イザイホー <1>
イザイホーとは、十二年に一度
午年・旧暦11月15日から4日間行われる
儀式の観念はニライカナイから神を迎え
新しい神人を認めて資格を得るための儀式であるイザイホー
島で生まれ育った、三十歳から四十一歳までの女性が参加し儀式を受けて
ナンチュ(神人)に成り新しいセジ(霊力)を受け
島、家族の繁栄を願い特に男兄弟の守護神とする
沖縄の宗教である姉・妹(オナリ)神になる
この祭祀は尚真王(在位1477~1526年)の治世に以前からあった
祭祀を整備し沖縄の信仰と政治を一体化し祭政一致体制を制定し
階層化したノロ(神女)の頂点に聞得大君を置いて制度化した
その時からイザイホーの祭祀が始まったとされて
五百年以上続いたとされている
イザイホーの儀式祭祀は
日本の神道祭祀の原型が残っているとされている
学問上でも高いものとして民族学者の関心をよせ
1966年と1978年のイザイホーには
学者、マスコミ、多くの関係者が取材に訪れている