今日29日は気持ちの良い晴れ。
日差しに誘われ夫婦で甲州街道を八王子から高尾まで歩くことにした。
が、駅に近づくと急に冷たい風が吹き、背筋まで凍るような寒さに襲われた。
「今日はやめておけって事ね」
一昨日インフルエンザの注射をしたが、効果が出るまで2週間だそうだ。
「無理しない、無理しない」とそのまま図書館に直行し、本を借りた。
リュックを背負い「歩くぞ~」と意気込んでいたが、ただの散歩になってしまった
そんな自由も楽しい。
一月の芝居
一月は歌舞伎で忙しい。
最近は、国立劇場、浅草公会堂、歌舞伎座の3か所に行く。
以前は、若い役者が修練のために出る浅草歌舞伎を昼夜見ていたので、4回見に行っていたが、
最近は流石に体力不足。どの劇場も1回づつにしている。
この1月の歌舞伎通いは当分止められない。
1月5日 国立劇場にて 「姫路城音菊礎石」(ひめじじょうおとにきくそのいしづえ)
毎年菊五郎劇団により、華やかな歌舞伎が上演される。
尾上菊五郎、菊之助、中村時蔵、尾上松緑と顔ぶれも華やか。
国立劇場で上演されるのは歌舞伎座と違い、殆どが通し狂言で、ストーリー性があり、
内容を楽しむことが出来る。
今回は姫路城内部のお家騒動の話。
家老の裏切りあり、お家再興を目指す奥方の活躍あり、城主に恩義を感じる狐夫婦の話ありで
盛り沢山。
華やかだったという事を覚えているが、盛り沢山過ぎて、今、何を書いて良いか記憶があいまいになってしまった。
開演は12時からだが、早めに行くとロビーで獅子舞が見られる。
お正月気分満喫。
今年の福を願って最後にカプカプと見物人の頭を噛んでくれる。
私は後方にいたので残念ながら獅子に近づけなかった。
来年こそは早く行き前に陣取りましょう。ポチ袋も用意してね。
帰りに近くの平河天満宮にお参りに行った。
毎年必ずお参りに行くのは、近所の神社、大國魂神社、日枝神社の3つだが、
最近平河天満宮も加わり4つとなった。
お正月の寺社巡り大好きです。
1月22日 浅草公会堂にて 「寿曽我対面」「番町皿屋敷」「乗合船恵方万歳」
毎年中学の同級生と行く。
夜の部だが早めに来てランチ。
この前と同じゲートホテルの13階に案内。スカイツリーがドド~ンと見える景色を喜んでくれた。
いつも会っているので、オフ会の時より、もっと普通のリーズナブルなランチを注文。
「浅草歌舞伎は、腰が曲がろうとも、杖ついてでもずっと来ようね。」
「この新春浅草歌舞伎で育った若手が大舞台で中心となって活躍するようになるまで
元気でいようね。」・・・・と友人と話し合った。
毎年若い歌舞伎俳優達にエネルギーを貰っている。
ダントツに坂東巳之助と中村種之介の踊りが上手だった。
ロビーに飾られている歌舞伎役者自作の羽子板。 有名な方はほとんど出している。
これらはオークションで誰でも手に入れることが出来る。
価格を書いた紙を箱に入れ、一番高い金額を書いた人の手に渡り、収益は福祉に役立てるそうだ。
玉三郎さんの牡丹、素敵。
一体どのくらいの金額で落札されるのでしょうね~。
1月25日 歌舞伎座にて。夜の部
年に1回、関係者席を友人が手に入れてくれる。5人で行った。
今年は前から7番目、10番の席。花道に近い最高の席。
八百屋お七が(中村七之助)が花道を駆け抜ける時、私の隣の隣に座った友人は、風と樟脳の匂いを感じたそうだ。
そばで見た七之助の横顔が今でも目に焼き付いている。
1月27日 「紀伊国屋ホール」にて 友人がご招待チケットに当選、誘って下さった。
二人で途中寝てしまったわね~と笑い合ったが、若い人たちの熱気だけは評価したい。
演劇の道は厳しい。こういう場所で鍛えられ、若い才能が開花すれば演劇界も面白い事になるだろうと思った。
今月の着物
昨年は、着物をあまり着なかった。
何となく気ぜわしく、着るチャンスがあってもつい洋服を着てしまう事が多かった。
今年は古希になる。70歳かぁ~と嘆息。
多分、元気に着物が着られるのはあと10年!!
各地の紬が好きで集めたものも多いが、最近は断捨離のおかげで、頂くことも多い。
着物の寿命は驚くほど長く、生きていれば99歳になる母の20歳の時の着物も、チュニックに変身し、現役で着ている。
とても大げさなのだけれど、精魂込めて繭を育て、糸にし、織り上げた布を大事に生かしてあげたいと思う。
古い着物も、頂いた着物も、手を通すことで生き生きと命が吹き込まれる。
80歳まで着物を沢山着たいと思っている。
① ② ③
①はウールの着物と自作の簡易帯 帯留めは友人から頂いたフェイクパール。
②は亡くなった叔母の着物と帯。裄丈(そでたけ)を直してもらい着ている。帯留めはネットで買ったサンゴ。
③は凝った織の着物。とても暖かい。 これを着て上野の展覧会へ。帯留めは母のブローチ。
④ ⑤ ⑥
④浅草オフ会に着ていった。立川G店で購入。厚い織りの着物で暖かく、汚れが目立たないので活動的に着られる。
⑤着物は鎌倉で買った仕付け付きのリサイクル品。とても柔らか。帯は何と祖母の物。
初めて締めたが、これも50年ぐらい経っていると思う。帯留めはデパートの京都展で買った象眼。青海波模様。
⑥40代にデパートで働いていた頃、お歳暮の時期には役職により、いろいろな売上ノルマがあった。
達成しなくても大丈夫なのだが、この点に関しては上司がうるさかった。
親戚や友人に勧めるのがベストなのだが、そんな気分にならず、また時間もなく、エイッと自分の着物を作ってノルマ達成。
万筋小紋といい、細い縞が染められている。今でも一番のお気に入りの着物。
帯は、10歳ほど年齢が上の方から頂いた玩具模様の高級な帯。とても自分では買えない。
歌舞伎座に着て行った。
ところで、引退した稀勢の里、2月3日節分に大國魂神社に来るそうです。
行きたいなぁと思うけれど、一目見ようと押しかける人が多そう。
迷ってます。