上海の地下鉄16号線は、龍陽路から滴水湖までを結ぶ、全長59kmの路線です。
2013年に部分開通後、2014年末に龍陽路まで繋がりました。
この路線には、地下鉄には珍しい直達車(ノンストップ直通)や大駅車(快速列車)があります。
地下鉄ですが、ほとんどの区間は地上(高架)を走るのと、座席は横長ベンチシートではなく、
ボックス席タイプなのでちょっとした旅行気分が味わえます。
各駅停車だと龙阳路から終点の滴水湖まで約1時間。
そんなに素晴らしい景観があるわけではありませんが、
ずっと地下より浦東郊外の景色を眺めながら移動するするほうが時間も短く感じます。
休日の日中は空いていますが、平日の通勤時間帯はかなり混雑するようです。
いくら上海の給料が高いと言っても地方から出てきて上海に就職した若者には、
家賃の高い市街地に部屋を借りることはできません。
このため、郊外から市街地に向かう地下鉄の混雑ぶりは結構すごいです。
龍陽路は複数路線が交差する地下鉄の主要駅ではありますが、
もう上海市街地の東の外れに近い場所なので、出発するとすぐに田園風景に変わります。
龍陽路から2つ目の罗山路駅は地下鉄11号線と連絡しています。
上海ディズニーランドに行くにはここで乗り換えます。
沿線の観光地は、上海自然動物園や新場古鎮などがあります。
滴水湖駅は上海市の最も南東に位置する地下鉄駅です。
海や湖を意識した青色の装飾が多く使われています。
駅を出るとなにやら何か子供向けのイベントをやっているようで、
若い人や子供連れの方々の姿がちらほらと。
地上に出るとすぐ目の前に滴水湖が広がります。
滴水湖は2003年にできた人工の湖で、いかにも人造湖らしいきれいな円形が特徴です。
直径は2.5km、貯水量は約1620万立方mだそうです。
こんな所誰も来ないと思っていましたが、想像していたよりは人がいました。
浦東空港に着陸する際、南側から進入するコースの場合は、
上空からこの円形の湖が見えるはずです。
初めて上海に来た時からこの湖は何なのだろうとずっと気になっていました。
観光船が停泊していましたが運行しているような気配はありません。
湖岸には中国航空博物館もあります。(行きませんでしたが)
中国で今いろいろと訳ありで流行っているというか、政策で推奨されている屋台が並んでいます。
蘇州でも同じなのですが、ワクワクしたり、ちょっと覗いてみたいと思ったりする屋台はありません。
本当に商売する気あるのかなみたいなものがほとんど。。
分かってはいたことですが、残念ながら湖畔から見ても円形には見えません。
レンタル自転車があるようなので、一周してみれば実感できるかもです。
残念ながらこの日は雨模様で、駅周辺だけを散歩して帰りました。
また、天気の良くて何もすることがない日にでも行ってみる。。かもしれません。