気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

ベルギー・フィンランドの旅 その6 フィンランドでのんびり

2013-11-28 16:39:48 | 海外旅行

  昨日は健康保険組合の健康診断。 会場は電車に乗って行きます。

義父の所に行かないと決めた日は、用事や遊びをまとめておこなうので大忙し。

朝ご飯を食べながら、本日の予定を頭の中でシミュレーションしていたら、気が付いた

朝ご飯食べちゃいけないんだわ 

おかげで胃のバリウム検査はできませんでした。 残念~

ということで旅行記に戻ります。

 

7日目  ヘルシンキ

 昨日市内の観光名所は行ってしまったので、今日はお買い物

8時半ごろ出発。 メトロで移動。

              

鮮やかなオレンジ色。 気持ちが浮き立ちますね

  

車内もオレンジ一色。 

4人掛け、向かい合わせの座席の窓の下には横棒があり、そこには新聞が数誌かかっていた

読みたい人が読んでまた元に戻して、電車を降りる。 こんなシステム、初めて見た。

冬は雪に閉ざされ白一色、そんな中で、公共の場所は明るく軽快に、そして居心地良く過ごそうという気持ちの表れなのかしら。

 

10分ほど乗って、 街を歩くと  こんな古い建物が。  何でしょう?

 

ハニカミエのマーケットホール

マーケットが、こんな立派な建物の中にある。 真冬でも安心です。

一階は肉、魚、野菜、果物、お菓子。

生肉は、さすがにすぐ食べたいとは思わないけど、焼いた魚や、酢漬けの魚、燻製など、

すぐにでも食べたい美味しそうな物が並ぶ。 さすがに漁港が近いだけあるわ

↑の段の左側は菓子パン。 ホテルで食べたが、形は悪いけれど少し甘めで美味しい。

フィンランドはベリーがたくさん採れるので、ベリーのスウィーツも食べたくなる。

肉屋には塊肉がドーンと並ぶ。多分色々な動物の肉があるのでしょうね。

「かもめ食堂」 の主人公がこのマーケットで、トナカイの肉を買っていた。

 

2階にマリメッコショップがある。

ほかの場所の お洒落なマリメッコショップよりずっと親しみやすくて、ここで布を買った。

他にも、雑貨屋、土産物屋、手軽な食堂が並ぶ。

 

 また、メトロに乗り 15分。

そこから 紅葉散る郊外の寂しい道を歩いて20分

                

マリメッコ 本社です。

 この入口を入ると・・・・・

白一色の室内。

奥がマリメッコショップ。 ショップの更に奥に入るとアウトレットショップになっていて、

20から30%引きでファブリック製品が買える

母娘は夢中で時間を過ごし、私はTシャツと、布を買った。

色とりどりの沢山製品があるので目移りするわ~

マリメッコのファブリックは、明るく鮮やか、色の組み合わせと模様が大胆。

思い切りがよくて、見ているだけで気持ちが明るくなる。

冬の長いフィンランドでは、室内を快適に明るく過ごすために、こんなファブリックが好まれる。

 日本では湿気が多く、伝統的に もやっとした中間色やパステルカラーが似合う国なのだが、

マリメッコのファブリックを見ると、国の気候や国民性により、好まれる色彩が違うのがよくわかる。

 

          

(ネットから画像を拝借)

 

会社なので、若い女性が沢山働いている。 それが皆、マリメッコの洋服を着ていて、何とも華やか。

フィンランドの若い女性は色白で背が高く、美人が多い

社員食堂は観光客もOK

 

テーブルクロス、クッションもマリメッコファブリック。

社員食堂の食器は全てマリメッコ製品。紙ナプキンも。食べる社員もマリメッコのお洋服。

作業着を着たがっしりしたおじさんも、ジャンパーの中はマリメッコの橙色の縞柄Tシャツだった。素敵

このドット柄のスープカップを息子のお土産に買った。

 

 メトロに乗って・・・・トラムに乗り換え

  

着いた先は ARABIAの陶器工場。  1873年創業。 

日照時間の短いフィンランドで、日常生活に潤いをもたらすような美しい陶器を作り続けている。

昔からよく見かけるムーミンシリーズのマグカップも、iittalaの食器もここで作られている。

案内図を見ると想像がつかないぐらい広いようだ。 

工場見学が、予約制で出来るそうだ。

50ユーロぐらい? 高いな~と思ったが、ここまで来る機会もないし、一応見学できるか聞いてみた。

やはり、前日までの予約がないとだめだそうだ。

なお、50ユーロ?は1グループの見学料金らしい。

アラビアの美術館。お客は私達二人だけ。

食器が置いてあるだけで、何の工夫もない美術館だったわ

  

