6.08.23 商 人 NO.523
わたしは零細企業を営んでいましたから「商人」の部類にはいりましょう。 江戸時代なら士農工商という身分制度でしたから、一番低い身分ということに
なります。 武士は文武練達・質実剛健、農民は純朴・従順、工(職人)は実直、ところが商人は利己主義で金儲けのためにはウソをついたり・人を出し抜
いたりと、生き馬の目を抜くほどの油断のならない存在という風にされていたのでしょう。
でも、武士だって知略・謀略を謀り・面従腹背・下剋上でしたし、農民だって年貢米をごまかすために知恵を働かせたし、職人だって自らの職域ととノウハウ
を守るために破壊工作をしたり・偽計を用いてライバルを蹴落としたりもしました。
実直でウソをつかないことを最良の美徳と位置づけたのは、権力者の支配しやすくするための策でした。
神仏への畏敬(いけい)・帰依(きえ)もその手段の一つでした。
商人はウソをつかないと生きて行けない社会だったのかもしれませんが、今の社会で一番ウソをつくのは「政治家」