夫は東京都 田無市出身(現在の西東京市)、私は大田区出身、
二人とも生まれも育ちもその土地で、転校したこともない。
同い年なので(昭和24年生まれ)、年代による格差はないはずなのに、
小さい頃の話をすると、歴然と差があった。
その一つが学校の話。
私は小学校一年から給食があった。夫は給食なんて食べたことがないと言う。
もちろんあの脱脂粉乳など飲んだことがない。
小学校高学年になると、行事のある日など脱脂粉乳なのに紅茶味やコーヒー味の
ミルクが出てきて嬉しかった・・・・・・なんて話は夫に通じない。
もちろん揚げパンなどという代物も知らない。
そしてプール。夫は小、中、高校と、一度もプールがある学校に行った事がない。
東京の内陸だったので、海や川で泳ぐこともなく・・・・当然の結果、かなづちとなった。
私は古いながらも全部の学校にプールがあったので、泳ぎはプールで覚えた。
そして小学校5年の時、地区対抗の水泳の選手になったので毎日練習した。
私の唯一のスポーツの栄光
でも地区対抗に出たらほかの学校の子が早すぎて、簡単に負けた!!
泳ぎ方が違った。挫折
・・・・・・なんて話もイマイチ通じない。
さてここからが本題、水漏れの話である。
アーっ・・・今日は大阪から泊り客が来る。その前に和裁に行くので時間切れ・・・
続きはまたあとで
(こまごまと今忙しく、下書きにしておくとそのままになってしまう恐れがあるので、
恥ずかしながら途中でアップ、皆様失礼!!)
そんな風に、昔は歴然と東京都内と東京都下とで格差があった。
(これを昔は三多摩格差と言った)
もう一つ、思い出した!
この都下○○市に引っ越したのは32年前だが、引っ越してすぐに新聞に入っていた市報に
「○○市全域で速達が配達されるようになりました
」とあった。
エーッ
東京なのに今まで速達が届かなかったの
ビックリした。
そんな田舎だったの
でも特に不便も感じず平和に暮らしてきた。
さて、12日の日曜、楽しく自宅に帰ると、娘から連絡欲しいとの伝言があった。
電話してみると・・・・・娘の住んでいる大田区の実家に、水漏れの連絡表が入っていたそうだ。
ド、ドーンと気持ちが沈んだ
。
○○市に越して以来3回、我家では水漏れがあった。3回とも大変な思いをした。
一回目、水道屋に修理を頼んだら漏水箇所がわからず、水道屋は
「水漏れ箇所がわかったら連絡ください」と言って帰ってしまった。
そんなぁ~素人にわかる分けないじゃない
仕方ないので、夜家族全員で床に耳をつけ、漏水箇所を探し、見つけた。
2回目、 またわからないので、2日かかって発見、結局風呂場の水道配管をやり直し、
10日ほど時間がかかった。
3回目、 今まで修理していた水道屋が廃業してしまったので、新しい水道屋を探し、
何とか修理を終えた。
という風に、漏水修理はとてつもない手間と時間がかかった
実家もそんなに風に時間がかかるのかと思い、正直落ち込んだ。
一時間半もかかる所に毎日通えないし、泊り込みかなぁ~
水曜日に水道局が点検に来るという。
どうせ 「あ~もれてますね~」で終わりでしょうね。
全く困った事態になったものだ
水曜日、実家にいると「 遅れて済みませ~ん」と爽やかな声がする。
出てみると、二人の青年が、 シャベルと、水道管の音を聞く長い棒を持って立っている
エッ!!漏水箇所調べてくれるの
「大体漏水場所わかりますから」 とあっという間にメーター付近に50センチ程の深さの穴を掘り、
漏水箇所を発見してくれた
ス、スゴイ
プロの技ね。
穴を掘っているときも終始にこやか。
○○市の我家の漏水では、いつも水道屋に気を使う。
それと比べると何という気楽さ!!
そしてこの後の対応も手際が良い。今日中に水道屋が来る様なら、穴はそのままにしておいてくれるとの事。
早速、教えてもらった、緊急漏水工事サービスに連絡したら何と20分後に来てくれた。
水道局の人たちはそのサービスが来るまで待っていてくれた。
「われわれの仕事は漏水箇所を探すまで、修理は自費になります」
と言うけれど、今までの経験から漏水箇所を探すまでが一苦労、
一番大変な部分を水道局がやってくれるなんて大感激
工事終了まで数日を覚悟していたのに、何と半日で終わってしまった
この感動、皆様にわかるでしょうか?
東京のド田舎に住んでで32年、ほかと比較することがなかったので不便も感じなかったけど、
この漏水対応の差には驚いた。
大田区は東京都の水道局の管轄、我家は○○市の水道課の管轄、規模が違う。
久しぶりに「三多摩格差」などという言葉を思い出してしまった。
同じ東京といえども、まだまだ都内と都下で差がある。
気がつかないけれどまだ他にもいろいろあるのでしょうね。
でも半日で修理が終わったのでその後は毎日ウキウキ





今年の夏は暑かったのですが、気合で着物をたくさん着た。
でもね~暑すぎて家に帰ってきてすぐに脱いでしまうので、写真はこれ一枚しか
ないのよ。



渋谷、ユーロスペース 「ようこそアムステルダム美術館へ」 に友人と行った。
友人の友人からオススメ情報が入ってきたので、誘われて行った。
何の予備知識もなく・・・・・

オランダのアムステルダム国立美術館はレンブラントの「夜警」や、フェルメールの
「牛乳を注ぐ女」などで有名な世界的有数の美術館。
ここの美術館の改修工事のドキュメンタリーだ。
映画の最初の部分では館長がニコニコと嬉しそうに改修中の館内を案内し、将来を語る。
美術館の各担当者は、ここにこの絵を飾るのが夢だったなどと、
美術館の改修にかける夢を語る。
見ている私達もその夢に引き込まれ、想像力を刺激され早く完成が見たいと思ってしまう。
ところが、美術館の建物の中を通る道が公道となっていたために、思わぬ問題がおきる。
その後は・・・・・・
面白い!
美術館側の思惑、市民の希望、無能な官僚、建築家の苦悩、込み入った人間関係。
美術館に勤務する人たちや建築家へのインタビューを中心に
新しい美術館にかける期待と希望と、思い通りに行かない苛立ちを浮き彫りにしていく。
それぞれの立場を主張するために陥る泥沼、解決はあるのか?という疑問を残し映画は終わる。
いろいろ大変な苦労があったが、最後は何とか開館にこぎつけるという、期待は見事に裏切られる。
ハッピーエンドの話ではない。
この話は一つの美術館の改修の話ではなく、
人が沢山集まり、大きな事を成し遂げようとすると、こ
んなにも複雑な様相を呈していくのかと言う見本みたいな話だ。
人それぞれ、いろいろな感想を抱く作品だ。
それにしても、収蔵庫に眠る見事な作品群、早く公開して欲しいものだ。