人生黄昏時

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琉球開闢説話【2】

2019年07月20日 00時00分27秒 | 日記

 八重山諸島波照間島富嘉ムラの始祖説話

昔、大昔の島民は道徳心が乱れ

乱れきった世を天の神は罰するため

 

生きるもの、全てを焼き殺す、熱い油の雨(アバーミ)を

降らし全ての生き物を焼き殺した

 

バショーチィと言う洞窟に逃げ隠れた

兄妹だけが生き残った

 

そして、生き残った二人に最初の子供が生まれた

海水で洗うと、ホーブと言う魚になった

 

また、二番目の子供が生まれ

海水で洗うと海のムカデになった

 

それから、二人は洞窟を出て住まいを

ヤグ(富嘉)のミシクに片屋根の小屋を建てて住まいとした

 

その後シライシ(出産の石)の近くで、三番目の子供を産んだ

その子供を清水で洗うと最初の人間の子となった

 

その子供はアラマリヌパーと呼ばれ

波照間島の人々の祖先となった

 

アラマリヌバーとは、新生の女性と言う意味である

アラマリヌパーを祀ったと言われる墓が

保多盛家に言い伝えられている

 

保多盛家はアラマリヌパーの子孫であると言われ

富嘉ムラの宗家とされ

 

その血筋の女性が代々シカー(司)を受け継ぎ

アースクワー(阿底御嶽)のシカーとなっている

 

なお波照間島には何種類の

始祖神話が存在している

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