中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 冬の蘇州と春節のお休み(2025年)

2025-01-30 00:28:28 | <蘇州>生活

今週は冬らしい寒さが戻ってきましたが、今年の蘇州は暖冬です。

ちょうど蝋梅が見頃になっています。

 

 

蘇州では、蝋梅が植えられている園林やお寺が多いです。

世界遺産の拙政園、獅子林、網師園や、西園寺などは、多くの観光客で賑わっています。

 

 

滄浪亭だったらちょっと人が少ないかなと思って行ってみました。

 

 

ここにも小さな蝋梅の木があります。

小さな木は、写真を撮る人たちで取り囲まれています。

 

 

混んでいるほどではないにせよ、観光客の数はそれなり多いです。

 

 

冬になるとすっかり人がいなくなって寂しい感じになるのは太湖。

 

 

この時期はどこから来るのでしょう、カモメがやってきます。

 

 

馬山遊客中心のある辺りはもともとそんなに人が集まる場所ではないのですが、

冬は更に人がいなくなります。

 

 

長い間、朽ち果てたまま放置されていた湖岸にある木道が綺麗になっていました。

 

 

コンクリートで木道風に作り直したようです。やっぱり誰もいないけど。

 

 

個人的にはこの場所はそんなに悪くないと思うのですが人気はありません。

 

 

馬山遊客中心(今は売店もレストランもなくなったけど)には、

ちゃんと清掃されているトイレがあるし、駐車場も無料です。

 

 

でもそのおかげで、何も考えずにぼーっとしたい時には、

季節を問わずここまで車で来ています。

 

 

蘇州で蝋梅を楽しむなら、木涜山塘街の厳家花園は穴場のひとつかと思います。

冬になると訪れる人が特に少なくなります。

 

 

春節前の雪が降るかもという日に行ってみました。

残念ながら小雨のまま雪にはなりませんでしたが、雪が降ったらまた違う景色が楽しめるはずです。

 

 

今年の春節休暇は、1月28日から2月4日までの8連休です。

でも、1月26日と2月7日は振替出勤日になっています。

日本に一時帰国するか迷ったのですが、今年は中国で過ごすことにしました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇州 お散歩 五峰園と泰伯廟と西中市

2025-01-23 00:01:23 | <蘇州>生活

久しぶりに西中市をぶらぶらしながら五峰園と泰伯廟に行ってきました。

表通りの西中市(道の名前です)は時々通るのですが、五峰園、泰伯廟に入るのは10年ぶりです。

 

 

どちらも10年前からそんなに変わった様子はありません。

以前、五峰園行った時は誰もいませんでしたが、今は観光客も来ているようです。

 

 

たどり着くには西中市から少しだけ路地に入って行きます。

入り口付近の住宅は昔のままのようです。

 

 

五峰園の東側、阊門西街の再開発はまだ完了していない感じですが、

取り壊しは一段落したようで、少しきれいになって新しい建物もできていました。

 

 

2014年の過去記事

蘇州 お散歩 西中市(xi zhong shi)東中市(dong zhong shi)と泰伯廟

2015年の過去記事

蘇州 五峰園

 

 

五峰園は、拙政園や芸圃と同様に明代に創建された庭園住宅です。

残念ながら近代には複数の民家として使用されすっかり荒廃したのでした。

 

 

修復される前は、建物も五峰の一部も倒壊し、池も埋められていたようです。

1998年に修復が終わり、無料で一般公開されました。

 

 

庭園にある5つの太湖石は、丈人峰、観音峰、三老峰、慶雲峰、擎雲峰と名付けられています。

日当たりの良い庭園と建物はご老人たちの憩いの場です。

 

 

五峰園の西隣に泰伯廟があります。

西中市から見ると北側、道を曲がって橋を渡った先です。

 

 

呉国の始祖とされる泰伯を祀っています。

1982年に蘇州市の文化財に指定されました。

 

 

以前は別の場所にあった廟を914年に呉越王が兵乱を避けるためにこの場所に移したという記録があり、

現在の建物や大きな石碑は清代、中華民国代に修復されたものです。

 

 

西側の建物、東側の建物それぞれに、呉国に関連する資料などが展示されています。

 

 

東側の建物の2階には、泰伯から始まり夫差で終わる、

呉国の歴代の王の肖像と説明が書かれた石碑が並べられています。

 

 

西中市は古くからある商業街で昔ながら商店や飲食店が軒を連ねています。

最近変わったことと言えば、観光客向けの新しい店も増えたことと西向きの一方通行になったこと。

 

 

