空 手 NO.320
勤め先に空手3段という人がいましたが、酒好きで浴びるほどに飲み、飲むとカンカをしたくなって、よくケンカをしていました。
今時そんな人がいれば即刻クビになるでしょうが、首にもならず昇進が少々遅れただけの「おおらかな」時代でした。
隣の課にも空手5段という猛者が居まして、試合の審判や昇段試験の審査員を務めるほどの腕前で、若い時に10人を相手に戦って全員タタキのめした、という「伝説」の猛者でした。
2人は気が合ってよく飲み歩き、そして、よくケンカをしました。
でも、人様にケガをさせるよりは少しはマシですが、2人はいつもタタキのめされて、顔中ケンカで出来たキズが絶えませんでした。
それはそうでしょう、いくら武道の達人と言っても泥酔状態でケンカには勝てるワケがありません。
・・・で、空手ではダメだと言って、わが柔道部にやって来ました。
ところが、空手ではそれなり才能があったのでしょうが、柔道の方はさっぱりダメで、かなり手心を加えたつもりでしたが、まるで雑巾を投げるみたいに投げつけられる、と1日来ただけで2度と来なくなりました。
これがだめなら・これはどうか?といろんなことに挑戦することは悪くはないけれど、一つのことを極めないで気移りするのは良くありません。
また、道を究めた武道者は安易にケンカなんかしません。
「この道より 行く道はなし この道を行く」(武者小路 実篤)
勤め先に空手3段という人がいましたが、酒好きで浴びるほどに飲み、飲むとカンカをしたくなって、よくケンカをしていました。
今時そんな人がいれば即刻クビになるでしょうが、首にもならず昇進が少々遅れただけの「おおらかな」時代でした。
隣の課にも空手5段という猛者が居まして、試合の審判や昇段試験の審査員を務めるほどの腕前で、若い時に10人を相手に戦って全員タタキのめした、という「伝説」の猛者でした。
2人は気が合ってよく飲み歩き、そして、よくケンカをしました。
でも、人様にケガをさせるよりは少しはマシですが、2人はいつもタタキのめされて、顔中ケンカで出来たキズが絶えませんでした。
それはそうでしょう、いくら武道の達人と言っても泥酔状態でケンカには勝てるワケがありません。
・・・で、空手ではダメだと言って、わが柔道部にやって来ました。
ところが、空手ではそれなり才能があったのでしょうが、柔道の方はさっぱりダメで、かなり手心を加えたつもりでしたが、まるで雑巾を投げるみたいに投げつけられる、と1日来ただけで2度と来なくなりました。
これがだめなら・これはどうか?といろんなことに挑戦することは悪くはないけれど、一つのことを極めないで気移りするのは良くありません。
また、道を究めた武道者は安易にケンカなんかしません。
「この道より 行く道はなし この道を行く」(武者小路 実篤)