箱位用意すべきと思う。
外人たちもここを目指して多数詰めかけている。
日本の恥部の様相を呈していた。
行政も歌舞伎町だから仕方ないと思っているのかな。
ワクワク感がそがれる気分。けど楽しんだけれど♪


9月23日 劇団☆新幹線 「天號星」 歌舞伎町タワーにて




配役はコチラ

劇団新感線渾身の本格時代劇!
数奇な星が嵐を呼ぶ(入れ替わり)本格時代劇大江戸フィクション!!

花の大江戸八百屋八町。世のため人のため生きてちゃならねえ奴ばらに、
引導渡してあの世に送る、人呼んで「引導屋」 チラシより

と、相変わらずファンを煽る煽る!!
簡単に言えば、必殺仕置き人の集団を潰そうと悪人たちが絡んでいく。
そして数奇な星の力により、弱虫古田新太が、極悪人早乙女太一と入れ替わるというお話。

 何といっても見どころは早乙女太一と弟の早乙女友貴の殺陣。
息のあった、けれど力強い殺陣は力の入り具合までリアルに感じられ、
照明の効果もあり、息をのむ。
劇団を家業とする家に生まれた二人、並の役者には考えられない経験をしているのだろう。
最近抑え気味の古田さんも珍しく殺陣に加わり、更に山本千尋のアクロバット的な殺陣も素晴らしかった(鎌倉殿の13人で女忍者役を演じた)
ストーリーも面白く、久しぶりに登場の池田成志も生き生きしていた。

劇団新感線を見始めて20年以上、カッコよさと爽快感を求めて まだまだファンでいられそうです。



コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする