気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

「鎌倉殿の13人」巡り & 本・黒部の山賊 & 6月歌舞伎

2022-06-30 18:22:02 | 芝居
 6月なのに連日の猛暑、信じられませんね。
皆様体調を崩されてませんか?

🍉🍉 友人と鎌倉へ 🍉🍉
友人と4月に鎌倉行きを約束していたけれど実家の耐震工事などで延期。
6月23日にやっと行く事が出来ました。

友人の最大のお目当ては・・・大河ドラマ館
鎌倉時代のドロドロの権力闘争を笑いのオブラートで包みながらも、
時に冷酷に、残酷に描く「鎌倉殿の13人」。
天才・三谷幸喜の脚本が冴えわたり、目が離せない大河ドラマです。





 着用した衣装やドラマの解説などがある。
烏帽子をかぶってこんな写真も撮れます♬


この建物は坂倉準三設計のポストモダン建築。
至る所に美しい意匠が見られる。
以前は鎌倉近代美術館という大好きな美術館だったが、
今は鎌倉文華館鶴岡ミュージアムに改装された。

鶴ケ岡八幡宮の茅の輪
紙の人型を持ち、茅の輪くぐりの後小さなお社に人型を奉納する。
コロナ退散を願っての茅の輪らしい。 私達も勿論!!

八幡宮の脇を出るとすぐに中川大志君扮する畠山重忠邸の跡があった。

頼朝の墓

紫陽花の咲く道を通り

階段を登ると頼朝の墓。脇の敷地に頼朝を祀った法華堂があった。
この墓は後の時代に島津家が建てたもの。



今回のドラマの主人公北条義時の墓もあるらしい。
行ってみましょう♪ 
長い長い階段をフウフウ言いながら登ると やぐらが3つ。
(やぐらとは崖に彫った穴を墓にしたもの。鎌倉は土地が狭いのでこんな墓が多い)
残念ながら義時の墓ではなかった。

その後も続々と階段を登ってきた人がいたけれど、皆、「な~~んだ」とガッカリしていた。
ここに義時を祀った法華堂があったらしい。
でも奥の鳥居の奥にある階段に、つい登ってしまいますよね。

ドラマに出てくる大江広元の墓、三浦家、畠山家、大江家のやぐらなどが周辺にあり、ドラマが身近に感じられた。

昼食は雪の下にある鎌倉バーグの店。落ち着いた雰囲気で感じが良い。

最後は宝戒寺。 ここは北条家の屋敷跡に建てられた寺。
この近くには新田義貞に敗北した北条氏870名が自害した寺跡が残っている。

当たり前だけど、鎌倉には「鎌倉殿の13人」を彷彿とさせる場所がたくさんあって飽きない。

🍉🍉 本・「黒部の山賊」アルプスの怪 伊藤正一著 🍉🍉
夫が面白い本を図書館から借りてきた。

著者伊藤正一は大正12年生まれ。8歳の時から北アルプスをくまなく歩く。
戦後三俣山荘、水晶小屋を譲り受け、湯ノ又案宗、雲ノ平山荘を次々建設。
雲ノ平への最短ルート伊藤新道を独力で完成させた。

と言っても山に疎い私、何のことやら?
本に乗ってる地図と首っ引きでこの本を読み、黒部上流の話と分かった。
人を寄せ付けない厳しい自然にさらされた山奥。

「事実は小説より奇なり」と言うけれどまさにソレ。
昭和21年、著者が自分の所有となった三俣山荘(当時は三俣蓮華小屋)の様子を見に行くと、
そこには山賊と呼ばれる親子3人が住み着いていた。
この小屋は登山口から2日以上かかり、アルプスの高峰をいくつも終えなければたどり着けない場所にある。

夜にナタを研ぐ山賊たち。
著者は恐る恐る彼らに接し、小屋を出る時は宿泊料まで払って帰ってきた。
自分の小屋なのに・・・・

この山賊と呼ばれる人達、この本では4人出てくるのだが、いずれも普通の人が4日ほどかかる道のりを1日で歩いてしまうという超人的な猟師たちだ。
生涯に熊100頭とカモシカ300頭とか熊100頭とカモシカ1000頭とったという強者もいる。
イワナ取りの名人は、短時間で80匹ほど釣って来る。
伐採禁止の木を伐り、警察に捕まっても、あまりに高い場所にある木だったので、警察でも事実を確かめることが出来ない。 
で、無実となってしまう事もあった。

