重慶到着後の1日目は夜遅くまで洪崖洞をウロウロして、
2日目の朝は十八梯(重慶十八梯伝統風貌区)に行ってみました。
まずは地下鉄1号線、軽軌2号線の較場口駅へ。
重慶の市街地は地下鉄と軽軌(モノレール)の路線が結構充実したので移動は便利です。
較場口の駅前広場に出ると高層ビル群の一画だけ低層の建物が並ぶエリアを見下ろせます。
重慶市の中心部は山手の上半城、長江沿いの下半城に分かれています。
かつて十八梯は重慶の上半城エリアと下半城エリアを結ぶ主要な通りのひとつでした。
十八梯の名の由来は明代まで遡ります。
ここにあった井戸が住民たちの住まいから十八段の石段の先にあり、十八梯と呼ぶようになったのだそうです。
午前中の早い時間帯はまだ開店していない店も多いので、そんなに混雑していません。
夜になるとライトアップされるようなので、もっと賑やかになるのだと思います。
元々の十八梯は、再開発のために2017年ごろから取り壊されて、
2021年9月に十八梯伝統風貌区という観光客向けの場所になりました。
ネットで十八梯について調べてみると、元々の「7街6巷(7本の通りと6本の横町)」の構造と雰囲気を残し、
これまでの位置、高さ、幅を変えずに古い建築物を修繕し改修を行ったと書かれています。
長い歴史のある場所ではあるものの、明清代は下半城から朝天門一帯が繁華街でこの辺りは辺鄙な所でした。
重慶の街の発展とともに上半城にも多くの人が住むようになり十八梯は下半城と上半城を繋ぐ場所になります。
取り壊される前は小さな商店が並ぶごく普通の通り(坂と階段)でした。
残念ながら初めて行ったので昔との違いは写真でしか分かりません。
取り壊される前は外から来た労働者が数多く暮らす、結構ディープな地区になっていたようです。
較場口駅からスタートすると長江に向かって階段を下りていくことになるので楽です。
(ナビの誘導に従って来たらたまたま下りだっただけですが。。)
較場口駅前には市街地なのに急坂ヘアピンカーブの交差点。
モナコGPのコースを見ているようです。(撮り方が悪くて分かり難いけど)
十八梯の下にも長江沿いの街が広がっていて、高層ビルと高層マンションが立ち並んでいます。
新しい観光地、重慶十八梯伝統風貌区として生まれ変わった十八梯。
10年ほど前の”100年前の光景を今に伝える重慶「十八梯」”という古い写真記事を見ると、
今はもうその面影はほとんどありません。
ただ昔の写真と見比べると何となく雰囲気が残っている感じの場所もあります。