ドアの向こうは、アラビアのアウトレット。 娘はしこたま買い込んでいた。 

私はマグカップとお皿ぐらい。

帰り道で見かけた古いレンガ作りの工場群。

 

 4時ごろホテルに一度戻り、街の中心を散策、娘は買い物。

マリメッコのかわいいスニーカーをゲットしていたが、

友人にスマホでスニーカーの写真を送り、友人の分も買っていた。

若い人たち、やる事がさすがに違うわね。。

そう言えば、今回の旅行、娘のスマホの地図情報が大活躍。

迷わず目的地に行けるのはとても助かった。

 

               

「かもめ食堂」のラストに出てきたレトロな公共プールがこの奥にある。

泳ぐつもりで水着も持ってきたが、疲れたので入り口の見学のみ。

 

北欧家具の店、ムーミンショップ、などなど ウィンドウショッピング。

フィンランドには楽しい店が沢山あり、飽きない。

そろそろ夕やみ迫る頃。

今日はフィンランド料理を食べに行きましょう

鮭のクリームスープなんていいわね、とウキウキしながら、ガイド本に出ていたレストランに向かった。

が、予約が必要と言われ、トラムに乗って次のレストランに向かったが、そこもダメ。

真っ暗になり、それ以上歩く気にならず、ホテル近くのイタリアンに入ってしまった。

北欧に行ったのにイタリアン?と納得がいかなかったが、仕方ありません。

残念ながら、フィンランドでは良いレストランに巡り合えなかったわ。

 

 8日目 最終日

 朝から冷たい雨。  

駅前の屋外温度計は摂氏1度。 たくさん着こんでいるので寒くないけど、東京の真冬より寒い。

17時過ぎに出発なので、午前中は時間がたっぷりある。

何となく街に出て、デパートに行ったり、

マリメッコ併設のカフェで お茶したり・・・・・・

  

 

そうそう、泊まったホテルの真ん前にあり、気になっていた、歴史博物館に行ってみましょう。

今まで行ったフィンランドの博物館、美術館に物足りなさを感じていた娘と私。

どうせ・・・・・と思っていたら

あらら~  今まで行ったどの博物館、美術館より賑やかで活気がある。

入り口にあるのはインパクトある像の剥製? 作り物かな?

子供たちの声が賑やか。観光客らしき人たちは私達だけ。

今日は雨なので、地元の子供達が押し寄せたみたい。

 

 

 展示が面白い。

左は人の影に バラバラになったマグネット付きの骨を置いていく。

鳥バージョンや、牛バージョンなどがあり、子供たちが群がっている。

レクチャールームもあり、沢山の子供たちが、絵を描いたり、工作をしたり楽しそうだった。

 右のトラが、トナカイを襲う剥製は、さすがに狩猟民族だと思わせるような展示だった。

獲物を捕る、食べる、は非常に重要な事と考えられており、このほかにも熊が鮭を捕り、食べる展示、

ライオンがシマウマを群がって食べる展示などがあった。

日本ではこんなリアルな剥製の展示は見たことがない。

 

一番上階の恐竜の展示。 この一角はスタンプラリーが楽しめるようになっており、

こども達が、目を輝かせてあちこちまわっていた。

最初、私達観光客が、それも大人がここに来て場違いかと思っていたが充分に楽しんだ。

日本の博物館にも、こんな風に学習しながらこどもが楽しめる施設が欲しいと思った。

日本の博物館、まだまだ工夫が足りないです。

 

この博物館、良く見れば優雅な建物。          

冬場は厚いコートを着るので、コート置き場が広い。こどもたちの服装が色とりどりで可愛い。

外に出るとみぞれ交じりの雨。ヘルシンキはもう冬です。

 

この後、タクシーで早目に空港に行き、10月19日帰国。

 

 

 

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ベルギー・ヘルシンキの旅 その5 ヘルシンキ市内

2013-11-19 01:30:04 | 海外旅行

  フィンランドって あまりなじみがないですね。

オーロラが有名ですが、私達は首都のヘルシンキ滞在。

いったい何があるの?と疑問もありましたが、行ってみると予備知識がない分、とても新鮮。

のんびりしながらも、楽しい旅となりました。

 

私と娘が知っているのはゆったりとした空気が漂う映画 「かもめ食堂」

鮮やかで大胆なファブリックのメーカー 「マリメッコ」 

   「かもめ食堂」 で、もたいまさこが、心境の変化の後、マリメッコファブリックの洋服を着ています。

   この洋服が素敵。

   映画に出てきた服を着たいと思ったことはないのですが、こればかりは頭から離れなかった!!

   すぐに表参道のマリメッコの店に行ったけど、当時、洋服はまだ売ってませんでした。

   ファブリックも高すぎて手が出なかったわ~

そして、北欧で最も有名な建築家 「アルバー・アアルト」

   「かもめ食堂」 では、片桐はいりと小林聡美の出会った場所が、アアルトの設計したアカデミア書店のカフェ。

   (一日目に行った所)

   アアルトは、建築だけでなく、モダンデザインの白木の家具を沢山作っています。

 

フィンランドでは かもめ食堂、マリメッコ、アアルトが中心の観光になり、ロケ地巡りの様相でもありましたが、

おかげで珍しい所に行く事が出来ました。

「かもめ食堂」 という映画、ヘルシンキのツボを押さえていると改めて感じます。

この回写真満載、お楽しみください。

  

そうそう、フィンランドはムーミンの国でもありますね。 ムーミンショップも沢山ありました。

 

6日目 ヘルシンキ市内 

 

朝8時半頃。駅に向かう通勤客。

駅の観光案内所で、、メトロとトラムの48時間フリー切符を買い、路線図を貰った。

フリー旅行には路線図が大事。 日本の観光案内書にも載っているけど、小さすぎて見にくい。

 

街の中心を歩いて行く。  

だんだんと空が明るくなってきた。

 

 

脇道に入って、坂を上ると・・・・・・・・抜けるような青空・・・・・・・

 

ワオー

ヘルシンキ大聖堂。 

1852年完成。 フィンランドのランドマーク的存在。 丘の上に立っているので抜群の存在感がある。

この旅で一番印象的だった景色がこれです。

 

              

二人の写真をアラブの観光客に撮ってもらった。

今までは観光客が多すぎたり、雨の中を歩き回ったりで、二人一緒の写真は撮れなかった。

 

白亜とはこういうのを言うのでしょうね。

 

下に見えるのは元老院広場。

この周辺に、市庁舎や、ヘルシンキ大学があるらしい。

 

内部は白く、明るく、モダンで、親しみやすい感じの教会。

朝が早いせいか、観光客は写真を撮ってもらった、アラブのカップルのみ。

 

 

元老院広場を左に歩いて行くと 港。

 

漁船が沢山停泊している。 ヘルシンキは港町なのです。

 

桟橋の手すりには鍵が沢山ついている。

これはおまじない? ハートマークや、ペアで名前が彫ってありますね。

固く結ばれ、離れないという事?

こういった鍵のおまじない、日本では見かけないけれど、イタリアでも見たことがあり、ヨーロッパで流行しているのかも。

 

港の見える丘に建つ、赤レンガのウスペンスキー寺院。

 

1868年建築。 北欧最大のロシア正教の教会。ビザンチン様式。

同じ時期に建てられたヘルシンキ大聖堂に比べると堅苦しい感じがする。

祭壇にキリストと12使徒が描かれている。

 

丘の下に下って海。

 

 

ボロボロの船・・・・・と思ったら 「FOR SALE」 ですって

1929年製造だそうです。 そんなに古い船でも大丈夫なの?沈まない?

いったい幾らなんでしょうね。

 

 

この辺一帯は港に面したマーケット広場で、食料、衣服、色々な物が売られている。

毛皮のマフラーや帽子の店も沢山あり、さすがに寒い国は売っている物が違う。

あの映画にも登場した場所。

かもめは大胆不敵、近寄ったら睨まれた(笑)

 

                 

ここにも大胆不敵な奴がいる。  威張りすぎるとステーキにされちゃうよ。(ステーキ屋の店先で)

 

マーケット広場を抜け、坂を上がる。

 

港の見える丘

 

秋真っ盛り。

歩く人がいないので、落ち葉も形が崩れず、綺麗。

歩くとカサカサと音がして、気持ちいい。

 

 

公園を抜けると・・・・・・

工業デザインの歴史を学べるという 「デザイン博物館」

マリメッコ、イッタラ、ノキアなどのプロダクトの歴史を学べるとの事だったが、

残念ながら展示に工夫もなく、アアルトのデザインも少ししか展示がなくて肩すかし。

もとは学校だった建物。

 

そろそろお腹が空いたわね。 プラプラと秋景色の道を行く。

 

 目的地はここ

映画の舞台となった 「かもめ食堂」

 

今も日本語が残っている。店員さんにも日本人がいた。

内装は映画の雰囲気が残ってますね。

日本人もやって来ますが、地元のレストランとして大繁盛。次から次とお客が来る。

右上が、映画に出てきた、シナモンロール。これ食べてみたかったの。感激

映画では、もともとこの店で作っていたシナモンロールを参考にしたそうだ。

娘は野菜ハンバーク。私は右下の赤豆のスープ。 美味しかった。

この時は気付かなかったけど、ヘルシンキで唯一美味しかった料理だった。

 

 ウィンドウショッピング

おもちゃ屋

雑貨屋・・・・・お洒落でセンスがいいですね。

この国は雪に閉ざされる季節が長いので、どの店も明るく鮮やか。

 

ここから、30分ほどトラムに乗り、着いた先はごく普通の住宅街。

左に向かい

坂を上る。 住宅街でこんな紅葉が見られるなんて素晴らしいわ。

着いた先は・・・・・・

 

アルヴァ・アアルトの自邸。

建築や、インテリアに関わる人々(私は過去形ですが・・・・)の聖地です。

見学時間のはずなのに、ドアは固く閉ざされ、呼び鈴を押しても応答なし。

 

裏に回ってみた。

何というラッキーチャンス!

