1泊2日で河南省の省都、鄭州へ行ってきました。
鄭州は、黄河沿いの街で黄河文明発祥の地です。
商(殷)の時代、鄭州市は邑と呼ばれる都でした。
そこから3500年の歴史を持つ中国八大古都のひとつです。
八大古都とは北京、南京、杭州、西安、洛陽、開封、安陽、鄭州のことを言います。
でも。。鄭州市街地には、史跡や観光地はほとんどありません。
周辺で日本人でも知っていそうな場所と言えば少林寺。
少林寺に行ってしまうと時間的に鄭州市街へ行くことはできないので、
今回は、鄭州市街に一泊して、”水の流れている”黄河を見に行くことにしました。
鄭州空港(新鄭国際机場)は綺麗な空港で地下鉄もあります。
ただし市街地からかなり離れた南の方にあって、
街の中心部までは地下鉄で1時間ちょっとかかります。
私の知る限りですが、歴史のある古い街で鉄道駅周辺に大きな繁華街があるのは珍しいです。
鄭州駅前から二七広場にかけてたくさんの商店やデパートが並んでいます。
鄭州ってものすごく暑いんですね。
そのせいなのか地下街もたくさんあって、地上よりも地下の方が人が多い気がします。
二七広場にある二七記念塔は鄭州のランドマークです。
1923年2月7日に労働者の大規模なストが武力鎮圧され、
多数の犠牲者を出したことを記念する塔で、高さは63mあります。
何の工事がよくわかりませんが駅周辺と繁華街は軒並み工事や補修中です。
ちょっと嫌な予感がしたので、翌日の黄河見物に備えてどこからバスに乗るのか先に下調べを。
案の定、ネットで地図を見ただけではよく分からない。。
(まあ、私がどんくさいだけなのかもしれませんが)
工事の影響もあるのか、まず鄭州駅の東西の通り抜けが分からないし、
黄河方向に行くバスは駅の東側、火車駅北港湾からの出ているのですが、
東側には長距離バスターミナルと、火車駅北港湾、火車駅南港湾の2つの公共バスターミナルがあって、
北港湾と南港湾は場所は違えどぱっと見は同じ風景。。
危ない危ない先に調べに行っておいて正解でした。
バスの番号も乗り場も案内板に書かれていたのとちょっと違うし。。
それに、駅の東側のホテルを取っておいて良かったです。
日本と違って駅の通り抜けが簡単でないことがあるのは学習済み。
安心したところで鄭州名物の麺、烩面を食べに行ってみました。
庶民の食べ物なので、街のどこにでも烩面の店を見かけます。
基本、羊肉が使われています。麺はきしめんのような太い麺です。
スープは店によって違うようで、白もあれば、蘭州ラーメン風もあります。
二七記念塔は夜になるとライトアップされます。
周辺は夜遅くまで観光客や若者で賑わっています。
鄭州は、北京~広州、蘭州~連雲港など、
東西南北を結ぶ鉄道が交差する場所で交通の要所にもなっています。
鉱工業も盛んで、日系自動車メーカーや、
iPhoneのODMで有名なフォックスコンの工場もあります。
烩面だけでもうお腹いっぱいになって、
想像以上の暑さで遠くまで散歩する気力も湧かず、
明日(の暑さ?)に備えて早めに就寝です。