今泊 <3>
今泊ムラ(あざ)は北山グスク周辺にあったが
1609年に薩摩軍の侵攻によってムラは破壊され
麓の海岸沿いに移動して
400年近くになる
ムラ内は道が格子のように並んでいる
碁盤目ではなく格子と言われるのは
道が交差するところが少しずれている
この道は意図的に造られて
ずれた部分に石敢當が
魔除けのために設置されている
今泊ムラ内は福木並木があり
私が子供の頃
北山グスクに登って見るムラ全体が
福木に覆われて家屋が見えなかった
現在も部分的であるが多く残っている
福木は並べて植栽すると緑の壁のようになり
防風林、防潮林となり
高さ20メートルにもなる
ムラのほぼ中央部分に東から西にかけて
約200メートルのフプミチ(大きい道)がある
マーウィ跡(馬場)で
5年廻りに行われる
豊年祭の会場となっている
今帰仁阿応理屋恵殿内は
マーウィの東側の角に屋敷跡がある
また、200メートル南に御殿屋敷(北山城按司の別宅)
今帰仁ノロ殿内もムラ内にある