前半はこの山賊たちと協力し、山小屋を再建していく話。
後半は山小屋での死と隣り合わせの日々の話。

著者も超人的な体力を持つ人物だが、この人が描写する山賊たちが実に痛快で生き生きしていて、日本の山奥にはこんな人達がいたのかと驚くばかり。
面白い本でした。

🍉🍉 6月歌舞伎第3部「ふるあめりかに袖はぬらさじ」🍉🍉

江戸時代末期、玉三郎は横浜に落ちぶれた年増芸者。
以前吉原で働いていた頃知合った遊女が、思い人と一緒に慣れないのを悲観して自殺してしまう。
時はまさに尊王攘夷の時代。
遊女は外国人を袖にして自殺したと、攘夷派から女神の様に崇められてしまう。
真実を知る玉三郎の芸者も、いつしかある事ない事を語るようになってしまう。

軽妙な中村鴈治郎の廓の亭主と玉三郎の掛け合いに時々笑いが起こる。
世俗に流されつつ生きていく年増芸者の物悲しさが伝わる芝居だった。

3年ぶりに夏着物を着た。 能登上布と叔母から譲り受けた夏帯。

3月からの芝居を載せていないので、後日簡単に追加しますね。


🍉 3月以降の芝居 メモで内容無しなのでスルーしてね。

3月21日 歌舞伎座 「新三国志・関羽編」 猿之助、笑也 
     1等席をとったのに残念。昔のスーパー歌舞伎の迫力が無かった。

4月1日 劇団文化座 『炎の人」三多摩演劇の会 立川市民会館にて
     50年ほど前に滝沢修のゴッホを見ており、色々懐かしかった。
     主役も脇役も力演で、引き込まれた。

5月4日 劇団新感線「神州部無頼帳」 
     福士蒼汰、宮野真守、松雪泰子、高島政宏
     楽しみにしていたのに、耐震工事の真っ最中で、疲れていた。         
     殆ど記憶がない。娘に聞くと普通に面白かった・・・・そうだ。
   
5月27日 俳優座「罠」三多摩演劇を見る会 立川市民会館
     俳優座は洒落た翻訳劇を上演する事が多い。楽しんだ。

このところ「三多摩演劇を見る会」の演劇が結構面白い。

コメント (12)
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府中郷土の森・紫陽花 & メルカリ教室 &大倉集古館・芭蕉布

2022-06-22 22:00:46 | 展覧会
1週間前・庭のユリ
10年ほど前、元文庫の佐渡島旅行で買って来たユリ。
手入れの行き届かない庭にも 律儀に毎年咲いてくれます。

🌸 🌸 府中郷土の森の紫陽花 🌸 🌸

2週間前になってしまいましたが、6月9日、ブログの仲間花水木さんと郷土の森へ。

嬉しい事に、私のブログに時々登場する府中郷土の森に行ってみたいとの事。

10000本の紫陽花の咲く時期にお誘いしました。

花水木さんとは10年以上のお付き合い。

ハイキング、新年会など顔を合わせの機会も多く、会えば気心通じる楽しいお喋りとなります。

郷土の森は年何回も行っているのですが、友人と一緒に廻るのも格別な楽しさがありますね。

久しぶりに隅から隅まで歩き回ってしまいました。
全てに興味を持って楽しんで下さったので、嬉しかったです。
清楚なアナベルが満開。





お茶室からの眺め 
市内にあった薬屋

園内のお休み処でクリームあんみつ♬

紫陽花は咲き始めが一番美しい。濁りのない色に囲まれ幸せな一日でした。

行きたくても都合のつかなかった方、当日ダメになった方々がいらっしゃったので、次回は梅見物でも企画しましょう。

💓💓 メルカリ教室に行く 💓💓
基本、いらないものは捨ててますが、捨てるには勿体ない物がある。

誰か使ってくれると嬉しい、売れたら嬉しい…と思い2年ほど前からメルカリを考えていた。

簡単よ・・・・って友人は言うけれど、手順紹介の動画を見ても自信が無い。

それで行ってきました!!「メルカリ教室」

横浜丸井のメルカリステーションに予約、当日は同年代らしき(私よりは若いかな?)女性達6人が生徒。

1時間の講義で出品までの手順を教えてくれる。

出品するものを持参。写真を撮って説明書いて、出品。まぁ説明の早い事!!

発送などはザッと説明してもらって、あとは本を読めって感じ。

でも良くわかり自信もついた。行って良かったです。


私はその場で、着物の豪華写真集を1500円で出品。

同じ本が2000円ぐらいで出品されていたので売れるかと思ったけれど
いまだに反応無し。 

次は値下げしてみましょう。初出品、売れたら報告しますね。

💓💓 大倉集古館 芭蕉布・平良敏子と喜如嘉の手仕事 💓💓
数年ぶりの大倉集古館、周囲の様変わりに驚いた。

虎ノ門ヒルズ駅で降り、江戸時代街全体を見渡せたという江戸見坂を上る。

周囲は緑濃い紫陽花の咲く公園となっていた。

大倉集古館

芭蕉布とは芭蕉からとれる天然繊維から織られた織物。
沖縄の代表的な織物だったが、第2時世界大戦で技術が途絶えた。
平良敏子はこの技法を復活させ、喜如嘉(キジョカ)に工房を開いた。2001
2001年二人間国宝にに認定された。
透けるような風合いの美しい布。