渋滞解消が目的の一方通行かと思いますが、現時点では全く解消されていません。

一方通行になったことで、新区方面からの31路のバスが近くに停まらなくなりました。(帰りは乗れます)

 

 

阊門をくぐった先には上塘街、観光客で賑わう山塘街と石路の商業街があります。

石路に近い上塘街と山塘街は観光客で溢れていますが、石路歩行街は素通りされるだけで寂れています。

石路歩行街の周辺は再開発による新しいビルや商業施設が間もなく完成するので変化があるかもです。

 

 

この記事を書いている途中で、五峰園にはずっと足を運んでいなかったことに気付きました。

西中市は芸圃に行く際に時々通るのに、五峰園と泰伯廟の存在をすっかり忘れていました。

地図を見ると、現在この辺りは桃花坞歴史文化片区と名付けられています。

今後、この辺りの古い住宅地の区画整理が更に進み、唐寅故居の周りのような感じになるのかもしれません。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇州 相城区の孫武記念園

2025-01-16 00:01:16 | <蘇州>生活

孫武記念園は蘇州市の北側に位置する相城区にあります。

2016年に開園した比較的新しい公園です。

 

 

園内には孫子兵法を書き、呉の将軍となった孫武のお墓と資料館、

蘇州生まれの著名な文人、文徴明のお墓と文一族の資料館があります。

 

 

最寄り駅は地下鉄4号線と昨年(2024年)の9月に開通した地下鉄8号線の孫武記念園駅です。

現在は高層マンション群に囲まれた公園になっています。

 

 

文化施設なのでしょうが訪れる人はそう多くなく、近所の子供たちの遊び場になっています。

公式HPもありますが、長らく更新されていないようです。

 

 

孫武の資料館には関連する歴史や、関りを持つ人物、孫子兵法の解説、

世界各国で行われている孫子の研究や書籍などが紹介されています。

 

 

現代でもビジネス書などに度々登場する孫子。

もちろん日本の書籍も展示、紹介されています。

 

 

孫子が初めて日本に伝えられたのは奈良時代、遣唐使の吉備真備が写しを持ち帰りました。

吉備真備は孫子を実戦に用いて、恵美押勝(藤原仲麻呂)が起こした反乱を鎮めたとされています。

 

 

孫武の出身は斉国で、一族の内紛から逃れて呉国にやってきたのだそうです。

蘇州の穹窿山で暮らしている時に孫子兵法を書いたとされています。

 

 

なので、蘇州で孫武に関する公園といえば、穹窿山にある大きな孫武文化園の方が有名です。

(ただし孫武文化園も訪れる人はそんなに多くないです)

ここにある孫武のお墓が本物かどうかは知りません。

 

 

孫武記念園にもうひとつあるのが明代中期に活躍した文人、文徴明の展示館です。

90歳まで長生きし、亡くなる直前まで絵画や書を書き続け正座した状態で天寿を全うされたのだそうです。

 

 

父の文林は科挙に合格した官僚です。

自身も科挙の地方試験に受け続けたものの合格することはありませんでした。

 

 

公園の入り口近くにある像は、文徴明と、同様に書家、画家として活躍したその家族です。

しっかり見てこなかったので間違っているかもですが、たぶん文彭、文嘉、文伯仁などではないかと。

 

 

像の後ろにある小さな森が文徴明のお墓です。

お墓の池の傍にも有名な絵画のレプリカが飾られています。

 

 

文家からは子孫の代に至るまで多くの文人を世に送り出しており、

これらの人達は文派と呼ばれました。

 

 

沈周、文徴明、唐寅、仇英は、明四大家と呼ばれ、歴史に名を残す有名な画家です。

文徴明と唐寅は親しい間柄であったようで、様々な逸話も残されています。

 

 

交流のあった2人にはこのような違いがあります。

唐寅 = 科挙地方試験を首席合格、奔放な性格。

文徴明 = 科挙地方試験に合格できず、クソが付くほどの真面目な性格。

 

 

タッチパネルのついたモニター上で、文徴明の作品などの解説が見られるのですが、

文徴明の書も、孫武の解説も私の語学力ではもう少し勉強してから来ないと内容がすぐには理解できません。。

 

 

孫武記念園の文徴明エリアには絵画や書の教室もあります。

行った時はちょうど教室が開かれていたようで、大人も子供も一緒に絵を習っていました。

孫武エリアにはカフェがあったのですが、休憩中の札がかかって営業しているのかは分かりませんでした。

次に来る時はちょっと勉強してからかな。。と思っています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇州 石路の俄罗斯(ロシア)国際商品館

