小言コウベイN

日々感じた風刺等について書いています。

アルツハイマー

2014-02-21 08:36:21 | 日記
        ア ル ツ ハ イ マ ー  NO.328
 15歳の時からの親友だったS君のアルツハイマーが発覚したのは、彼がまだ40歳代の時でした。
会社で経理の仕事をしていましたが、間違いが多くなり単純な倉庫管理の作業に配置転換されましたが、そこでも間違いが多く「やる気がなんだったら会社を辞めたらどうか」とさえ言われていました。
でも、日常の生活には格別の奇異感はなく、家族は特別ヘンだとは思っていませんでした。
奥さんが衝撃を受けたのは、彼らが結婚の仲人をしていて、披露宴であいさつに立った時のことでした。
額に汗がにじみ出て、目の前が真っ白になりひとことの言葉も出て来なかったのです。  自分がなぜここに居るのか・いま何をしようとしているのかさえ、まったくわからないと言うのです。
日赤病院での診断の結果は、治癒の見込みがない「アルツハイマー」ということでした。
当時はまだ「アツルハイマ―」という病名は、あまり知られていませんでした。
進行は早く、半年ほどで寝たきりになり、やがて人工心肺のお世話にならないと生きて行けない身体になって、10年間寝たきりの生活となり、人工心肺の取り外しと同時に短い人生に終止符を打ちました。
せめて、早期に発見できていればなんとかできたのではないかと悔まれます。
アルツハイマーや認知症のことをもっと知りましょう。
コメント
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