敏子さんは99歳で今も活躍しておられます。

私が初めてこの布を目にしたのは40代半ば。
お客様のご自宅で見せて頂いた。

「何年も待って織って貰ったの」と沖縄出身のおばあさまが、愛おしそうに
着物を眺めながら話す。 

素朴な色合いの着物で、当時なぜそんなに貴重なものなのかわからなかった。
後年、日本の布、沖縄の布を知るにつけ「あれが芭蕉布だった」と納得。

織りあげるまでの途方もない手間と時間がかかる布。
こんなに数多く貴重な芭蕉布を見たのは初めて。
沖縄本土復帰に寄せて開かれた、素晴らしい展覧会でした。


以前強烈に惹かれ買ってしまった、古い芭蕉布で作った作家物のバッグ。
何人もの織り手のパワーが集まっています。

蛇足
大倉集古館は伊東忠太の設計。
大倉喜八郎が設立した、日本で初めての私立美術館。
 

2階テラス


伊東忠太建築、お馴染みの怪獣たち






コメント (6)
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梅仕事・埴輪と古墳見学 & サントリー美術館

2022-06-09 01:01:09 | 展覧会
 やっと自宅での生活が軌道に乗りました。

帰ってから数日は腕の回復を一番に生活。
お風呂入って温め、肩を冷やさないのが肝心。

そして冬物の手入れ。
春の始めから実家に行ってしまったので、セーター類の洗濯。
次々洗濯ものが出てきます。

お次は着物の手入れと夏ものに入替。
襦袢も夏物を出し、冬物は洗濯。
半襟もつけて いつでも着られるようにした。
おかげで先週、着物の友人と久しぶりにお茶が出来た。
半年ぶりの着物で逢瀬、楽しかったです♬

残った仕事の最後は5日に梅の収穫。
バタバタ忙しく、梅の収穫まではできず気になっていた。

いつもは連休の次の週に収穫するのだが、今年は生育が遅かかったせいもあり、6月にずれ込んでしまった。

流石に梅の状態が悪く、6キロほど収穫したが、綺麗な梅は1/3もなかった。

1キロは娘に渡すため冷凍に。

一部は悪い所を取り、梅ジャムを作った。一部去年の梅酒の梅を入れる。

後日青梅だけのジャムも作るつもり。

例年梅酒は3瓶作るが今年は一瓶だけにした。
飲み切れなくて去年までの分がまだ残っているのよ。

そして梅ジャムと、今年は梅醤油と言うのも作ってみた。
梅を醤油に浸すだけ。 簡単な所がgood!

何時も梅仕事は数日かかるけれど、1日で終わってしまった。

これでとりあえず自宅での課題終了。ヤレヤレ! ホッとしました。

😊😊 

少し前になりますが、5月28日に夫の趣味にお付き合い。

まずは釈迦堂博物館へ。 中央高速のサービスエリアから直接入れる博物館。


ここは数回来ているのだけれど、顔の土偶がなんとも言えず味がある。

数多く出土するけれど完璧なものは一体もないという。
祈りのために作られ、邪気を払うために壊されてしまうと。
釈迦堂遺跡は全国で最も数多くの土偶が出土したそうだ。

更に中央高速を走り、山梨県立博物館へ。

入口には大きなナウマンゾウ?がお出迎え。

ここは古墳公園に隣接している。
ナント、この円墳と前方後円墳に登れるのです♬

円墳

前方後円墳。
正面の階段部分を登ると、前方後円墳の円の部分、頂上に登れる。

この日はとても暑い日だったけれど、頂上に登ると爽やかな風が吹いている。

この墳墓を作った古代の人たちに、暫し思いを馳せた。



この土器は出産のシーンを表している。赤ちゃんの顔が見えますね。

これは古墳時代の鎧と兜 良く残っていたと感心!

往復4時間程度のドライブかと思ったが、事故に次ぐ事故で往復7時間もかかってしまった。
疲れました!!


6月6日は友人とサントリー美術館の北斎展へ
友と美術館に行くなんて2年ぶり。気持ちが弾む。
着物で会いましょうと約束したけれどあいにくの大雨。
洋服でも楽しい美術館行きでした。
大英博物館所蔵の北斎は、数多くの日本美術愛好家やキュレーターにより集められ、驚くほどの充実度を誇り、見ごたえがあった。

肉筆画をこれほど沢山見たことが無かった。
また花鳥図の動きのある鳥、生き生きとした花々などは、東海道五十三次の版画とは違う魅力があった。

90歳で亡くなったそうだが、天才が90まで生きるとこんなに偉大な仕事ができるのかと感嘆した。












コメント (4)
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