中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

重慶 渝中区 十八梯(重慶十八梯伝統風貌区)

2025-03-06 00:03:06 | <重慶>

重慶到着後の1日目は夜遅くまで洪崖洞をウロウロして、

2日目の朝は十八梯(重慶十八梯伝統風貌区)に行ってみました。

 

 

まずは地下鉄1号線、軽軌2号線の較場口駅へ。

重慶の市街地は地下鉄と軽軌(モノレール)の路線が結構充実したので移動は便利です。

 

 

較場口の駅前広場に出ると高層ビル群の一画だけ低層の建物が並ぶエリアを見下ろせます。

 

 

重慶市の中心部は山手の上半城、長江沿いの下半城に分かれています。

かつて十八梯は重慶の上半城エリアと下半城エリアを結ぶ主要な通りのひとつでした。

 

 

十八梯の名の由来は明代まで遡ります。

ここにあった井戸が住民たちの住まいから十八段の石段の先にあり、十八梯と呼ぶようになったのだそうです。

 

 

午前中の早い時間帯はまだ開店していない店も多いので、そんなに混雑していません。

 

 

夜になるとライトアップされるようなので、もっと賑やかになるのだと思います。

 

 

元々の十八梯は、再開発のために2017年ごろから取り壊されて、

2021年9月に十八梯伝統風貌区という観光客向けの場所になりました。

 

 

ネットで十八梯について調べてみると、元々の「7街6巷(7本の通りと6本の横町)」の構造と雰囲気を残し、

これまでの位置、高さ、幅を変えずに古い建築物を修繕し改修を行ったと書かれています。

 

 

長い歴史のある場所ではあるものの、明清代は下半城から朝天門一帯が繁華街でこの辺りは辺鄙な所でした。

重慶の街の発展とともに上半城にも多くの人が住むようになり十八梯は下半城と上半城を繋ぐ場所になります。

 

 

取り壊される前は小さな商店が並ぶごく普通の通り(坂と階段)でした。

残念ながら初めて行ったので昔との違いは写真でしか分かりません。

 

 

取り壊される前は外から来た労働者が数多く暮らす、結構ディープな地区になっていたようです。

 

 

較場口駅からスタートすると長江に向かって階段を下りていくことになるので楽です。

(ナビの誘導に従って来たらたまたま下りだっただけですが。。)

 

 

較場口駅前には市街地なのに急坂ヘアピンカーブの交差点。

モナコGPのコースを見ているようです。(撮り方が悪くて分かり難いけど)

 

 

十八梯の下にも長江沿いの街が広がっていて、高層ビルと高層マンションが立ち並んでいます。

 

 

新しい観光地、重慶十八梯伝統風貌区として生まれ変わった十八梯。

10年ほど前の”100年前の光景を今に伝える重慶「十八梯」”という古い写真記事を見ると、

今はもうその面影はほとんどありません。

ただ昔の写真と見比べると何となく雰囲気が残っている感じの場所もあります。

 

 

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重慶 渝中区 洪崖洞(洪崖洞民俗风貌区)

2025-02-27 00:02:27 | <重慶>

重慶市中心部の渝中区にある洪崖洞は重慶に来た観光客が必ず訪れるといってもよい場所です。

ホテルにチェックインしてからすぐに行ってみました。

 

 

ホテルは洪崖洞のすぐ近くを選びました。ホテルへ向かうために地下鉄の臨江門駅を降りたら、

もう想像以上の人が。。ホテルへまっすぐ向かう歩道橋は規制がかかって使えずでした。

 

 

洪崖洞に入るためにも長い行列ができていて、どのくらい並べば中に入られるのかも分からない状態です。

混んでいるのは予め分かっていたとはいえ想像以上です。

 

 

洪崖洞は2006年に嘉陵江沿いに建設された11階建ての商業施設です。

かつてここにあった住居と同様に、崖から張り出した建物を長い柱で支える吊脚楼の様式を用いています。

 

 

1階部分と11階部分がそれぞれ道路に面しています。

地下鉄の臨江門駅や小什字駅から洪崖洞へ向かう場合は11階から入ります。

先ほど入るために並んでいた場所が11階です。

 

 

