相変わらず暑い!!
20日オリンピックパレードを見に行こうと思ったけれど、朝のぎらぎら感を見て怖気づき、やめました。
ここ3日ほど母の所に行く以外は 家に閉じこもっています。
何をしているかというと ・・・・・
読破
塩野七生 「ローマ人の物語」 文庫本全43巻。
古代ローマ誕生から消滅までの1000年の歴史を丹念に追った壮大な 名作です。
著者は、後世の価値観で歴史を判断せず、現代から見た論評を加えず、
その当時人達の立場に立って、資料から得た事実だけを積み重ねていくという手法をとります。
けれど、歴史家ではなく、小説家という立場なので 当時の人々の心の中も推理していきます。
これが面白いのです。
歯切れ良い文章とあいまって、登場人物の生き生きしている事!!
天才的なカエサルが活躍する場面は勿論のこと、血沸き肉躍る場面が沢山あります。
でも登場人物に寄り添った文章は、志半ばにして散ったり周囲の理解を得られず断罪された人達への
深い理解と哀惜の念が感じられ、抒情性もあります。
ローマが誕生し、なぜヨーロッパ全体を含む一大帝国を維持することが出来たのか、
そしてなぜ帝国は崩壊に向かったのか、それを緻密な作業の積み重ねで解き明かしてくれます。
ちなみに崩壊の部分、つい今の日本の政治の混迷に当てはめてしまい、背筋が寒くなります。
目が外に向かず、内輪もめが激しくなり、必要な人材も自ら殺し、市民は重税に苦しみ、
外からの攻撃にはなすがままの無力状態・・・・・・。
この状態でローマは消滅していきます。
一度カエサルあたりで中断していたのを 冬あたりから毎晩布団の中で少しづつ読み続け、
最後の10巻はこの3日で一気読みしました。
面白かった~。 読破して感無量。 達成感あります!!
この本、高校時代に読んでいたら、世界史が大好きになっていたのになぁ。
(その頃はまだ書かれていなかったけど・・・・)
塩野七生さんは、私が若い頃、資生堂のCM雑誌に「イタリアからの手紙」?という随筆を書いていました。
素敵な文章を書く人だなと思い、その頃からずっとファンです。
映画・屋根裏部屋のマリアたち
先週、映画の好きな友達を誘って、渋谷文化村、ル・シネマに。
フランスで大評判の映画だったとの事。
1960年のパリ、資産家のジャンルイは仕事は真面目にこなすけど、退屈な日常に飽き飽きしていた。
そこに若く美しいスペイン人のメイド・マリアが登場。
浮気を疑われたルイは、奥さんにポイッという感じで家を追い出され、メイドたちが住む屋根裏部屋で生活することになる。
ここでルイは・・・・・・・まだまだ上映中なので詳しくは書けないわ。
観終わってほのぼの気持ちが温かくなる映画です。
超オススメ映画です。
玉原湿原
16,17日で夫と群馬県の玉原湿原に行きました。
本当は尾瀬に行きたかったのだけど、我が家の旅行は数日前に(当日の事もある)決めるので
適当な宿がみつからなかったし、ここはひと気もなさそう。 のんびり出来そう。
湖の上あたりが湿原
この水は冷たくて美味しかった
湿原は思ったより小さい。 この暑さで乾いているのかな。
花の時期は終わってしまったようで残念!
でも高原を渡る風は気持ちよく、来てよかった~~~
フカフカの地面を踏みしめながら、ブナの林を歩きます。
ブナ地蔵です。 よく見ると、大きなお地蔵さんの周りに小さなお地蔵さん?
苔むした木も多く、鳥のさえずりも軽やかに聞こえます。
宿はラッシーママさんが絶賛していた 「天守閣の宿・城山」 に宿泊。
宿の人たちは皆優しく、接待も丁寧。
夕飯の美味しかった事!!、温かいものは温かくと、一つ一つ出して下さって、
ゆっくりと夕食を楽しむことが出来ました。
ラッシーママさん有難う。
また行きたくなる宿ですね。
次の日は東京にある原ミュージアムの別館、ハラミュージアムアークへ。
建物は磯崎新の設計。 緑に黒の建物は暑苦しいのかと思っていたけれど、意外と爽やか。
屋外展示作品。中に入れるけど暑くて・・・・
アンディウォーフォルの有名なキャンベルのスープ缶。 右はホール。
これも作品です。
実はこの日、宿の駐車場を出る時に追突され、車の後ろがめちゃくちゃになりました。
でも体に異常無し
幸いなことに?追突した人は整備士さん。何とか応急処置をしてもらいました。
なのでこの日は、併設のカフェでゆっくりランチして、12時過ぎに高速へ。
ここしか行けなかったけど、ミュージアムは空いていて、のんびりできました。
現代美術は難解なものもあるけど、ここでは素直に自然との共生を楽しめばいいのでしょうね。