タイに来たのは2回目。
初めての夫婦海外デビューがタイだった。
ナント25年前。
会社の皆に、なんでそんなマニアックな所に行くの?と不思議がられたが、
映画「戦場にかける橋」を見て、カンチャナブリというところに行きたかった。(テーマ曲はクワイ川マーチ)
ツァーの案内にはそこにも行くと書いてあったけど、実際は行かず、
丸1日ある自由日に 自力で何とか行った。
交通の手段が無く、タクシーで行ったが、大いにボラれ、言葉も通じずで少々怖かったが、
日本人が行かない奥地の寺まで連れて行ってくれ、強烈な思い出となった。
当時、バンコクには、世界的に有名なホテルも多くあり、中心地にはショッピングビルや日本のデパートがあり賑やかだった。
けれど交通網は整っておらず、遠距離の列車はあるが、市内電車は無く、高速道路は建設中だった。
バスには溢れんばかりの人が乗り、道路はいつも大渋滞、クラクションが鳴り響き、街には人が溢れていた。
観光客と見ると近づき、知り合いの店に連れて行こうとする。
私達も大暴走するトゥクトゥクに乗せられ高級シルク店に連れていかれたこともある。
街の喧騒に反して、昔からの寺院に行くと静かに祈る老若男女がおり、信仰心の深さを感じた。
また街や道路やトイレなどは清潔で、「ほほえみの国」と言われていた国民性に好感を持った。
こんな印象のあるバンコク、一体どう変わっているのかが、一番興味があった。
今回交通網の充実に一番驚ろかされた。さらに大都会に変貌し、隔世の感があった。
11月22日 4日目
7時半起床。のんびり朝食。
旅行案内を見ていた娘が遺跡の街、アユタヤに列車で行ける と言い出した。
2人ともアユタヤには行ったことがあるが、ツァーバスで行ったため、今回の旅行では行けないと思い込んでいた。
街をブラブラするだけでも良いと思っていたけど ラッキー 行きましょう~~

9時半出発、10分ほど歩いて地下鉄の駅へ (地下鉄まであるのにビックリ!!2004年に開業)

駅周辺の下町風繁華街 地下鉄の切符?。黒いコインを改札口にかざす。

国鉄クルンテープ駅(バンコク中央駅)。 ここから地方に列車が出る。
アユタヤまでの急行列車一人345バーツ(1100円ぐらい)を買うと、その後ボランティアらしき案内人が、
「こちらのホームですよ」 と親切に教えてくれた。
昔カンチャナブリに行こうと駅に行った時は、現地の人たちが床に座り込み、私達は物珍し気に見られた。
結局列車がなく、タクシーで行ったが、このバンコク中央駅はその時以来のあこがれの地。
やっとここから列車に乗れる~
心が弾んだ。

この電車に乗る。少々古い気がしますが・・・・

中は綺麗。1両か、2両に一人掃除人と世話係のアテンダントが乗っている。

急行列車停車駅。脇で高速道路工事中。 ランチが出たのにはビックリ! 温かいごはんとカレー2種類。
アユタヤでランチの場所を決めていたので食べるのは止めた。・・・・が、誘惑に勝てず、少しだけ食べてみた。
ポークと魚のカレー。 ポークは肉がゴロゴロで意外と美味しい。
つい全部食べてしまいそうになり、娘に「これ食べたら、ランチ行けないからね!」と釘を刺された。

12時15分、アユタヤ駅到着。約1時間半の旅。

タイの犬は何時でも寝ている。
さてここから娘大活躍。
入り口に待ち構えていた、したたかな、色の黒い、よく喋るおじさん相手に、オート三輪のトゥクトゥクの価格交渉。
この場を仕切っているおじさんらしく、運転手達5、6人が、皆私たちの周りを囲んで成り行きを注目していた。
「普通は1時間300バーツ、それを今なら200バーツ!!」 と言うけれど大きな写真に300にバツがつけられ200と書いてあった。
200バーツが通常の価格らしい。でも案内書に書いてある値段より髙かった。
おじさん譲らず、娘譲らずで、結局、価格は下げないけれど、ランチの場所まで連れて行ってもらい、
ランチ後から時間のカウントをするという事で決着した。
4時間の契約。この時に行きたい場所をはっきり告げておくのが交渉のコツらしい。