大混雑の事故防止のためかエスカレータはすべて止められていました。

エレベータは動いているかもしれませんが、これだけの人をまともに運べるとは思えません。

 

 

帰りのことを想像すると。。でも後のことは考えず1階まで降りてみることに。

11階から入ったと認識していても、下に続く複雑な階段を見ると地中深く潜って行く感覚にとらわれます。

 

 

各階ごとに工芸品街、美食街、バーなどの飲み屋街などになっています。

7階~8階はホテルのようです。

 

 

建物の外観が千と千尋の神隠しに出てきた湯屋の油屋に似ていると話題にもなりました。

(千と千尋の神隠しは中国でも有名です)

 

 

建物の西側に出ると洪崖滴翠という滝があります。

洪崖滴翠は巴渝十二景と呼ばれる重慶を代表する景観のひとつになっています。

 

 

大型連休中は21時~22時頃の数分間、少し離れた朝天門付近でドローンショーが行われます。

橋がちょっと邪魔ですが、洪崖洞付近からでもかろうじて見えます。

 

 

洪崖洞は、洪岩洞、神仙洞、洪崖門という別名もあり、その歴史は紀元前の戦国時代まで遡ります。

戦国時代は軍事要塞、宋代には石窟寺院、明代には九開八閉と言われる17つの城門のひとつとなりました。

 

 

清代には嘉陵江、長江の港として栄えていましたが、近年に入り水運が衰退した後、

この辺りには吊脚楼の住居が数多く建てられ、スラム街のような感じになっていたのだと思われます。

 

 

2006年に洪崖洞の商業施設が開業してから10年ほどはあまり人気がなく、

2018年ごろから夜景がSNSで拡散されて大勢の人が来るようになったのだそうです。

 

 

ホテルの窓から洪崖洞を見下ろすと、深夜になっても人だらけです。。

23時になると上層階のライトアップが消灯しますが、それでもまだまだ人がいっぱい。

 

 

重慶に観光客が集まるようになったのは洪崖洞が人気になった頃ぐらいからではないでしょうか。

2020年8月に発生した重慶の洪水では洪崖洞の2階まで浸水したそうですが完全復活しています。

もうちょっと人が少なければお店を覗いたり、買い食いしてみたりしようかとも思えるのですが。。

とにかくすごい人でした。こういう時に地元の人は絶対行かないのだろうと思います。

到着初日から午前様になりました。。

 

 

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重慶 蘇州から高速鉄道(動車組)D956で重慶へ

2025-02-20 00:02:20 | <重慶>

蘇州から高速鉄道で重慶に行く場合、所要時間は10時間~12時間ぐらいでしょうか。

東海道新幹線に例えると、のぞみに該当するのがG(高鉄)、ひかり、こだまがD(動車組)になります。

 

 

今回利用した列車は動車組D956、始発駅は上海です。

蘇州駅を10時に発車して、重慶北駅に20時8分に到着します。

 

 

蘇州~重慶北の列車を選ぶ際の注意点は高鉄よりも動車組の方が早く到着するのが結構あること。

値段の高い高鉄を使わなくても安く早く到着できる列車が選べます。

また、高鉄の2等座席とほぼ同じ値段で、動車組の1等座席に乗れます。

 

 

動車組の1等座席は高鉄より安っぽい造りですが、幅も広くて10時間乗ってもお尻が痛くなりません。

窓の上にACコンセントも付いています。

 

 

蘇州発車後の停車駅は、常州、南京南、合肥南、漢口、宜昌東、恩施、終点の重慶北です。

常州以外の途中駅の停車時間は5分程度あるのでホームに出ることが可能です。(自己責任で)

 

 

という訳で、常州以外の全ての駅に降り立つことにしました。

まずは、江蘇省の省都、南京南駅。3分ほど遅れて到着。

 

 

南京南駅を出るとほどなく長江を渡ります。

 

 

次は、安徽省の省都、合肥南駅。D956では、鉄道予約アプリ12306を使えば、

南京南、合肥南、漢口駅構内にある店から出前を取ることができます。

 

 

出前を取るか悩んだのですが、配送費も高いので列車の30元の弁当にしました。

値段は15元~45元で数種類ありますが、辛くない弁当の種類は少ないです。

(冷凍弁当を電子レンジで温めて持ってきてくれます)

