中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 お散歩 滄浪亭と可園から文廟古玩市場、蘇州文廟(碑刻博物館)

2024-03-21 00:03:21 | <蘇州>生活

ようやく蘇州も春を感じる暖かい日が多くなってきました。

梅の花はもう終わりかけで、木蓮が咲き、菜の花やカイドウ、桜も咲き始めています。

 

 

木蓮が咲くころに散歩に出かける定番の場所になっているのが、

滄浪亭、可園、蘇州文廟(碑刻博物館)と文廟古玩市場です。

 

 

地下鉄4号線の三元坊駅か、4号線・5号線の南門駅が最寄り駅です。

どちらの駅からもぐるっと一回りという感じでお散歩できます。

今回のお散歩は、三元坊駅からスタートして、

滄浪亭と可園⇒文廟古玩市場⇒蘇州碑刻博物館を巡ってから、再び三元坊駅に戻るパターンで。

 

 

滄浪亭には大きな木蓮の木があります。

残念ながら行った時にはまだ蕾でした。今週末はきっと満開だと思います。

 

 

でも明道堂には春の花の鉢植えと盆栽がたくさん飾られていました。

 

 

蘇州の園林では、季節ごとの盆栽が堂などに飾られます。

これを楽しみに訪れる人も多いです。

 

 

可園は滄浪亭の向かい側にあります。

滄浪亭と可園の共通チケットは、閑散期で30元、繁忙期で35元ぐらいだったかと思います。

 

 

今年は少し寒かったせいもあるのか、3月中旬でも可園の梅はまだ結構残っていました。

漢服を着て写真を撮りに来る人達がたくさんいます。

 

 

普段であれば世界遺産の滄浪亭の方が、人が多いのですが、

梅の花が咲いている間は可園の方が賑やかです。

 

 

園林の後は、人民路を渡って向かい側の文廟古玩市場へ。

確か2018年ごろに一度閉鎖されたような気がしますが、以前と変わっていません。

 

 

骨董品を買うために来たわけでもないので、建物の中にあるお店を覗くのではなく、

明らかにがらくたやニセモノが並ぶ屋外の露店をウロウロ。

 

 

人はたくさんいますが、実際にここで何か買っている人は見たことがありません。

明らかに超高級ブランドのニセモノ時計は、”本物”を自分で修理してここで売っているのだとか。

見ているだけでも結構楽しい場所なのです。

 

 

文廟古玩市場をひやかした後は、孔子を祀る蘇州文廟(碑刻博物館)へ。

こちらも2019年頃、おそらく修繕のために一度閉館していたことがあります。

 

 

北宋代に創建された蘇州文廟には、宋代から中華民国時代までの様々な碑刻が展示され、

国の重要文化財にも指定されているのですが、いつ行っても人が少ないです。

 

 

徳善書院、蘇州図書館国学分館(双塔分館)と書かれた一番奥の建物に初めて入ってみました。

こちらにも様々な碑刻があります。

 

 

徳善書院に碑刻があることを行ってみて初めて知りました。

残念ながら私の知能では、誰それがXX元支払ったとか、誰かが昇進したレベルの碑刻は読めますが、

それ以外は見てもほとんど分かりません。。

 

 

まだ時々寒い日があったりしますが、蘇州はもう春です。

上方山の早咲き桜はもう咲き始めました。

 

 

地下鉄1号線の濱河路駅前の桜もそろそろ咲き始めそうです。

木蓮は蘇州市の花で、街のあちこちで見ることができます。

道沿いにはカイドウ、公園にはチューリップや桜、郊外には菜の花と散歩が楽しめる季節になりました。

暖かくなったと思えばすぐに暑くなってしまうので、最適な期間は短いですけどね。

 

 

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蘇州 桃花塢 唐寅(唐伯虎)故居

2024-03-14 00:03:14 | <蘇州>生活

蘇州人の唐寅は明代の著名な画家です。

唐寅が桃花塢に建てた邸宅が修復、復元されて2023年から公開されています。

 

 

また、唐寅故居の周辺は、蘇州桃花塢歴史文化片区唐寅故居文化区として再開発されました。

ネットで調べてみると、唐寅故居文化区には唐寅故居遺跡、唐寅祠、文昌閣、

文化産業総合街区、展示館、ホテルの6つの部分が含まれている。らしいです。

 

 

唐寅故居の敷地内には、評弾珈琲館という名のカフェと今流行の漢服の貸衣装屋さんがあります。

貸衣装屋さん営業中でしたが、カフェは早くも営業停止状態のようです。

コーヒーでも飲んでのんびりしようと思っていたのですが。。中国あるあるです。

 

