ウヤガン祭 <4>
ウヤガン祭は、大神島・宮古島の島尻スマ・狩俣スマで
毎年行われる豊年祈願祭で、地域によって旧暦の六月から
十二月の間に行われる伝統祭祀である
ウヤガン祭は、大神島で続けて行われているが
島尻では、1997年を最後に中断
狩俣は、2001年に最後に中断した
その中断した現状は複数の研究現状報告がある
その原因は、人口減少と神女の高齢化と後継者不在
そして社会環境の変化が主な原因とされている
2006年に一人いた、ウヤパー(祖神女)の退任に伴い
狩俣スマのウヤパーが関わる全ての祭祀が執り行うことが
出来ない状況になっている
一スマ(集落)のものとは思えない、ウヤパーのフサ(神謠)や
儀礼は秘儀的であるため研究者に注目されたが
まだ十分に解明されていないと言われている
年中祭祀全体が衰退している中、狩俣スマの祭祀
ウヤガン祭の再開に向けた取り組みが始まっている
宮古島の神と森を考える会、宮古島伝承文化研究センター
狩俣の文化財を守る会の
三つの会と狩俣自治会と協力し活動を行っている
この中で最も深く関わっているのは
宮古島の神と森を考える会である
1994年11月23日民俗学者谷川健一が初代会長を務め発足する
この会の趣旨に賛同する人は
年会費二千円で誰でも参加することができる
現在、島内外に多数の会員がいる
2017年11月26日に第24回のシンポジウムが行われ
会員に報告書が送られている
谷川健一先生が書かれた小説、海の群星が
1988年にNHKでドラマ化され放映されている