 

 

湖北省の省都、武漢市の漢口駅。

中華民国時代には漢口市がありましたが、現在は武漢市に含まれています。

 

 

漢口で半分近く人が降りたのか、乗客はすっかり少なくなりました。

この辺りは二期作なのでしょうか、武漢から宜昌の間は水田のような風景が広がります。

 

 

湖北省の宜昌東駅。

宜昌市には長江の大きな港と、世界的に有名な三峡ダムがあります。

 

 

宜昌東駅を出ると再び長江を渡ります。

D956乗車中に長江が見えるのは南京と宜昌だけです。

 

 

宜昌東から次の恩施までの間は山岳地帯。最も景色が楽しめる区間になります。

 

 

トンネルも多く険しい山道なのでしょう、速度は150km以下に落として運行されます。

 

 

最後の途中駅は湖北省恩施土家族苗族自治州の恩施駅です。

恩施の到着は18時前、蘇州だともう暗くなっている時間です。

 

 

2019年に恩施へ旅行に行った時より高層マンションが増えた気がします。

造成中の場所や建設中の道路もたくさんあります。

過去記事

湖北省恩施 恩施土司城

湖北省恩施 恩施大峡谷(七星寨景区)

湖北省恩施 恩施大峡谷(雲龍河地縫景区)

湖北省恩施 利川騰龍洞風景区

湖北省恩施 土家女児城

湖北省恩施 土家族郷土料理 巴硒客(ba xi ke)

湖北省恩施 蘇州から高速鉄道で恩施へ

 

 

晩ごはんも列車の弁当で済ませることにしたのですが、これは失敗でした。

宜昌東駅を過ぎると冷凍弁当もなくなるようで、スーパーでも売っているインスタント弁当。

発熱剤に水を注いで温めるヤツです。これで値段が冷凍弁当より高いとは。。

 

 

蘇州を出発した時から合肥南駅ぐらいまでは、ほんの少し定刻から遅れていましたが、

その後は定刻より早めに途中駅に停車、最後は定刻通りに重慶北駅に到着しました。

 

 

以前、重慶に行ったのが2010年頃なので15年ぶりです。

ただし行った先が重慶の市街地ではなく合川区だったので、今回が初重慶と言っても過言ではありません。

また、その時は飛行機を使ったので、鉄道での重慶入りは初体験です。

 

 

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蘇州 蒸気海鮮 新区商業街(淮海街)の図珍記

2025-02-13 00:02:13 | <蘇州>食事・喫茶

蒸気海鮮とは、好きな魚介類などの具材を選んで蒸す。。だけのシンプルな料理です。

一番お楽しみは、全ての食材を蒸した後に出来上がるお粥です。

 

 

久しぶりに海鮮出汁の効いたお粥が食べたくなって店を探してみたら、

新区商業街(淮海街)に蒸気海鮮の店があることに気付きました。

 

 

今はもうそんなにたくさん食べられなくなっているのもあって、なかなか足が向かなかったのですが、

こちらのお店で量の少なそうなセットを見つけたので行ってみることに。

 

 

調理はすべて店員さん任せです。今まで行ったことのあるお店も全て店員さん任せでした。

まず最初に鍋底にお米を入れて。

 

 

このセットに含まれるお粥には椎茸や豚の骨肉も少し入れるようです。

本当は何も入れてほしくないのですげどね。

 

 

お粥のベースが出来たら具材ごとに順に蒸します。

蒸気や水分が鍋底に落ちて最後にお粥が完成する仕組みです。

 

 

蒸しあがったら、店員さんが取り出してくれます。

 

 

薬味はいろんな種類がありました。

素材に塩味が付いているので、そのままでも頂けますが、味を変えたければ醤油や酢もあります。

 

 

水槽の前で自分が食べたいものを選ぶのがよいのですが、

あれこれ頼むと食べきれないので少量のセットがあるとありがたいです。

 

 

アサリ、ホタテ、ムール貝などの貝類と、ちょっと大きい海老、餃子、

量が少ないセットと言えどもかなりのボリュームです。

 

 