 

唐寅は明代の1505年、ここに邸宅を建てました。

元々、宋代に章楶が建てた別荘があり、唐寅が桃花塢を散歩している時に偶然見つけたそうです。

 

 

別荘はすでに荒廃していましたが、築山や池はまだ残っている状態で、

この場所の環境が気に入り、購入して自身の邸宅を建てたのだそうです。

 

 

その後、時代の流れとともに持ち主は移り変わり、荒廃と再建、改築を繰り返します。

清代には、名医と呼ばれた沈明生の邸宅となり、

夢墨亭、六如亭、桃花庵、蓉鏡亭などの建物が造られ、唐家園と呼ばれました。

また、その後、清乾隆年間には、僧侶の道心が宝華庵に改築し、光緒年間には文昌閣に変わりました。

 

 

蘇州市園林和緑化管理局の2019年度の資料によると、その頃の庭園の面積は約8740平米、

築山、池と、閣、亭の建物がいくつか残っているものの、保存状態は非常に悪いと書かれています。

当時の写真を見ると酷い状態なのがよく分かります。

 

出展:蘇州市園林和緑化管理局HP

 

すでに、その頃から全体の修復が進められていたようです。

上記の写真に写っている亭はどれなのでしょう?これか、築山の上にある亭のどちらかと思うのですが。

 

 

唐寅はどんな人だったのかというと、

幼い頃から聡明で、29歳の時には南京で行われた郷試(科挙試験の第一段階)に首席で合格するほどでした。

 

 

しかし、次の試験でのカンニングに関わったとして投獄され、官僚への道は閉ざされてしまいます。

この件は同郷の受験者が、嫉妬による虚偽の密告を行ったためという説もあります。

 

 

その後は、自由気ままに絵画や詩を作って売るという生活を続けます。

字(あざな)は伯虎。号は六如居士、桃花庵主を名乗っていました。

 

 

絵画では、山水画や人物画が特に有名で、沈周、文徴明、仇英らとともに明代四大画家と呼ばれています。

詩人としても有名で、唐伯虎全集、六如居士全集という画詩文集を残しています。

 

 

現代では、数々の主にコメディ系の演劇やドラマ、映画に風流で自由奔放な役柄として登場しています。

唐寅は中国の人々に親しまれる人物のようです。

 

 

後に持ち主が移り変わった邸宅でも唐寅故居と呼ばれる所以なのでしょうね。

 

 

唐寅故居の北東(人民路に近い方)側には、朴園という園林があります。

確か2014年ごろ、朴園を探してこの辺りをウロウロしたこともありますが、

その頃は観光客が入って行くような感じの場所ではなかったです。(今でも?)

 

 

確か同じ2014年ごろに開館した蘇州名人館は、今では全く人影がありません。

唐寅故居文化区も同じような運命を辿ってしまうのでしょうか。

ちなみに、唐寅故居とすぐ近くにある唐寅祠は別物です。

唐寅故居は無料で開放されていますが、個人所有かと思われる唐寅祠は入館に68元必要です。

間違えて唐寅祠に行く人も多く、入館料を聞いて引き返す人を何人も見ています。(私もその一人です)

 

 

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蘇州 2024年の元宵節(相門城壁灯光秀と”酥香”迎春花市)

2024-03-07 00:03:07 | <蘇州>生活

元宵節は旧暦の15日目、今年は2月24日でした。

この日で春節が終わり、帰省していた労働者や学生さんたちが一斉に戻ってきました。

 

 

今年の元宵節は花火の規制もゆるくなり、昔ほどではないにせよあちこちで大きな音が鳴っていました。

元宵節は湯圓と呼ばれるお団子を食べる日でもあります。

 

 

蘇州の元宵節で最も有名なイベントは盤門の灯楼でしょうか。

盤門はきっと多くの人で賑わっていたのだと思いますが、ここは外して、

今年から始まった、相門城壁灯光秀(城壁を使ったイルミネーション)を見に行ってきました。

 

 

ネットの情報では18時半に1回目があると書かれていたので、

18時ごろに相門城壁の全体が見渡せる、倉街商業広場に行きました。

 

 

すでに城壁には何かが映されています。

よく見ると1回目は19時半、2回目は20時の予定。。だと。

状況によって上演時刻が変わるかもしれませんと、これまた微妙な注釈が。。

 

 

見やすい場所をキープできているので、寒空の下、最長1時間半待つべきか、

それとも暖かい場所に移動して、再度この付近に戻って来るべきか。

保安から18時に始まると聞いたという話し声や、サーチライトが動いたりするのを見ると、

いい方に考えるバイアスが働いてきて、悩んだ末にその場で待つことに。

 

 

結局始まったのは予告通りの19時半。

城壁一面に、蘇州の古い街並みや景色などが映し出されます。

 

 

様々なサーチライトの演出もあり、なかなか見ごたえがありました。

でも時間は15分間ほどなので、あっという間に終了です。

 

 

元宵節だけでなく、翌日の日曜日と、翌週の3月2~3日の土日にも、

いろいろな場所でイベントが行われていました。

 

 

桃花塢では、露店がたくさん並ぶ”酥香”迎春花市が催されていました。

先日、桃花塢大街を散歩していなければ、おそらく存在すら気づいてなかったです。

 

 

花市なので、花屋さんが並んでいるのかと思ったらそうではないようです。

昼間は店主のいない店も多いので、夜になるともっと賑やかだったのかもしれません。

 

 

それでも多くの人が訪れていました。

相門城壁灯光秀は観光客の姿もありましたが、こちらは地元の人だけのような感じです。

 

 

この周辺は、もともと古い住宅地だったはずですが、再開発されたようです。

昨年の10月末に桃花塢唐寅故居文化区としてオープンしました。

 

 

文昌閣もあります。桃花塢の文昌閣は清代に建立されたものを再現、再建したのだそうです。

文昌閣は道教の祭祀活動を行う建物で中国各地で見ることができます。

蘇州には観前街の玄妙観や蘇州大学など数か所にあります。

 

 

今年の元宵節はとても寒かったです。

雨の日も多くてなかなか出かける気分にもなれず、まだ梅の花も見に行っていません。

このままだと見に行くことなく終わってしまいそうです。

さすがにそろそろ暖かくなるのだと思うのですが。

 

 

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蘇州 お散歩 北寺塔(北塔報恩寺)と桃花塢大街

2024-02-29 00:02:29 | <蘇州>生活

報恩寺は蘇州で最も古い仏教寺院です。

拙政園の庭園越しに見えている塔がお寺の中にある北寺塔です。

 

 

北寺塔が建立された時には11層だったとも言われています。

現存しているものは1~6層までが南宋時代、7~9層が明代に再建、修復されました。

 

 

高さは76mあります。

以前は塔の上まで上って蘇州市街を見渡すことができたのですが、

残念なことにいつも間にか上ることができなくなりました。

 

 

1階には入ることができます。

時計回りに回ってお参りするのが正しいらしいです。

 

 

報恩寺は無料で拝観できます。拝観時間は16時までです。

拙政園に行った時や、散歩の途中にふらっと立ち寄ることが多いです。

 

 

この辺りで散歩のついでといえば、許家門の酒醸餅。

酒醸餅は蘇州の小吃のひとつです。

北寺塔の向かい側、西北街にある許家門は人気店でいつも店の前に人だかりができています。

 

 

種類は、牛肉、豚肉、荠菜(なずな)などの総菜系と、小豆、胡麻、薄荷などの甘い物系があります。

お手頃価格で、一つ食べるだけで十分小腹を満たすことができます。

 

 

北寺塔(北塔報恩寺)の前の道は西北街、こちらを東に進むと、拙政園や蘇州博物館があります。

人民路を挟んだ西側は桃花塢大街になります。

 

 

古い石畳が残っている通りでそれなりに道幅もあります。

ちょっと昔の蘇州の雰囲気がまだ残っている通りです。

 

 

桃花塢大街を散歩するのは初めて。

蘇州は小さな都市ですが行ったことのない場所がまだまだあります。

 

 

桃花塢は北寺塔と同様に歴史がある場所です。

宋代から明清代にかけて、庭園などが造られました。

勉強不足でよく分かりませんが、文化財に指定されている邸宅や庭園らしい非公開の建物もあります。

 

 

最も有名なのが、桃花塢木版年画。年画とは、春節に門や室内に飾る版画です。

蘇州の木版年画は明代に始まったのだそうです。

 

 

年画など美術品の工房が集まっている場所があるような感じだったのですが、

桃花塢大街に面した入り口は工事中で中には入りませんでした。

 

 

石畳の道は抜け道にもなっているのしょうか、車の通行量は結構多いです。

途中から歩道は片側だけになり、路駐の車もあるのでよそ見ばかりして歩くとちょっと危ないかも。

周辺の再開発も行われているような感じで、工事中の場所も多いです。

 

