ステイホーム解除になっても、まだ自主ステイホーム中です。
皆さんの話を聞くとこの期間断捨離を実行した方が多いようですね。
私も挑戦しようと思いましたが、3日坊主。
本などは少し捨てましたがまだまだです。
そうそう、写真の整理はしましたよ。
海外旅行や、ブログ友人などの友人達、家族、着物関係、プリントしたものや、
友人から頂いた写真、大分捨てながら、種類別に、アルバムに収納。
PCに収めた写真も、年度別種類別に分け、私がいなくなったらそっくり削除すれば良しです。
写真も捨てる方が多いようですが、私の場合顔の手術をしたので、
2007年の手術以降の写真は後遺症との闘いの歴史・・・
手術するたびに変化する顔がいとおしくて捨てられない写真が多くあります。
自分の顔が自分とは思えず、直視できない期間があったのですが、今は慣れました。
これも手術後数多く自分の写真を撮り見慣れたおかげ。
写真の効用ですね。

懐かしい写真も出てきました。手術1年前、14年前かな。
若い!!

元文庫の1年1回の旅行は去年が24回目。
1回ごとに友人がプリントを作ってくれます。
1回の旅行につき2、3枚の写真を残して残念だけど処分。
この後はマイナーな話です。
バカな人もいるのねと、読み逃してくださいネ。
芝居のチラシは夫がパソコンに取り込んでくれたので、捨てる事にしました。
2002年頃から保管してあります。
全てではありませんが一部を紹介。
蜷川幸雄演出の芝居。
意表を突く舞台美術には毎回驚かされ、内容も胸を突かれるものが多く、
後々まで何回も思い起こすことが多かった。
身毒丸(しんとくまる)は初演の武田真治は見逃したが、藤原竜也の主演は初舞台から、3回見た。
初々しく、痛々し気な少年だった初演、2回目は若々しい青年、
3回目は愛する母を包み込むような大人の男。
主演の藤原君の演技が成長と共に進化しているのを見るのが楽しみだった。
斬新で刺激的な演劇を追求する蜷川幸雄、亡くなった後は寂しかった。

三谷幸喜の芝居
チケット取りが激戦だった。
最近はどんなに頑張っても殆ど取れない。
「オケピ」は主演者違いで3回見た。
印象的で好きな芝居は沢山あるが、何といっても「国民の映画」
ナチスドイツに表現の自由を奪われた映画人たちが一夜のパーティを催す。
参加者は最初ナチ高官の顔色を窺っていたが、次第に映画への愛情や自由さを抑えきれなくなり、
ばらばらだった映画人たちの心が一つになる物語。
東日本大震災の2週間ぐらい後で、空席が目立った。
作・演出の三谷幸喜が登場し、この時期に開演する苦汁と意義を語り、
犠牲になられた方達のご冥福を皆で祈った。
芝居の内容と私達の心がシンクロする部分があり、印象的な芝居だった。

井上ひさしの脚本を上演する、こまつ座の芝居
脚本が素晴らしいとこんなに感動するものかと思う。
音楽アリ笑いアリ、最後のどんでん返しにゾッとしたり、ホッとしたり。
庶民の人情の醜さ温かさ、複雑さ、そして戦争を憎む姿勢がビンビンと伝わる。
「きらめく星座」「父と暮らせば」は小さな劇団で上演したものも含めると4回ずつ見ている。
「きらめく星座」は戦争中の下宿屋も営むレコード店の話。
長男が脱走兵のため肩身の狭い思いで暮らしている。
長女はそんな世間の目を意識し、傷病兵と結婚する。
知恵を絞りながらやっとの思いで暮しているが、そこに脱走した長男が現れ、
それを追う憲兵が下宿する。
更に長女と結婚した傷病兵はコチコチの愛国主義者。
それぞれの立場からの主張が様々な摩擦を生みドタバタが始まる。
その後建物疎開で、レコード店が取り壊される事になり、家族はちりぢりに。
引っ越す先は長崎・・・・・
戦争は何の力もない庶民が犠牲になるという話ですが、何度見ても感動する。
戦前の流行歌「私の青空」が随所で歌われますが、歌が明るいだけに、
哀しさが胸に迫る。

新春浅草歌舞伎 2002年から残っている。
今は松也、隼人、巳之助などが中心だが、18年前は、浅草歌舞伎に
愛之助、亀次郎(現猿之助)獅童、勘太郎(現勘九郎)、七之助などが出ていた。
若手中心の浅草歌舞伎に、今芯を取る役者たちが出ていて、隔世の感がある。


文楽

歌舞伎
120枚ほどあった。1月は3回から5回見るので年10回ほどは見る。
チラシを集める前から見ているのでいったい何回歌舞伎に通ったのかわからない。
で、歌舞伎に詳しいかといったらそんな事は無く、お恥ずかしいぐらいの知識しかない。
1/3は一番お安い3階席で見た。


つかこうへいのチラシがほとんどなかった。。
40代から芝居に嵌ったのはつかこうへいの作品を多摩センターのパルテノン多摩で見たのが始まり。
「熱海殺人事件」は阿部寛の初舞台だった。阿部寛で3回、そのほかで3回、計6回見ている。
つかこうへいの芝居で、一番印象に残ったのは稲垣吾郎主演の「広島に原爆を落とす日」。
荒唐無稽な話で、最後日本人が広島に原爆を落とすという話。
熱狂的なスタンディングオベーションを初めて経験した。
尚この舞台は広島でも上演され、好意的に受け入れられた。
戦争の愚かさの描き方が強烈で、その部分が共感を得たのだと思う。

その他、ミュージカル、大人計画、野田秀樹、話題の芝居、色々見たなぁ。
このほかに劇団☆新感線を2002年からほとんど見ている。
ガン保険の一時金を全部使った気がする。
精神腫瘍科の先生に、ガンで顔をやられた人は殆どが精神を病むという話を聞き、
退院し、まだ十分に動けない時期から重い体を引きずって芝居を見に行った。
劇場に何とか行き着きさえすれば、座っているだけで気分転換が出来る・・・・
目の前で肉体が躍動し、肉声を聞くことで力が湧いた。
芝居のチラシを整理する事で、良い時間を持つことが出来ました。
この2、3年は芝居の数も少なくなっていますが、まだまだ話題の舞台は見に行きたいと思っています。