最近、量がこなせなくなったことを実感しています。。

これらをつまみにビールを頂くともうお腹いっぱいに。

 

 

蒸気海鮮の店は蘇州には少ないです。

たぶん最後に食べたのが大連だったと思うのでかなり久しぶりでした。

過去記事

大連 蒸海鮮 海味当家

 

 

食事の締めは全ての食材を蒸した後にちょうど出来上がるお待ちかねのお粥。

ねぎなどの薬味を入れて頂きます。

 

 

お粥の量も結構多くなるので、食べきれなければ打包(持ち帰り)できます。

量の少ないセットをいつまで続けてくれるか分かりませんが、

そのうちまた食べたくなったら行ってみようかなと思っています。

 

 

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蘇州 春節のお散歩 木涜山塘街と霊岩山の復新春蘇式麵館

2025-02-06 00:02:06 | <蘇州>生活

今年の春節は、大晦日の1月28日~2月4日までの8連休でした。

現在の仕事場では26日の振替出勤日と27日を有給扱いとして11連休となりました。

 

 

この有給扱いは老板の気まぐれで直前に決まったので、残念ながら全く事前の計画には反映できず。。

というわけで、空いた時間に散歩に出かけてきました。

 

 

まずはお散歩前の腹ごしらえ。

地下鉄5号線、霊岩山駅の2号口のすぐ近くに、ちょっと高級感がある蘇州麺のお店、

復新春蘇式麵館があります。

 

 

それなりにお高めトッピング盛りだくさんの伴麺セットを選ばずに、

普通の蘇州湯麺にするなら、街中の麺館で食べるのと値段差はありません。

 

 

入り口のカウンターでも注文できますし、テーブルのQRコードからでも注文できます。

 

 

店員さんの接客も丁寧で、お茶も出してくれるので、お客さんを連れて行くこともできるお店かと。

 

 

開店したのは2~3年ほど前だったでしょうか。

外の景色を眺めながら食事ができます。テラス席もあります。

 

 

湯麺のスープは塩味の白湯か醤油味の紅湯が選べます。

甘くないスープが好きなので、蘇州麺を食べるときは白湯を選ぶことが多いのですが、

ここの紅湯は甘くないので、その日の気分で紅、白を決めています。

 

 

紅湯麺、白湯麺が8元、トッピングの値段は15元ぐらい~高いのまで。

タケノコやお揚げの入った羅漢上素と、椎茸の煮物の如意金銭菇はそれぞれ15元。

羅漢上素をトッピングするとお寺の麺と同じになります。爆魚はたぶん18元だったかと。

 

 

霊岩山に行くなら入り口は店を出てすぐ近くです。

木涜山塘街に行くなら、駅に戻って道の反対側の出入り口から出ます。

 

 

春節前の木涜山塘街は混んでいませんでした。

春節は店主が田舎に帰ってしまうのでしょう、シャッターを下した店が増えています。

 

 

途中に立ち寄った厳家花園で、入り口の係員さんから、

蘇州休閑カードを持っていたら無料で工芸品の製作体験ができる場所があると教えてもらいました。

 

 

厳家花園から東へ100mぐらい行ったところにあるお土産物屋さんの2階にあります。

店の前に看板が出ています。

 

 

子供向けの体験のようで、追加料金を要求されるようなこともなさそうです。

蘇州休閑カードがあれば年に2回まで無料で利用できるのだそうです。

 

 

体験をせずに、並べられている工芸品っぽいものを無料で持ち帰ることもできます。

 

 

木涜山塘街は、以前、春節期間に行った時も混んでいなかったような記憶があります。

ちょっとした穴場なのかもです。

 

 

世界遺産の古典園林、拙政園や獅子林などになると春節期間中は観光客がいっぱいで、

事前予約なしでは入れません。蘇州園林カードを持っていても予約が必要になります。

ただし蘇州園林カードでの予約には裏技があって、アプリで指定日、指定時間の空き0と表示されていても、

選択後に素早く予約ボタンを押すと成功します。(押すのが遅いと空き無し表示が出てしまう)

なので、直前にその場で予約しても大丈夫です。

この方法は拙政園の保安員から教えてもらったので、公式的?な裏技のようです。

 

 

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