ジュリメトリックス

　　　　　　　ジ ュリ メ ト リ ッ ク ス　　ＮＯ．250
「計量法学」とでも訳すのでしょうか？　確か４～５０年前にどこかの大学の先生が、近未来的にはそういう学問が創生されるだろうと予測していました。
つまり、今の裁判には時間がかかりすぎる。　裁判に提起される事案は民事・刑事を問わず同種・同様のものが多いのだから、膨大な「既判事例」をコンューターにインプットしておき、個々の事案については、その事案をコンピューターに入れてスイッチＯＮすればたちどころに判決が出る、そういう風になるだろうという予測でした。
でも、５０年経った今でもそんなことにはなっていません。
もしかしたら１００年後にはそういうことになるかもしれませんが、そんなことになったら、先の最高裁の画期的というか当たり前の判決など出て来なくなるのではないでしょうか？
１　婚外子の相続分は婚内子の１/2というのは違憲である。
２　労災の遺族は女性のみという認定は違憲である。
そして、各地の高裁に提訴された「一票の格差違憲無効訴訟」１６件中の１４件は、前回の衆議院選挙は一票の格差が著しく「違憲」とした事例です。
つまり「人間を裁くのは機械ではなくて人間であるべきである」ということが不滅の法理であるということでしょうか？
猪瀬知事が５０００万円は「借りた金」と強弁する事例について、コンピューターはどう判断するのだろうか？　　ちょっとテストしてみたい気はしますが・・・。