沖縄の神
沖縄の神は
「来訪神」と「守護神」に分類でき
守護神や来訪神のいる異界・他界に豊穣を祈願し
特に太陽神を最高神として
崇める多神信仰である
来訪神は異界の神であり
平時は人々の集落に存在しないが
御嶽のみにいると考えられている
しかし、祭りの時になると
異界から集落の御嶽に訪れると考えられており
来訪神と人間の関係は極めて近い
特に著名な神は
沖縄の創造神である
「アマミキヨ(アマミク)」と「ミネリヨ」や
ニライカナイの最高神である
東方大主(あがりがたうふぬし)
国王就任の際に
現れると言う、「君手摩(キミテズリ)」などあるが
この他にも多数の神が居ると考えられている
来訪する神は世界的に島嶼民族に共通して見られる
一般に海を神聖視するが
これは沖縄においても同様である
これに関連して、折口信夫「まれびと論」を展開した
一方、守護神は
元々地域集落の死者の魂=祖霊であり
ニライカナイで神と成って集落に戻ってくるとされ
この神は平時は拝所や御嶽にいると考えられている
また、過去の偉大な功績を残したノロが神とされ
墓地が御嶽となる例が確認されている