濮院時尚古鎮は、嘉興市桐郷市に新しくできた古鎮のテーマパークです。
もともとこの辺りは、南宋時代からの古い街だったようです。
嘉興にある有名な水郷古鎮といえば鳥鎮や西塘ですが、
ここの建物のほんとんどが新しく造ったものなので歴史的な価値はありません。
いくつかの橋は古くからあるものがそのまま残されており、
浙江省の文化財に指定されています。
すごく広い敷地に古い街並みが再現されています。
無錫の拈花湾など、最近は同じようなテーマパークや商業街が中国各地にできています。
夜になると古鎮はライトアップされます。
昼の景色と夜の景色を両方楽しむために日が暮れる少し前に行きました。
場所が田舎すぎるのか、有名な本物の水郷古鎮の鳥鎮が近くにあるせいなのか、
今のところ人気の観光地という訳ではなさそうです。
入り口の巨大なチケット売り場に並んでいる人はいませんでした。
余談ですが。。
清池温泉から車で15分ほどの場所なのですが、風呂上りに飲んじゃったので車を呼びました。
これが本当に正解で、濮院時尚古鎮までナビで案内される田舎道は工事中で、
気付かずに突っ込んだら車が大破しそうな深い溝が道を横切るように何十本と掘られているし、
なんとか通り抜けた先には、少し大きい車だと通り抜け不可能なコンクリートの塊が道をふさいでいるし。。
濮院は、元代、明清代とシルク交易で栄えていました。
たぶんテーマパークができる前はここに人が住んでいたのでしょう。
今はマンションの大規模再開発も行われています。
このようなテーマパークはマンションや別荘を売るための役目も担っているのかと思います。
濮院時尚古鎮の中では、ちょっとした表演(楽器の演奏や、劇、パレードなど)も楽しめます。
季節ごとのイベントもあるようです。
古鎮の中心にあるのが、福善寺と福善塔。
こういう場所は個人的にはライトアップされる夜の方が好きです。
食事のできる店はたくさんあります。お酒を楽しむような店や、パン屋さんもありました。
ただし、人が暮らしている街ではないので、古鎮の営業時間が終わる前に全て閉まってしまいます。
「DINING BAR」と横文字で書かれているお店があったので、
何が食べられるのだろうと思って入ってみました。
でもメニューは普通に江南料理。
安くもなく高くもなく、お味の方もごく普通という感じです。
盛り付けが奇麗な料理もあれば、街の小さな食堂と同じレベルのものも。
20時半頃にはもう客の姿も店員の姿もなくなりました。
別に粘っていたわけではなく、キャンセルしようかと思うぐらい、
料理が出てくるのが遅かったので。。
福善塔の周りは営業終了時刻の22時近くまでそれなりに人がいますが、
他の場所は20時を過ぎると人影もまばらです。
中国にも”火の用心”があるのですね。
もちろんこれは観光客向けのものなのですが、夜回りのおじさんが声を出しながら歩いています。
濮院時尚古鎮の入園料は120元です。
園内の清掃はこまめに行われているようでトイレも奇麗です。
古鎮の中にあるホテルや民宿に泊まるなら割引があるような感じでした。
帰り道もナビは行きと同じ穴だらけの道を案内しました。
運転手さんにこの道は危険だと説明したのですが理解してもらえずでした。
ただ、道路工事の仕事は早かったようで、穴の数は1/3ぐらいに減っていましたが、
運転手さん、かなり苦労していました。