2025-01-09 00:01:09 | <蘇州>生活

石路にロシアからの輸入品を扱うお店が何軒かできていました。

東北地方だと珍しくないですが、蘇州でロシアの食品を扱う店はあまり見かけません。

 

 

店の中には食品やお酒、雑貨が並んでいてロシア民謡が流れています。

お客さんの数はそんなに多くはありません。

 

 

試しに、ピクルス、ソーセージ、お菓子と蜂蜜を買ってみました。

 

 

中に牛のじん帯が入っていて美味しい。と店員さんにお勧めされたソーセージ。

 

 

スーパーで普通に売られている中国ソーセージと大差なし。個人的な感想は美味しくないです。

他にハルピンソーセージ風のもあったのでそっちがよかったかもです。

 

 

大きな瓶にはいったピクルスは15元なので、値段はそんなに高くないと思います。

 

 

こちらはまた買ってもいいかなと思えるぐらい、ごく普通に頂けました。

 

 

クッキーとロールケーキとハチミツ。クッキーとロールケーキは想像通り超甘いです。

ハチミツはまだ試していませんが白くなっているので本物かと思ってます。

 

 

このロシアスーパーの増殖については、中国人も気になっているようで、

気付いたことや調べたことをSNSに発信している人もいます。

 

 

彼が言うには、売っている商品はほぼニセモノだと。

確かに並んでいる商品は中国国内で生産されてロシアへ輸出しているのかと思われるものが多いです。

 

 

中国で生産された商品のパッケージには中国語とロシア語が印刷されており、

ロシアで生産されたものはロシア語のみで、中国語が書かれたシールが貼られています。

(日本で生産されて中国に正規輸入されたものも同じようにシールが貼られます)

 

 

気が付けば自分の住んでいる小区(マンション)の中庭にもロシア露店が。。

 

 

現在の中国とロシアの関係がこんなところにも表れているということなのかもしれません。

ロシアの食品や雑貨を扱う店について調べてみると、最近、あちこちに同じような店ができているようで、

SNSに発信していた場所は福建省の厦門(アモイ)と湖南省の長沙。

広東省にもあるという日本の方のブログ記事も見かけました。

もしかすると中国全土に広がっているのかもです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘇州 初冬の園林(2024年) 芸圃

2025-01-02 00:01:02 | <蘇州>観光

芸圃は世界遺産の蘇州古典園林の中では訪れる人が少なく、

秋から冬は紅葉の名所というわけでもないので、混雑することはありません。

 

 

理由の一つが路地の中のちょっと分かりにくい場所にあること。

でも、このおかげで団体旅行客がバスで乗り付けることもありません。

 

 

もちろん、タクシーも入ってこられません。

それでも最近は、以前と違って個人旅行で来る人が増えました。

 

 

延光閣にある茶店も池側の席はすべて埋まっていました。

芸圃は延光閣でお茶を飲みながらのんびり庭園を眺めるのがお勧めです。

 

 

庭園には小さな銀杏の木があります。

12月半ばを過ぎてもまだ黄色の葉が残っていました。

 

 

築山にある朝爽亭の近くには紅葉の木があります。

 

 

書斎がある南斎の前には、塀と建物に囲まれた小さな中庭があります。

 

 

この小さな庭の中にも池、石、木、築山がすべて揃っています。

芸圃で最も人気のある撮影スポットです。

 

 

他の古典園林では見られないのが、

入り口から中に入って行くところが、高い壁の路地のようになっていること。

 

 

これから真冬になると芸圃の庭園はちょと寂しい感じになります。

 

 

でも、滅多に見られない雪景色は奇麗です。

過去記事

蘇州 園林の雪景色(芸圃と環秀山荘)

 

 

芸圃の創建は明代の1541年で、酔穎堂と名付けられました。

その後、持ち主と名前は度々変わり、芸圃と呼ばれるようになったのは100年以上過ぎた清代です。

 

 

昔は今よりも広かったのでしょう。

1950年代には工場の倉庫や民家として使われていたようです。

現在のように修復されたのは1980年代に入ってから、世界遺産に登録されたのは2006年です。

 

 

この辺りの古い住宅地も最近は部分的に取り壊されたり立て直しがあったりしています。

ずっとこの先も路地の中にある小さな世界遺産であり続けることはないのでしょうが、

できる限りこの雰囲気が長く続いてほしいと願ってます。

今年の中国の年末年始は1月1日だけ休み、今日からもう通常営業です。。

大晦日の夜はあちこちで花火が上がって賑やかでした。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする