中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 2023年秋の振り返り

2023-12-07 00:12:07 | <蘇州>生活

千島湖の記事はまだ続くのですが、毎度のことながら更新が遅いので、

真冬になる前に蘇州の秋の様子を先に。。

 

 

11月上旬に太湖の紫金庵へ行った時は、

銀杏の葉が色付いて落ちるのはまだまだこれからという感じでした。

 

 

お寺の売店では大粒の美味しそうな銀杏が売られていました。

銀杏は秋になると太湖の周辺で買うか、マンションの中庭で拾って食べています。

 

 

蔦の葉は赤く色づいていました。

ちょうどこの日から暖かい麵が恋しくなるぐらい急激に気温が下がりました。

 

 

紫金庵で蘇州麺を食べたのは初めてです。

ここのスープは濃い醤油味ではなく、私の好きなちょっとさっぱり味。

 

 

営業時間は午後2時ぐらいまで、客が少ないと早く終わってしまいます。(なので初めて食べた)

店のおばちゃん達が暇でもう帰り支度を始めそう、10分遅かったらもう閉まっていたかもしれません。

 

 

境内にみかんがたくさん実っていて、見た目には美味しそうに見えます。

採って食べても叱られませんが、震えが来るぐらいすっぱいです。

 

 

こちらは11月下旬の虎丘、銀杏は色付いたのですがまだ地面を黄色にするほどでもなく。

今年の蘇州は急に寒くなったかと思えば、また暖かくなったりと少し変な気候でした。

 

 

でも、モミジはすっかり赤くなっていました。

 

 

庭園のモミジが綺麗なのは拙政園です。

たくさんの観光客で賑わっていました。

 

 

秋から初冬の拙政園は銀杏の黄色とモミジの赤、常緑樹の緑と彩が楽しめます。

 

 

今年はちょうどよいタイミングで拙政園のモミジを見ることができました。

 

 

観光客が増えすぎたせいなのか、たまたま修理のタイミングだったのか、

残念なことに通れなくなった回廊や入れなくなった亭があちこちにあります。

 

 

先週末の虎丘湿地公園。

ここは、紅杉と呼ばれる杉の木が赤く染まります。

遠くから観光客が来るような場所ではありませんが、この時期は地元の人達で賑わいます。

 

 

いつもの12月ならもっと全体的に赤くなっていたかと思うのですが、今年はまだ半分ぐらい。

たぶん来週にはもっと見頃になっているのかと思います。

 

 

そんなに人も多くなく、赤色が楽しめる場所のひとつが楓橋路です。

こちらは今ちょうど見頃か、もう遅いぐらいかという感じです。

 

 

桐涇北路(西園の近く)から上塘街まで約500mほど、川沿いに植えられた楓が鮮やかになります。

桐涇北路の銀杏とタイミングが合えば、黄色を見た後に赤という楽しみ方ができるのですが。

 

 

そういえば、今年はまだ道前街の銀杏を見に行っていません。

きっともう落ち葉で道も黄色になっているのでしょう。

蘇州でも最も有名な紅葉スポットは天平山ですが、

最近は人が多すぎて渋滞も以前より酷くなり、休日に行く気になれません。

以前は割と自由に時間が作れたので平日に行っていましたが、天平山はしばらくおあずけになりそうです。

 

 

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蘇州 石湖 新郭老街

2023-10-05 00:10:05 | <蘇州>生活

石湖の行春橋と越城橋渡った先にある新郭老街。

ずっと閉まったままだったのが、中秋節、国慶節の連休中にオープンしたようです。

 

 

9月29日~10月3日の間は、手作芸術祭も開催されていて多くの人で賑わっていました。

昼間だけでなく夜もやっているようで、きっと中秋節の夜はもっと混んでいたのではと思います。

 

 

建物の中には芸術家さん達の作品の展示や販売、手作り工房体験があったり、

通りにぎっしり並んだ小さな露店にもたくさんの作品が並んでいます。

 

 

団体旅行客は来ていないようで、ほとんどが蘇州や近隣に住んでいる人のようでした。

連休中には観光客で身動きの取れない山塘街に行くよりこちらがお勧めかもです。

買い物しなくても通りのお店や展示を見て回るだけで結構楽しめます。

 

 

食べ物や飲み物を扱う露店もたくさんありますが、どの店もちょっとお洒落?な感じで、

中国で観光地でお馴染みの臭豆腐や串焼き屋台はありません。

 

 

中国国内では原発処理水うんぬんと騒がれています(最近はちょっと下火)が、

露店を覗くと、日式(日本風)の文字が書かれていたりします。

 

 

日本酒を売る店だってありました。

中国では昼酒を飲む人は少ないので、残念ながらあまり人気はなさそうでしたが、

国慶節のイベントで日本酒を売ってもお咎めなしということです。

 

 

作品を売る店も食品を売る店も店主はみんな若い人で、

何というか、うさん臭さみたいなものをあまり感じさせません。

 

 

中国らしい感じといえば、みなさんあまり商売っ気がないというか、積極的でないというか。

特に睡魔が襲う午後はどこに行っても大体同じです。

 

 

2012年には、まだここに歴史のある古い村があって人々が普通に暮らしていました。

その頃はこの村がなくなるとは想像もしていませんでした。

おそらくその後すぐに取り壊しと移住が始まったのだと思います。

 

 

2014年には、もう村は跡形もなくなって、このような更地になっていました。

2014年の過去記事

蘇州 石湖

 

 

取り壊されて更地になった時点で、すでに越城橋の近くには観光用の新しい街を作る計画があり、

その後いくつかの建物はできたのですが、いつ行っても閉まっていてずっと中に入られませんでした。

こちらの写真は2021年に撮ったものです。

 

 

結局、村が取り壊された後、10年経ってようやく中に入ることができました。

もしかして、毎年、中秋節に行われる石湖串月の時だけはオープンしていたのでしょうか。

 

 

”老街”と名付けられていますが、蘇州の人達は古いものは何も残っていないことを知っています。

でも、新しい建物ができてからすでに10年経過しているので、ある意味”老街”とも言えるかもです。

 

 

大きな池や庭と昔風の建物が並ぶ長い通りも新郭老街につながっていて、

以前見たことのある開発計画図よりもっと大規模になりました。

 

 

石湖の漁庄の後ろ側(上方山の対面側)が全て新しい観光施設になった感じです。

ただし、まだ箱ができただけでテナントは入っていません。

 

 

入園料を取るわけでもないのですが、元々湖岸にある遊歩道からは自由に行き来できません。

出入りできるようになっている門が途中にありますが、全て閉まっていました。

 

 

石湖は、動物園が引っ越してきたり、湖岸の遊歩道がきれいになったり、

公園ができたりと、この10年でずいぶん変わりました。

 

 

新郭老街の最初の掴みはまずまずの出来だったようです。

国慶節の連休が終わってからも引き続き人気の場所になるのか、

それとも誰も来ないゴーストタウンになるのか、

今までどちらのパターンも見てきたのでどうなることか楽しみにしたいと思います。

 

 

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蘇州 蘇州御窯金煉瓦博物館

2023-09-21 00:09:21 | <蘇州>生活

蘇州の伝統産業と言えば、最初に思いつくのは絹と刺繍です。

でも、金煉瓦とも呼ばれる煉瓦(レンガ)も有名です。

 

 

蘇州御窯金煉瓦博物館では、レンガの製造方法、運河を使った運搬、使用場所などについての展示と、

明清代のものとされる窯の遺跡などを見ることができます。

 

 

と、偉そうに書いておきながら、実は金煉瓦の存在を知ったのは最近のことでした。

それも日本のドキュメンタリー番組で。。

 

 

2019年2月に放送された田辺誠一さんがガイドを務めるドキュメンタリー番組、

「中国大紀行"京杭大運河"王宮に繋がる水の路 1794キロを行く」

を中国のケーブルテレビで見て初めて知ったのでした。

 

 

蘇州御窯金煉瓦博物館が開館したのは2016年だと思うのですが、

この番組では蘇州御窯金煉瓦博物館は登場しませんでした。

 

 

映っていた風景からして、おそらくかなり郊外のような印象でしたが、

変化の速い中国なので、その場所も今はマンション群なのかもしれません。

 

 

展示の見学ルートはまず、1階の製造工程の解説と展示から。

原料、整形、焼きなど、結構詳しく解説されています。

陽澄湖畔で採れる黄泥は滑らかで光沢があり、酸化鉄の成分も含まれているため結合しやすいのだそうです。

 

 

蘇州のレンガは、主に地面に敷くために用いられます。

園林や、観光地、古い路地を歩くと道に黒い瓦みたいなものが敷き詰められているのを

きっと目にしたことがあるかと思います。

 

 

なぜ、金煉瓦と呼ばれるようになったかというのは、

叩くと金属音がする、とても高価、宮廷に用いられる特別なレンガというのが主な理由のようです。

 

 

蘇州から京杭運河を使って遠路はるばる北京まで運ばれた金煉瓦。

2階は金煉瓦の運搬や蘇州相城区の陸墓についての展示と解説で、

当時を再現した大きな船の模型が置かれています。

 

 

陸墓の御窯村には、清代の最盛時期に72のレンガ工場と78カ所の窯があり、

皇帝に献上するための金煉瓦を作っていたそうです。

 

 

3階では、金煉瓦が使われている主な場所を模型を使って説明しています。

もちろん、北京の紫禁城もそのひとつです。

 

 

また、レンガを使った彫り物も展示されています。

蘇州各地にある昔の大金持ちの邸宅には、様々な技法を用いた、

動物、鳥、花、吉祥図案や物語などを表現した彫刻が施されたレンガが飾られています。

 

 

博物館のある敷地は元の御窯煉瓦工場です。

おそらく、10年ほど前まではまだレンガを焼いていたのかと思います。

明清代の窯跡や、近年まで使用していた窯の見学ができます。

 

 

また、売店と喫茶店を併設した陶芸の体験館もあります。

陶芸体験は、たぶん1日に数回(午前と午後?)にやっているようです。

 

 

蘇州御窯金煉瓦博物館の最寄駅は地下鉄4号線の孫武記念園駅です。

駅を出て陽澄湖西路を真っ直ぐ東の方向へ1kmほど歩くと着きます。

御窯金煉瓦博物館のバス停もあって孫武記念園駅から公共バスも利用できるのですが、

ちょうど今は孫武記念園駅周辺の道路が工事中なので、どのバスが使えるのか分かりません。

 

 

今ではレンガを焼く窯を見かけることはありませんが、地元の人に聞くと、以前は陸墓だけでなく、

蘇州の郊外には、あちこちにレンガを焼く窯があったらしいです。

またそれは工場でもなく個人でレンガを焼いていたそうです。

蘇州御窯金煉瓦博物館、なかなか勉強になる場所でした。

 

 

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蘇州 北太湖の稲香公園

2023-09-14 00:09:14 | <蘇州>生活

蘇州の北太湖旅游度暇区(北太湖観光リゾート)は無錫市との境目ぐらいにあります。

もともとこの辺りは北太湖旅游風景区と呼ばれていた場所だと思います。

 

 

全容はよく分かりません、リゾート地の面積はかなり広いのだと思います。

湿地公園、宿泊施設、農園、バーベキュー広場、農家料理レストランなどがあるようです。

 

 

今回行ったのは北太湖旅游度暇区にある稲香公園、田んぼの公園です。

水田の周りには子供向けの遊具が置かれています。

 

 

観光客用の木道や舗装された通路があるので中の方へ入って行くこともできます。

また、SNS投稿用写真に使うため?のオブジェなども置かれています。

 

 

稲刈りはまだ先ですが、もうお米は実っています。

田んぼを間近で見るのは本当に久しぶりです。

 

 

稲香公園の向かい側には農家料理レストランが並んでいて、無料の広い駐車場もあります。

どうやらここに農家料理を食べに来る家族連れが多いようです。

 

 

試しに入ってみることに。

こちらの店は、少人数で少ない品数しか頼まなくても嫌な顔をされることもありませんでしたし、

高いものばかり勧めてくることもありませんでした。

 

 

たくさん頼んでも絶対に食べきれないので2品だけ注文。

久しぶりの菠萝古老肉(パイナップル酢豚)。

蘇州と無錫の境目にあるレストランの味付けなので甘いに決まっています。

 

 

あとは干し筍の醤油煮。

普段ならビールのお供にするのですが車なので飲めません。

でも、どちらもご飯が進む味です。

 

 

混んでいたので料理が出てくるまでに結構時間がかかりましたが、ちゃんと熱々の状態でした。

お米は目の前の田んぼで採れたものなのでしょうか。

ご飯は足りなければ持ってきてくれます。

 

 

来る時は、高架道路と国道を使ったのですが、太湖湖畔の北太湖大道を通って帰ります。

私は景色が良くて走りやすい太湖沿いの道をのんびり運転するのが大好き。

 

 

車を停めることができる場所も所々にあるので、

降りて景色を眺めたり、写真を撮ったりできます。

 

 

この辺りはお金を使わずに休日を過ごすのに最適。

皆さんも思い思いの場所で、テントを張ったり、ハンモックをぶら下げたりしています。

 

 

子供を泳がせているのはちょっとびっくりです。

危ないのはもちろん、水質が改善されつつあるとはいえ。。

 

 

蘇州の朝晩はすっかり涼しくなりました。

もうすぐ稲穂も黄金色に変わるのでしょう。

遠い場所でもないので、秋にもう一度行ってみようかとも思っています。

春には菜の花畑もあるようです。

 

 

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蘇州 盤門と東大街

2023-08-31 00:08:31 | <蘇州>生活

久しぶりに盤門景区へ行ってみました。

東大街でちょっと買い物したいものがあって、盤門はついでに。。ですが。

 

 

蘇州の休日は、もうコロナ前以上に観光客で溢れていますが、

盤門には団体旅行客の姿はありませんでした。

 

 

でも、昼間とは別料金で夜も開園しているので、

きっと夜になると観光客も多くなるのだろうと思います。

 

 

日中はまだまだ暑いせいもあって、

呉門橋や環古城河健身歩道を歩く人もそんなに多くなさそうです。

 

 

だいたい1時間おきぐらいに楽器の演奏があります(正時ごとだったかと思います)。

日陰で休憩しながらのんびり演奏を楽しむことができます。

 

 

園内では休業していたお店が綺麗になって復活していたり、以前あったお店がなくなっていたりと、

しばらく見ない間にいろいろと変化していました。

 

 

きっと夜になると営業しているのでしょう。

ビアガーデンのような、お酒が飲める店もあるようです。

 

 

子供用のアスレチック施設や、貸衣装、コーヒー屋さんなど、

新しいお店もいくつかできていました。

 

 

売店の建物も綺麗になって、以前あった射的や小さな土産物屋はなくなっています。

 

 

盤門景区を一回りして、本体の目的の買い物へ。

盤門景区の入り口の前の通りが東大街です。

 

 

盤門の近くには、レストランやホテル用の厨房用品や食器などを扱う店と、

主に冷凍の業務用食材を扱う店が並んでいます。

 

 

基本的には問屋さんなのですが小売りもしてくれます。

今回は2軒だけ覗いてみましたが、どの店もそんなに値段差はないのだろうと思います。

問屋さんなので値札は付いていません。確認するためには少しだけ中国語が必要です。

 

 

コストコより少ない量で買うことができます。

日本メーカーの調味料や、日本料理に使える冷凍食品を扱っている店もあります。

蘇州新区商業街(淮海街)でもこの辺りで仕入している店は多いと思います。

 

 

冷凍の魚介類や調味料はスーパーで買うよりかなり安いです。

ただ、最近はネットでも安く買えるので最安値かどうかは分かりません。

今回は、ちょっと冒険(にしては量が多すぎ)して中国メーカーの日式みりんと料理酒、

キューピーマヨネーズを購入。

マヨネーズは袋入りしか扱っていない店もあります。

値段は、みりん(1.8L)33元、料理酒(1.8L)33元、マヨネーズ(1kg)26元。

 

 

冷凍のホッケの開き(36元)と子持ちシシャモ(45元)も購入。

ホッケは真空パックで売っていますが、計り売り(60元/kg)でした。

保冷袋と保冷剤はお願いすれば無料で出してくれます。

 

 

料理屋さんで使う食材なので、外見もきれいです。

冷凍臭はなくお味の方も大丈夫、さっそく美味しく頂きました。

(日本産水産物は販売禁止になっているので、日本から輸入したものでないことは確かです)

 

 

そう言えば日本の処理水海洋放出が始まった次の日には塩の買い占めが起こり、

蘇州でもスーパーの棚から塩がなくなりました。

以前も見た光景、この前は何の理由だったか忘れましたが相変わらずのことです。

中国各地で学習能力のない多くの方が大量の塩を買って行ったようです。

 

 

処理水の問題は、確かに周辺国にはいい迷惑な話で、反発があってもおかしくないです。

領事館からは慎重な行動を心がけるようにとの通達メールが届きました。

もちろん日本に説明責任があって、世界中への丁寧な説明と安全の根拠を示す必要があります。

中国の反発には別の意味もあるのでしょうかね。

水産物の輸入停止は”一時的に”となっていますし、外交はもちろんのこと、

自国民に向けてのアピールと何かから目をそらさせようとしているようにも思えます。

しばらくはトップダウンのネガティブキャンペーンが続きそうです。

 

 

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