宮古上布 <2>
苧麻(ちょま・ブーとも言う)はイラクサ科の多年草
繊維を細かく裂いて髪の毛のように細い糸を手積して
染めた糸(絣糸)を経糸と緯糸に使い
これを図案にして十字に織模様を出し
織りながら,タテ糸、ヨコ糸を調整しながら織る
細い糸が切れないように細心の注意を払い
根気にいる作業で時間がかかる
熟練した職人でも
1日30センチ前後ぐらいしか織ることが出来ないと言う
細い苧麻の糸で織られた布は
薄く深い藍色に真っ白な十字絣が浮かぶ様は
人の手で造られた物とは思えない奇跡のような美しい布である
宮古上布は苧麻の栽培から
手紡ぎして、糸を作り、色染め、織り、仕上げまで全てを
宮古島内の物を使い
400年以上の間、継承され守り続けられて来た
宮古上布は伝統の上に成り立っている!!!
宮古島では、ブーは裂くと言う意味なのでしょうか。
苧麻を使い裂く作業を、「ブー裂き」と言うとか。
イラクサ科の植物と言うと、私の中では、ネトルを思い浮かべます。
とても繊細で、技術のいる職人技で作られるものなのですね~。
この先もずっと継承されて行くと良いですね~