小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

京阪神2

2013-12-12 09:23:51 | 日記
        京   阪   神 2  NO.255
 古典落語に「京の櫃(ひつ)」と言うのがあります。
その要旨は次のようなものです。
大坂船場の丁稚さんが京の呉服店に反物を納めに行きます。 すると店のおかみさんはいつも「ぶぶ漬け(お茶ずけ)でも食べて行きまさんか?」と言ってくれる。  でも、これは外交辞令で、ふつうは「有難うございます でも ちょっと先を急ぎますので失礼させていただきます」・・・と言うのが京の作法。   京都の人は本心を語らない。  「ぶぶ漬けでも・・・」ということは、京都では用が済んだら早よ帰れ・・・と言う意味。
そんなことを知らなかったある丁稚がある時、あんなに云ってくれるのに断っては失礼と思って「じゃお言葉に甘えて・・・と」(ぶぶ漬けとやらを)いただくことにした。
突然お上さんの顔色が変わったが、言った手前引き下がれない。
待つこと久しく、もう帰ろうかなと思ったころに「ぶぶ漬け」がやって来ました。
あっと言う間に食べ終えまして、お替りをしたいと思いましたが、ちょっと言いにくい。
そこで、お茶碗がからっぽということをそれとなくお上さんに解らせようと思って、お茶碗ひっくり返して裏を眺め(おかみさんは中味がみえる)このお茶碗すごい「有田焼ですね!」と驚いて見せる。
するとお上さんお櫃をひっくり返して「なんのなんの このお櫃は輪島塗」
と自慢する。  つまりそうやってお櫃の中は空っぽであることを見せた、というお話です。
京都人は本心を話さないからお付き合いが難しい。
・・・続く。
コメント
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