説明員の女性が室内から私達を見つけてくれ、館内巡りツァーの時間が過ぎていたけど、途中から参加させてくれた。

見つけてくれなければ、あと1時間表で待つところだったわ。

良かった~。 無駄な時間を過ごさずにすみ、私達は大喜び。

 

アアルト、最初のアトリエ。 次第に手狭になり、近くに大きなアトリエを作ったそうだ。

リビング。 

家具は全てアアルトのデザインしたもの。今でも売っている物が多い。

先客は2組の若い日本人達。 皆さん建築関係なのかもしれません。

時間がゆったりとあり、写真もOK。

私は全ての部屋と家具の写真を撮り、夢見ごこち。

まさか、アアルトの自邸に行けるとは思ってもいなかったので感激でした。

ダイニング

 

窓から見える秋。 そして印象的な赤いバラ。

 

帰り道 トラムの駅に向かう

住宅地の紅葉。 実にいろいろな種類があって驚いた。

日本では街路樹は一種類しか植えないが、ここでは何種類も植えるようだ。

この方が自然で、色とりどりで美しい。

 

テンペリアウリオ教会

石垣?

 

 

いえいえ。 教会です。

世界でも類を見ない、岩盤をくりぬいて作った教会が、テンペリアウリオ教会。1969年完成。

フィンランドは岩盤の上に作られた国で、空港からヘルシンキに行く道にも、多くの岩盤が露出していた。

日本とは土壌というか、基盤が全く違う国だと痛感。

地下のはずなのに、内部は明るく、厳粛な雰囲気が漂う。

静かな音楽が流れており、心が静まり、癒され、いつまでも居たくなる空間だった。

私達は30分ほどいたのだが、前の女性二人は、ずっと静かに座っていた。

周りの観光客が騒々しくしても、じっと、自分達の世界にいた。

大きな喪失があったのかもしれませんね。

 

トラムに乗って・・・・・

国立現代美術館 キアズマ

建物は素晴しいが、目を引く展示があまりない。残念!

日本の各地の現代美術館の方が、立派な作品を展示していると思った。

 

 

廊下                             休憩室の椅子

 

疲れ果て、駅近くのホテルのおしゃれなスペイン料理店で夕食。

美味しかったけど、塩辛いかな。

                               

この後デパートに寄ったり店巡り。上はムーミンショップ。

 

いよいよ旅行もあと一日。

ぐっすり寝て明日に備えましょう~~~

 

 

 

 

 

           

  

   

   

 

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ベルギー・フィンランドの旅 その4 アントワープ

2013-11-13 00:59:38 | 海外旅行

  旅ブログなかなか進みませんね~

 

 7日の日は夢路さんに誘われて、富士山すそ野ぐるり一周ウォーク第3回に参加しました。

感動的な紅葉に巡り合い、雨だという事も忘れてウキウキと楽しんできました。

20000歩以上歩いたのに全く疲れナシ

夢路さんお誘い有難うございました

この日の様子は夢路さんのブログで、美しい写真と、上手な文章を堪能なさってね。

私はベルギーを頑張ります。

 

 

4日目 アントワープへの日帰り旅行

 

 娘に 「ブリュッセルをもっと見たいから、アントワープ行くのやめる?」 と軽く聞いたら、

「ベルギーに来て、アントワープに行かないなんて考えられない」 と怒られた。

そう、あの「フランダースの犬」 の聖地はアントワープ。

娘達は、小さい頃、あの動画に感動した世代なのです 

 

 朝8時31分発の電車に乗り約45分でアントワープに到着。

アントワープは北海にそそぐスヘルデ川岸にあり、15世紀にはヨーロッパ屈指の貿易港になったそうだ。

財力に恵まれた時代の 華麗な雰囲気が漂う都市である。

 

 

アントワープ中央駅

高い天井の鉄とガラスのドーム。 19世紀から20世紀の初めに建設された。

昔のヨーロッパ映画に出てくるような趣ある駅だが、2006年改装、近代的に改装されている。

今まで見たヨーロッパのどの駅よりも豪華絢爛で、圧倒されてしまった

駅舎に莫大な費用をかけていますが、

この都市の昔の財力の豊富さは、底知れないですね~

 

                

↑の写真の時計の下にある市の紋章。 ベルギー語ではアントワーペン。

 

わかるかしら?

