人生黄昏時

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門中 【10】

2021年04月20日 00時00分14秒 | 日記

  沖縄の士族には

なぬい(名乗り)とからなー(唐名)

 

童名(わらびなー)の三つの名前を持っていた

名乗りは和名、唐名は中国的な名前である

 

1689年に王府に系図座が設置されたときに

家譜(系図)の提出を命じられた

それと同時に、名字・名乗りも定められた

 

それ以前は、主に童名であったと言われている

それ以後、士族には名乗りと唐名が明確に位置付けられた

 

童名の名前は、家族と仲間内で

一生 童名で呼ばれたと言う

 

和名の名乗りには、最初の一字を

名乗り頭(なぬいがしら)と言い

 

各門中事に

名字と名乗り頭の一字の漢字が決まっていた

 

たとえば羽地按司朝秀の「朝」の字が名乗り頭である

家名(名字)-称号-名乗りを合わせて、和名と呼んだ

 

羽地按司朝秀の唐名は向象賢、「向」は名字、象賢は諱で

これを合わせて、唐名と呼んだ

 

「向」と言う氏名は王家の分家

そして最初の一字が「朝」付いているのは

王族の子孫であることが分る

 

家名(名字)-称号―名乗りを合わせて和名と呼んだ

名字が違っても、名字と名乗り頭の一字を見れば

 

同じ門中(一門)であることがすぐに分る

コメント (1)
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