ランチは駅から車で15分くらいの川沿いのレストラン。「ペーワルンカオ」
スイカジュースとパイナップルジュースは冷たくて濃厚で絶品。

川エビが有名。小さめで700バーツ(2200円ぐらい)で高いが、注文してみた。
身がしっかりしていて固めのエビだった。
フライ・ライスと書いてあったので、何かと思ったらチャーハン。エビと豚を頼んだ。
エビ以外は安くて、合計3300円ぐらいだった。

おなかもいっぱいになり、遺跡巡り出発
「車はあれだぜ。あれに乗れるんだぜ」 と交渉中におじさんが自慢げに話していたピンクのトゥクトゥク。
中にはキティちゃんのシールが貼ってあったりで確かにかわいい
運転手は交渉役のおじさんでなく優しい若者でよかったわ。

ここからは遺跡巡り。 こちらは簡単に。
アユタヤは1351年から400年にわたり35人の王が君臨したタイの古都。
1767年にビルマ軍が侵略し、宮殿、寺院が徹底的に破壊された。
ワット・マハタート

高さ44メートルの仏塔を持つ壮大な寺院だったがというが、徹底的に破壊された。
この木の根に取り込まれた仏塔が有名。

首のない仏像が並ぶ。
最初に来た時は容赦なく破壊された仏像に胸が痛んだ。

修復された仏像が一つあった。 穏やかなお顔にホッとする。
ん? 昔来た時と印象が違う。
レンガがゴロゴロして歩きにくかった足元が綺麗に整備され、ただの塊が、塔に修復されている。
首のない遺跡は痛々しく、おどろおどろしたしたものを感じたが、今は遺跡の凄みがすっかり消えて、
緑の遺跡公園のような風情だった。
昔は仏像には寄進の黄色の袈裟がかけられ 大事にされている様子が伺えたが、いまはスッキリと明るい。
観光地として整備されつくしたのでしょうね。
遺跡に囲まれ、一時、のんびりと過ごした。

こんな看板が目についた。
ワット・プラシー・サンペットと王宮跡
3人の王が眠る寺院。3つの塔に遺骨が納められている。



王宮は徹底的に破壊されたため、今は公園となっている。

ピンクの愛車と。
ワット・ローカヤー・スッター

全長29メートルの寝釈迦仏。 露店でお花とお線香を買い、供えた。
お花は何回も使いまわされたらしく、しなびていたが、まぁいいでしょう。
ワット・プーカオ・トーン

14世紀の仏塔。そば行くと大きい。 途中まで登れるが、急な階段なので私は登らなかった。
ワット・チャイワッタ・ナーラーム
17世紀の寺院跡。 カンボジアに対する勝利を記念して建てられたもの。
皮肉ですね。勝利を記念して建てたのに、18世紀にビルマによって破壊されてしまった。
東南アジアには侵略されたり侵略したりと言う歴史がある。



優美なくびれのある仏像。 うらやましい
完全な形だったらどんなに魅力的だったろう。

この遺跡は川沿いにあり、広い遺跡が公園の様に整備されている。
アユタヤ駅。6時20分発の急行に乗れそうだ。

静かな夕暮れ・・・・突然後ろにいたおじさんが、向こうを指さし、向こうを向けと言った。
エッ、何?何?
見ると全員が直立不動となり、国歌を聞いている。
午後6時に、現在の王宮の方に向かい、静かに立つという習慣があるらしい。
国家が終わると何事もなく、皆談笑。
国により、いろいろな習慣があるのですね~。
夕食はバンコクに帰り、ソンブーン・建興酒店へ
プーパッポンカリーで有名な店。


上左からジュース、焼きそば、空心菜とニンニクの炒め物、下、スペアリブ、プーパッポンカレー。
プーパッポンカレーはカニをカレーソースで炒め、溶き卵で仕上げた料理。
辛過ぎずフワフワしていて美味しかった。
全部で1120バーツ(3500円) 料理の値段を書いたのは次の日と比較していただくため。
この後 バンコクの旅行案内書に出ていた「有馬温泉」と言うマッサージ店で、タイ風マッサージを受けた。
柔らかく施術してくれるのでいい気持ちでうとうと~
~
11時半ホテル着
今日も目いっぱい遊んだ。
明日、朝早く行きたい所があるけれど無理ね。
今日もぐっすり

明日は簡単に書きますね 