巨大なドームの中は何層にも分かれ、それぞれの階にホームがあり、電車が停車できる。

一番上の階にも電車が停車している。

↑の写真のエスカレーターを上がると、駅全体が見渡せて壮観~

    

               

目指すはノートルダム大聖堂。

トラム(路面電車)で近くまで行く。

             

大聖堂正面

ん?? 黒い箱は????

 

 

近寄ってみると……石碑

日本人のための 「フランダースの犬」 の石碑。

この寺院は、ネロとパトラッシュが最期を迎えた大聖堂

(文章・・・・・フランダースの犬 この物語は・・・・・永遠に語り継がれる・・・・寒いし雨で読めないわ!!)

 

この教会は14世紀に着工、169年もかけ完成された、この地方最大のゴシック建築。

両脇に、赤い垂れ幕を下げ、その前に数多くの絵画が飾られている。

この教会にはルーベンスの四大傑作と言われる

「キリスト磔刑図」 「キリスト降架」 「キリスト復活」 「聖母被昇天」 がある。 (「キリストの復活」 は修復中)

 

  

 正面に飾られているのが 「聖母被昇天」   絵はピントがずれてしまったけど、優雅で高貴な雰囲気が伝わるかしら?

  

祭壇向かって左側・・・・・「キリスト磔刑図」  

大きい絵です。大迫力!!他の作者の絵がかすんでしまう。

祭壇向かって右側・・・・・・・「キリスト降架」 ネロが最後に見たのはこの絵。

クリスマスの凍てつく夜、たどり着いた教会で、いつもは閉じているカーテンが開き この絵を見る事ができた。

夢がかない、満足そうに永遠の眠りについたネロとパトラッシュ。

 

「フランダースの犬」が書かれた時代、左側の「キリスト磔刑図」はこの教会にはなかったそうだ。

 

この場所です 

  日本人向けにとても詳しい説明が、「キリスト降架」の絵の前の台に置いてある。

説明によると、1980年代、なぜか急に日本人の観光客が増え、皆、ネロとパトラッシュの事を聞くのだが、誰もその物語を知らない。

そのため埋もれていた 「フランダースの犬」の物語がベルギーで急に注目されるようになったそうだ。

日本語の案内を作り、教会の前に石碑を建てた。

日本人向けのサービスが豊富な教会です。

 

この教会、日本人の観光客がとても多い。というか、観光客は日本人だけだった。

この時も団体が2組、個人が数組いた。

日本人は この物語が大好きなのですね。

天使のお迎えが来て、ネロ達はこの円天井を美しい音楽とともに昇って行ったそうだ (娘の解説)

ちなみにアントワープの郊外に、ホーボーケンというネロ達が住んでいた村が実在する。

以前息子がホーボーケンの駅に降りた時、「お前は日本人か?」と男性に聞かれ、

「日本人だ」と答えると 「ネロとパトラッシュの銅像はあっちだ」 と何も聞かないのに教えてくれたそうだ。

日本人=フランダースの犬が定着しているらしい。

 

紹介していいものかどうか迷うが・・・・・・・ 

このステンドグラスが、売店との境にはめ込んであった。

               

ネロの天使像、抵抗がありますね。  裸でムキムキの体・・・・・

 (文・・・パトラッシュはネロのたった一人の友達でした)

 

近くの広場

          

華麗な市庁舎。 噴水が有名。

 

こんな所を、おじいさんとネロとパトラッシュが手押し車をひいて歩いたのですね。

皆様、この写真の雪景色を想像してみて下さい~ 

想像がどんどん膨らみ・・・・・・

アッ、私もすっかり 「フランダースの犬」 の世界にはまってるわ 

 

 

アントワープの街は洗練され、おしゃれな雰囲気。  

脇道に入って アントワープで有名なワッフルの店デジル・デ・リールに寄った。

上の段のワッフルは外はカリッ、中はフワッ、アイスと生クリームに中身がシューッと溶けてしまうような感じ。

ブリュージュでもワッフルを食べたけど、段違いの美味しさ

下の段のワッフルはお煎餅のようにカリッとしたもの。

やっとベルギー名物の美味しいワッフルに出会い、大満足。

甘いものを食べるとホッとします。

 

アントワープ中央駅が見えてきた。

      

                

駅の正面エントランスホールは 「鉄の大聖堂」 とも呼ばれ、重要文化財になっているそうだ。

 

 早目にブリュッセルに戻った。しばし娘と別行動。

 