 

桃花塢大街を西に進んで最初の信号がある交差点の道が前新街。ここで石畳の道は終わります。

右に曲がった先には唐寅祠があります。唐寅は明代の有名な文化人です。

 

 

唐寅祠は一般開放されていいて中に入ることもできるのですが、68元も取るのでパスです。。

蘇州のお年寄り達は入り口で入園料を聞いて誰も中に入りません。

(以前より値下げして68元らしいです)

 

 

今回の桃花塢大街のお散歩は、勉強不足で見どころもよく分からずに歩いただけになりました。

地図をよく見ると、芸術館や唐寅故居も近くにあるようですし、きっとどこかに年画の工房もあるはずです。

次は周辺の路地も歩いてみようと思います。

 

 

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蘇州 除夕の相門(倉街商業広場 相門古運河遊船)と春節の西園寺

2024-02-15 00:02:15 | <蘇州>生活

今年の春節は2月10日でした。現在、中国は春節の連休中です。

除夕(春節の大晦日)は相門へ散歩、春節は西園寺に初詣に出かけました。

 

 

相門に来るのはたぶん1年ぶりぐらいになる気がします。

地下鉄1号線の相門駅を出てすぐの通り、倉街に大きな商業施設がオープンしていました。

 

 

ここはもともと蘇州刑務所があった場所です。

刑務所を取り壊した後に、2019年ごろからずっと何か工事をしていました。

 

 

マンションでも建てるのかと思っていましたが、こんな大きな商業施設になっていたとは。

いつ開業したのかよく分かりませんが、昨年の後半ごろではないかと思います。

 

 

まだまだ空き店舗は多い状態で、ネットで調べてみると今年から増える計画のようです。

今のところトイレもすごくきれいな状態を保っています。

 

 

この場所は、景観保全のために高層ビルを建てることができません。

低層の建物とその地下に様々な店舗が入っています。

 

 

倉街商業広場には、はま寿司(濱寿司)がありました。

うれしいことに蘇州でも徐々に店舗を増やしているようです。

ついつい吸い寄せられてしまいます。

 

 

ちょっと贅沢して、一貫20元の生ズワイと同じく20元のゆでズワイも。

今の蘇州は昔と違って、手ごろな価格で日本メーカーの調味料が買えたり、

ファストフードが食べらるようになりました。

 

 

除夕の日中は1年で最も観光客が少ないかもしれません。

地方から出てきた方々はすでに田舎へ帰って、観光客が本格的に増えるのは春節以降です。

小さな飲食店のほとんどがお休みで、スーパーの閉店時間も早くなります。

 

 

相門の古運河游船はもともとあまり人気がありません。

こちらも除夕は15:00で営業終了です。

 

 

前に乗ったのが2019年なので、もう4年も前のことです。

過去記事はこちら

蘇州 相門埠頭の古運河游船

 

 

以前は、蛇門や南園橋まで行ってから折り返して戻ってきていたのですが、

今は、干将橋をくぐって蘇州大学のところでもう折り返し。。ゆっくり進んですぐに戻ってきます。

 

 

代わりに、新市橋の古運河游船と同じように、10分間ほど琵琶の演奏と歌(江南小調)を聞かせてくれます。

乗船時間は30分ほどでしょうか、ずいぶんと短くなりました。

乗客は以前と変わらず、とても少ないのでくつろげます。

 

 

春節は西園寺へ初詣に。

蘇州で暮らす人々の初詣の場所として、昔から春節に最も人出が多いお寺が西園寺です。

 

 

予想通りものすごい人。拝観料は値下がりしていて今年は20元でした。

お寺の中に入ると、線香を3本渡してくれます。

 

 

コロナ中は、お寺の麺は持ち帰りだけで食べることができませんでしたが、

今年はその場で頂くこともできます。

ただし、こちらもすごい行列なので諦めて、ご利益がある(らしい)池の亀の像を撫でて帰りました。

 

 

都市部では花火の打ち上げを厳しく規制していたのですが、今年の春節は少しゆるくなっています。

除夕の夜は、蘇州でもあちこちで、大きな音を立てて花火を打ち上げていました。

昔に比べるとまだ大人しい感じですが、久しぶりに春節感を味わえました。

大きな音で邪気を追い払う必要があるので、静かな花火では意味がありません。。

春節の日は、地元の人は初詣に出かけ、外からは団体旅行客が大勢やってくるのでどこに行っても大混雑です。

 

 

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