 雨のグランパレ。                          

一人でレース博物館に行ってみたが、古い繊細なレースは5点ほどしかなく、すぐ出てしまった。(ベルギーのレースは有名)

           

別行動の娘と小便小僧の前で待ち合わせ。

どこかの学生団20人位がこの像の前で大声で歌を歌ったり裸になったり大騒ぎ。ひんしゅくものだった。

小便小僧もこの学生団の制服を無理やり着せられていた。 あんなやつらと一緒にされ、かわいそうに 

この後、二人で買い物。

娘はチョコ、私はキプリングのバッグを買った。 

 

夕飯は昨日と同じシェ・レオンへ。

エビコロッケは、エビがたくさん入っていて美味しい。日本の味にちかいわ~。

ムール貝は昨日よりアツアツで、にんにくと香草が効いてとても美味しい。

入り口で客を席に誘導するおじさんが、「昨日も来たね」 と言って、喜んでくれた (言葉はわからないけど雰囲気で) 

             

今夜でブリュッセルともお別れです。

 

 

 5日目 フィンランドへ

翌日、午前11時40分の飛行機に乗り、フィンランドの首都ヘルシンキへ

            

 今度のホテルは巨大。ホテルに入ってからも歩く歩く。

ワンフロアー99室もあり、私達の部屋はエレベーターから一番遠い部屋だった。

駅に近いホテルだけど、気軽に戻れないわ。 いつもはトイレや、荷物を置きに戻ったりするのだけど。

 

早速街を散策。  ヘルシンキ駅

       

ヘルシンキの店と言えばマリメッコ。 この後、いろいろな所にあるマリメッコに何回も行きます。

ドアの取っ手・・・・・子供から高齢者まで、いろいろな世代の人に使える工夫のあるドアの取っ手。なるほど

さすがにデザインの国ですね。

 

 アカデミア書店      

 

1969年に完成。 地上3回地下一階の建物。フィンランドの生んだ超有名な建築家、アアルトの設計。

上手く写真が写せなかったのですが、真ん中が吹き抜けで、上からの覘くと各階の書棚を見渡すことができる。

いつまでも心地よい空間で本を楽しめそうです。

カフェは、 映画 「かもめ食堂」 で、小林聡美と片桐はいりの出会った場所。 お洒落~

 

フィンランドはベリーが美味しい。

夕食時なのにベリーのタルト食べてしまった。 

おかげで夕食は適当でしたよ。

 

 

 

 

 

 

  

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ベルギー・フィンランドの旅 その3  ブリュッセル市内

2013-11-06 22:13:16 | 海外旅行

 3日目  ブリュッセル市内巡り

 

 この日は土砂降りの雨。

雨なら屋根のある所を見ればよいわねと、ブリュッセル市内を巡る事にした。

でも美術館や、お店はどこも10時から始まる。

私達のホテルは駅の近くで旧市街のど真ん中。どこに行くにも数分で着いてしまう。

ホテルで10時まで待つのは時間がもったいないわ。

10時までどこを観光すればよいのかしら・・・・・・2人でガイドブックとにらめっこ。頭をひねるわね~ 

 

朝食をゆっくり食べて・・・・・・  ☆ 私達の泊まったibisホテルはヨーロッパのホテルチェーンの一つ。

                      朝食はパンが7、8種類、チーズ、ハムも、種類が多く結構おいしい。

                      チェコでも泊まったことがある。

 

 8時半出発   

濡れながら 

目指すはセントミッシェル大聖堂・・・・

13世紀から16世紀にかけて作られたゴシック建築の教会です。

 

                

                すっかり秋の風景    雨を楽しみながら・・・・・5分で着いてしまった

 

 荘厳な内部。 カール5世とその家族に捧げられたステンドグラスが有名だそうだ。

雨の日の朝、こんな寒い所にいるのは私達二人と、日本人の女の子二人連れのみ。

彼女達も 朝行く所が無くてやって来たのでしょう。

 

 あまりにも寒いので、ホテルに帰り、厚い真冬のダウンコートの下にユニクロのライトフリースを着た。

日本の真冬より寒い。

一休みしてから、またグランパレへ

おーっ 華やか  毎日朝、花市が開かれている。

ここの一画の市庁舎の観光案内所で、 美術館と公共交通乗り放題のブラッセルズカードの一日券を買った。

このカードが使えない美術館も多いのだけれど、交通切符を買うのは非常に面倒なので、赤字覚悟で便利さを優先。

 

市庁舎中庭。 

この日は英語ガイドツアーがあったが、行きたい所が多かったので申し込まなかった。

でもこの内部、惹かれます。

次回があるかどうかわからないけど、またベルギーに来たら、絶対に見学するわ。

 

いつも夜行くガレリアを通って・・・・   昼間はお茶も飲めるのね

 

 

10分歩いて、ベルギー漫画センターへ。

ここはベルギーの漫画の歴史を紹介する所。 よく知らなかったけれど、ベルギーの漫画は有名なのだそうだ。

私は建物の方に興味津々

アールヌーボーの建築家、ヴィクトル・オルタが1906年に設計した、元デパート。 1970年?まで営業していたらしい。

勿論、大幅に改装されているが、曲線や植物文様のアールヌーボーの特徴が随所に見る事ができる。

                 

デパート時代、正面の大階段だった。 当時の華やかさが想像できます。

綺麗ですね~。 ドキドキしてしまうわ。

 

改装前の写真                            紅の豚と一緒。 このアニメ大好き

 

                   路面電車に乗って

                   

ルネ・マグリット美術館へ。  

世界随一のマグリットコレクションという触れ込みで楽しみにしていた。

意外と大作が少なかったが、印象的な作品がいくつかあった。

画面下では魚が、上に行くにしたがっていつの間にやら鳥になるという、だまし絵的な絵が日本では有名だが、

そんなスタイルになるまでの表現の変遷を見る事ができた。 

(ちなみに、魚と鳥の絵はここにはありません)

 

 

マグリット美術館のある一画は、王宮や美術館、教会が集まる美しい広場になっている。

↑はセントジャック教会

 

現代的な色の椅子が見事に似合っているのが不思議。

 

教会から側から見た広場

 

王立美術館

 

非常に楽しみにしていたのだが、案内人も少なく、順路や内部の説明のチラシも見つからず、よくわからなくて

この古典部分しか見ていない。

見逃した有名な作品があるのに、あとから気づいて、悔しかった~~

また次回行く事にしましょう。 次回があればですが・・・・

 

お腹が空いて、地下のレストランで食事。

娘も私も18ユーロのチキンのワンプレートを頼んだが、調理場で、鳥一羽を二つに切っているのを見て いや~な予感が

                 

ジャーン

グレービーソース?がかかっていてとても美味しいけれど、1/4しか食べられなかった。

娘は頑張って2/3

勿論パンは無理

ヨーロッパでは油断している ととんでもない量の食事が出てくる。

いつもは気を付けてメニューを選ぶのだが、この時は疲れていて、何も考えずに頼んでしまった

 

傘をさした人たちの行列は何でしょう?

          

この建物、世界遺産です。

漫画センターも設計した、アールヌーボーの巨匠オルタの自宅。

オルタ美術館として公開している。

土砂降りの雨の中、40分ほど待った。 中は写真不可。

ブリュッセルで最も行きたかった所です  雨なんてへっちゃらよ

後程カタログの写真入れますね。

 

             

             玄関ドア

この後、近くを散策し、オルタ設計の他の家の外観を見てきた。

時間や、曜日により、内部見学もできるようだったので、これも次回に。・・・・こられるかなぁ

 

                            

雨が止み、路面電車でホテルへ。  

 

夕食は、有名だけど気楽なお店・シェ・レオンへ

今はムール貝の季節です

 

一番小さいムール貝のセット。 二人でムール貝一つと、大盛りのサラダ。

隣のご夫婦は一人で一つのお鍋の貝を食べ、更に追加注文していた。

パッ、パッ、と食べてる。早い早い

    

こうやってつまみます。

 

この後、娘に付き合って、チョコレート屋めぐり。

美味しいものいっぱいのベルギーです。

 

 

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ベルギー・フィンランドの旅 その2 ブリュージュ

2013-11-02 00:16:53 | 海外旅行

 2日目 ブルージュへ 日帰り旅行

 

 中世ヨーロッパの街並みが残るブルージュは、ヨーロッパでも有数の古都。

運河が多く、「水の都」 とも呼ばれ、景観の美しさで、歴史地区全体が世界遺産に登録されている。

 

 なんて説明をベルギーに来てから初めて、旅行案内で読んだ。

美しい街としか知らなかったけれど、晴天の日にこの街の来ることが出来たのは非常にラッキーだった

雨なら、魅力半減だったと思う。

この回、写真満載です。お楽しみください

 

朝8時、ホテルの正面玄関を出た所。 まだ暗い。

                                

 

グランパレ。 昨日のきたない広場が大変身。 本来の美しい広場に戻っていた。

街灯にも花 

この広場は14世紀、富裕な商人たちが競って華麗な石造の建物を建てた。世界遺産の広場です。

 

 

ブリュッセル駅内部 (19世紀の建物)         切符を買う窓口。 

                                 真ん中に石があり、買う人の流れがスムーズに。 なるほど初めて見たしくみ。

急行で1時間、ブルージュの駅に着いた。

駅隣接のスーパーで水を買い、いざ出発

 

まず目に入ったプチホテル・・・・・・おもちゃのような建物に ワクワク。

 

遠回りだけど、遊歩道沿いに歩くことに。

愛の泉・・・・・・午前十時の朝の光にキラキラと夢のような世界です。

この後は、写真で、私達が歩いた道をご一緒しましょう。

説明なんていらない世界が次々出現。

 

 

              

 

世界遺産 「フランドル地方のベギン会修道院」

ベギン会とは12世紀から始まった運動。

独身女性や、夫を亡くした女性たちの生活と権利を守るための修道院。

修道女達は貧者と病人に奉仕する生活を送った。

私有財産を持つことが許され、貧しいものは労働で収入を得ることができ、自立した生活を送ることができ、

宗教的束縛も少なく、自由に修道院を出る事もできた。

ベルギーや、オランダのフランドル地方では13のベギン会修道院が世界遺産に登録されているそうだ。

 

ベギン会は初めて聞く修道院だった。

日本の尼寺と違い、女性たちの自立を目的にしていたなんて非常に先進的。

              

 

街並みを、ショーウィンドウを覗きながらぶらぶら散策

 

水路には観光船が走っていて、乗りたいな~ でもどこで乗るの?

と思っていたら、お店のような建物の奥に、こんな船乗り場があった。

約45分の観光出発

 

小さな船にぎゅうぎゅう詰め。

 

船着き場に到着。

運転手さんが、いろいろ説明してくれたけど、私の語学力ではチンプンカンプン。

もっと英語がわかれば良かったのかもしれないけど、充分に楽しんだわ。

同じ「水の都」と言っても、ベニスとの違いは歴然。

ベニスは、息をのむほど美しいけれど、栄華と繁栄の後の退廃というか、沈み込んだ建物に物悲しさを感じてしまう。

ブルージュはただただ美しい。何の気なしに写真を撮っても絵になってしまう。

この街の保存には、相当なお金と労力をかけているのでしょうね。

 

船を降りて、また運河沿いに散策

行く手に人だかり・・・・なにかしら?

のみの市

 

売っている物が魅力的。 ウェルカムプレート、玄関のベル。どれも古そう。

買いたかったけど、鋳物なので重い・・・・・諦めました

歩く歩く

 

ブルージュの中心、マルクト広場。 階段状の屋根が、なんともかわいい。

 

マルクト広場

 

ベルフォート(鐘楼)からの光景。 非常に小さいので、1人降りたら1人入場と、入場制限があり、入るのに1時間ほど並んだ。

並んだ甲斐があったわ。

 

マルクトのすぐ隣のブルグ広場。正面に見えるのはブルージュ最古の建物 (14世紀) 市庁舎。

 

 

帰り道

白鳥の餌場。白鳥なのに人に慣れている。

 

ショーウィンドー

この街も綺麗に飾られたお店が多い。

下の段のチョコレート屋(チョコレートライン、娘が買ったので、一粒貰ったけど、最高のお味!)、キャンデー屋、は大人気のお店。

美しい建物と白鳥のいる水辺の風景、美味しいお菓子・・・・・憧れのヨーロッパがギュッと凝縮されているような街だった。

1泊すればよかったわ。

心残りもあるけれど、4時ごろ、ブリュージュを離れた。

 

 

おなじみグランパレ。 昨日の喧騒は嘘のよう。

 

王室御用達の店ガレで、気になったチョコを買ってみた。

ナント温めてくれました。 タイヤキ風で、中がとろけるように濃厚なチョコ。美味しいわ~ 天国~

この日から娘のチョコレート買いが始まった。有名店チョコを軒並み買っていた。

チョコレートにいったいいくらお金かけたの? 日本にいたら考えられないくらいの金額かな?

たとえチョコ買いでも、日本にいたらできない事を実行してみるというのも、旅の楽しみですね。

チョコ大好きな娘はホントに楽しそうでした。

 

 

夜の散策。  ベルギーで有名な漫画の主人公、タンタンの壁画。

日本にも来ているチョコレート屋・レオニダス

静かな道を行くと、何やら人だかりが・・・・・・・

                           

これが、世界的に有名な、小便小僧。 思ったよりずっと小さくて可愛い。

17世紀に建てられ、18世紀には、イギリス、そしてフランスに盗まれたが、無事戻ってきたという幸運の持ち主。

ブリュッセルのアイドルです。

 

さくらんぼ味のビールを買って、ホテルで乾杯。 (ベルギーはビールも有名)

少しだけ甘くフルーティ。 こんなビールは初めて 美味しい~~

もっといろいろな種類を試してみたかったけど、娘も私も沢山は飲めない 残念だったわ~~

                           

                    

 

 

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